願う猫の部屋
〜 新着順表示 〜
[19] 日常・恋と楽しみで溶ける紐
灰色の眼前に
微かな光が蘇る
抱えた重荷を包んでた
黒い紐が溶けたんだ
今日、この時を愛してる
でも、
抱えきれない荷物をまた荷造りして
休憩は終わりだ
さあ、行かなくちゃ
2010/12/10 (Fri)
[18] 光明
暗い暗い洞のなか
道を照らす白
あれは
いったいなんだろう?
あれを人は
光
と呼ぶ
あれは
いったいなんだろう?
あれを人は
希望
と呼ぶ
2010/11/25 (Thu)
[17] 受動的希望と成虫になれない蛹
さなぎになる
いつか、信じるから
醜い姿から
成虫になる日を
じっと待ち望むから
ずっと
このまま
2010/11/23 (Tue)
[14] 生きると死ぬについての
生きるとか
死ぬとか
その狭間で僕ら
生きている
なんとなく時間は
過ぎるけど
死は歩み寄ってきて
生はだんだん離れてく
苦悩の種
だけど、楽しみの種
確かなもの
2010/01/26 (Tue)
[13] 騒がしき雑踏の中
騒がしい雑踏が
今日もどこかで響く
どこかの場所で
一人一人の声が溶けて
部屋に響いて
私の言葉も溶けて
一つのざわめきになる
2010/11/25 (Thu)
[11] 山積みの言葉
高く
高く
連なる
言葉の山
私自身が
積み上げた
喜びも 楽しみも
悲しみも 後悔も
たくさん
たくさん
の
言葉
まだまだ高くなりそうだ。高くなれ
私の言葉
さきが見えなくなるほどに
たくさんの
言葉の山を積み上げる
一生で
2010/01/06 (Wed)
[9] 隠 こころ
口先だけで
隠そうと
心の中に
汚れがあるのを
周りにあわせて
口でいっても
心が
誓っていないのを
2009/12/29 (Tue)
[7] 言葉
氷柱
氷柱
いつか落ちて
突き刺さるのだろうか
冷たく
冷酷に
言葉のように
2009/12/22 (Tue)
[6] 雪 体に落ち
降り注ぐ
曇天の空から
冷たい雪の粒
死んでると
思い込んだ
この体に
肌はこの情報を
正しく脳に伝える
ああ、
今
私は
生きている
少し
息を吹き返した
気になった
2009/12/21 (Mon)
[5] しおり
本のしおりを
愛したい
記憶を留める
紙切れを
一つ一つ違う
記憶の垢を
2009/12/17 (Thu)
-
詩人の部屋 -