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さくら亜瑚の部屋


[14] 手袋
詩人:さくら亜瑚 [投票][編集]

だけど真面目な目をしてた

ふたつの手をあたためるの

気付かないでいて
気付かないでいて

本当の手には触れない。


反対のふたつ

代わりにならない

なくしたくなかった


逃げ出す右手をひきとめられない

ずるいのは承知

逃げ出す右手を知らないままで

立ち上がるの

両手が冷たくても

2007/12/05 (Wed)

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