詩人:如月 儷衣 | [投票][編集] |
空のしたにはあめがふって
あめのしたには
ずぶ濡れな僕ら
今日もあめ。
あすもあめ……
もしもだけど
空のうえに
行くことができるのなら
溢れてやまない
このあめから
みんな、みんな
脱け出せるのかな。
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夢をみた。
ボクが生まれ落ちた日を
夢にみた。
顔を歪ませてボクは泪していた
泪は留まることをしらず
次から次に溢れだし
喉がはち切れんばかりの声で泣いた
ボクは疲れ果てて
瞳を閉じ眠りについた。
窓からさす光に揺り起こされた
頬には泪の後がくっきりと残る。
眠りながら泪するのは今日で何度目だろう
もう初めての日を思いだせない程だ
思考が勝手に働いて
悩みを運んで来る日々に
ボクは壊れてしまいそうだ。
この世界が出来たとき
住んでいたのは神ただ1人だった
寂しく思った神は自分の骨で
2人の生物を作った
そして、アダムとイヴという名前をつけ大切に育てた
3人での生活に神は満足していた
しかし
幸せはそう長く続かなかった
ある日、イヴとアダムが森で遊んでいると
悪い魔女が現れた。
2人はとても素直で心優しい子だったので
魔女の言葉に唆され
神が触れることさえ
禁じていた真紅の果実を口にしてしまった。
神の怒りをかった2人は世界の果て
地上に追放されてしまった。
それがヒトの原点だと語りつがれている
2人が口にした果実の名は《知恵の実》。
知恵ときに賢いが
ときに残酷だ
そして、汚い。
使いかたを誤れば
制御方法を知らなければ
凶器でしかないのだ。
神は全能であるから
禁を破った2人には与えなかった。
制御方法を
汚く薄汚れて生きろと
それが、罰であると。
そして、やっぱり
ボクはヒトに生まれたことを後悔している
この瞬間にもまた
ヒトが泪をうかべ地上に生をうける
悲痛な叫び声があちこちで溢れ
地上は泪にそまる。
アダムとイヴの罪はまだ許されるない
贖罪。
ヒトは知恵と言う足枷をつけ
生まれてくるのだ
泣き叫びながら。
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心はなくの。
しくしく、しくしく
つらいと
ないてしまうんだって
さびしいと
ふるえてしまうんだって
心はわらうの。
にこにこ、ニコニコ
たのしいときは
こえを張上げて
うれしいときは
こえを弾ませて
満面の笑みでわらいかけてくれるんだ
心はうたうの。
感情がゆれたときに
綺麗なこえで
ときには
ことばにのせて
ときには
文章として
たまには態度にあらわして
ひとり、ヒトリ違う心音は
きくヒトまでも魅了して
同じ音階にしてしまう。
だから、笑って。
君の音に包まれている事が
一番幸せなんだ。
ずっと2人。
寄り添って奏でていたいね。
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あのヒトは言うの。
兄ちゃんが一番だって
その次は妹で、
その次はペット。
俺が一番出来が悪いみたい
何をしても中途半端で
勉強もソコソコで
ずば抜けて運動できる訳でもなく
ヒトに聞けば
ミンナ声を揃えて
いい子だって言んだ。
知ってた?
いい子って印象が無い奴に使われるんだよ。
可もなく不可もなく
だからいい子なんだって
そんなんだから
勿論親にヘコヘコしないと
俺の居場所なんてなかった
そして今は
ヘコヘコする変わりに
金で居場所を作ってる。
もし、
明日俺が消えたとして
あのヒトは何を心配するんだろ?
金の心配かな(笑)。
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ずっとそうなんだ
哀しくても
辛くても
心が折れてしまいそうでも
それでも…
ぼくは人には言えない
人に言ったらどうなるのか
その人の負担になってしまわないのか、
嫌われるんじゃないかって
すごく考えてしまう
自分がいるから。
何も悩まずに
一言、つらいって
口にできたなら
今の卑屈な自分なんか
自分なんか…
生まれてこなかったのに。
無意味なんだよ
此処にいることさえ
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今日
純白に包まれて
貴女は指輪に
想いを誓いました。
フタリの前では
祝福できないんです
貴女が隣にいた時を
どうしても想ってしまうから。
もう昔の話で
今は友達なはずで
フタリを応援してた
はずなのに
胸が空っぽなんだ。
1つ救いなのは
貴女が満面の笑みなこと
幸せになって下さい
口には出せないけど
貴女の幸せを
祈ってます。
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人間ってなんで、
見た目とか
年齢・性別とか
地位・権力
クダラナイことばっかに
気をとられてるんだ
そんなのどうでもいいのに
男でも女でもいい
ただ一緒に過ごして
抱かせてくれれば
なんて
抱くのは冗談なんだけど
そんなもんでしょ
物差しなんかで計れない
それが人ってもんだろ
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あの人は、
優しくて
落ち着きがなくて
仕事が大好きな僕の上司。
誰よりも早く職場に来て
誰よりも仕事ができて
そして
誰よりも輝いてる
右も左も分からなかった僕を導いてくれる
左手に光る指輪が無ければなんて…
この想い
ほんのり甘い
biter chocolate味
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こころが凍えて
1人で居る事に
初めて孤独を覚えた
夜空は淋しくて
朝焼けは虚しくて
昼間は明るすぎる
僕の居場所はドコにあって
なんの為にココに立ってて
誰を想えばイイの。
空は答えを教えてくれない