ホーム > 詩人の部屋 > 某の部屋 > 風車

某の部屋


[3] 風車
詩人: [投票][編集]

見よ
風の吹かぬ大地にそそり立つ

あの傲慢なる風車を


決して回り続けることは無いのに
それでも自己主張だけは止めぬ

あのくだらない建築物を



見よ
無意味そのものを著しく表す

あの哀しき風車を


生まれるだけ生まれ
消えていく建築物を



閉ざされた大地であるならば
この結果は至極当然と相成るが


しかしこれは

建築の過程も無駄な時間の消費消耗である

どんなに煌びやかに飾った処で
回らぬ風車に意味は無いのだ


手抜きでは風化するのは目に見えているのだし

ああ其れだから
これは全く


時間の無駄である




2006/02/02 (Thu)

前頁] [某の部屋] [次頁]

- 詩人の部屋 -