詩人:ユズル | [投票][編集] |
根も葉も無いワルクチ
まあまあ大切な人だから
いちいち否定したくなる
必死こいてさ
絶対的なものをひとつ
しっかり胸に抱いて
見誤ることなどなく
見つめてればそれでいいのに
ああ むずかしい
外野にも惑わされ踊らされ
ああ むずかしい
イライラを貯めたら
なんか もらえないかなあ
綺麗な言葉たちが浮かぶ部屋を
鋭いナイフみたいな態度で
いくつもの糸に絡み付かれても
進めたらそれで幸せだとも
思えないけど
いつも迷路だって 疲れるんだ
ああ むずかしい
イライラを貯めたら
なんか もらえないかなあ
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素敵な音楽をぼんやりと
聴く時間が好きでさ
それが 深い深いよるでも
かわいい傷を探してでも
運命は いつだって
ゆらゆら ただよって
きっと さようならの言葉を
拒んでいる
星たちが踊る舞台の
幕はきれいに透き通って
涙のあとももう 消え去りそうなとき
ほんのすこし 触れてみたい
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たまごの殻のなかは
フワフワだったので
ずっとここにいたいと
眠りの間をただよいました
海で星を見たとき
とても綺麗だったので
ぜんぶがきらきらと
輝けるのだと思いました
甘い蜜ばかりだと
ときに弓を射られても
長い旅路はあまり
けわしいものではなかった
強くなるのは怖かった
綺麗になりたかった
とてもとても怖かった
ひとりきりでいたかった
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雪は 今日も降り続いて
汚い街を 埋めていった
優しい忘れ物も
真っ白に消えていった
色がとても少なくなったので
淋しいと人々は言うけど
私にはとてもなじんだ
不思議と 落ち着いた
メロディが 言葉を探して
風の中をただよった
ただ私は 壊さないように
じっと 見つめよう
瞳を閉じて
自分の肩を抱いて
けれども
まだ 苦しい
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本当は弱くない 知ってる
きらびやかな花をまとう
その心は 透明で脆いけど
だけどいつも 光ってた
優しくなきゃ そんなに
苦しまないよって
バカななぐさめでも
受け取ってくれるなら
もう どうにでも
私はすでに 掠われていて
風を探しては受けとめる
きみの鳥 みたいだ
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それは 夢の中の話でね
雲みたいな ふわふわが
いくつも 浮いていて
ひとつひとつに 手をのばす
私はね 探しているの
思想と その表現を
パステルカラーの世界
静かな その作業の繰り返し
すべてが 靄の中
ふわふわは 増えながら
そう 光もさまざまな顔で
私のまわりを 飛ぶ
気付いたら 寄生木を見つけて
いつのまにか 私も
浮いて 飛んでいたことを知る
見下ろせば 影がうごめいて
青い空に 星が降るの
そう 夢の中の話でね
でも 私は いつもそんな
世界を生きているのかも
そして 君の世界と交わるために
小さな努力をしている
そう思うの
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気持ち悪い日々を
ぐしゃぐしゃに丸めて
放り投げたなら
私はどこをさまようんだろう
壊れた扉も 花も
どうでもよくて
本当はただ痛いことは
したくないだけ
ありふれた 刹那主義みたいな
こずるい速度で
いつも私は 歩いてる
結局 何のためにとか
くだらない 一晩中
気持ち悪い日々を
ぐしゃぐしゃに丸めて
放り投げたなら
私のなにが変わるんだろう
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黄色いリボンが揺れたら
はやく つかまえてね
きっと 青空をバックにしたら
とても綺麗だと思うのよ
ああ いろんなことが
面倒くさい 夜空 星
可愛いね メビウスの輪
脱線したら 真っ白だったよ
さあ 笑え!
降り注ぐ 色とりどり 水玉
怖がらないで 踊るんだ
いらないなら 希望なんて
蹴散らしてしまえばいい
さあ 笑え!
突き刺さる でかすぎる 太陽
ためらわないで 歌うんだ
いらないなら 明日なんて
吹っ飛ばしてしまえばいいよ
黄色いリボンが揺れたら
はやく つかまえてね
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あの日っていつだか覚えていないけど
あの日見た 水色のドレスが綺麗で
宇宙に放り出されそうになって
あわてて 瞳を開けたんだ
寝っ転がったら 妖精がいて
なにも言わずに笑ってる
深い水の底からは いつも
違う世界に つながる
ハイヒールは痛いから
いっそ はだしで 歩くよ
どこまでも行ける気がしてる
飛べなくても いいや
あの綺麗な城に行きたいけど
行けなくても いいや
おとぎの国にも 慣れてしまう
そんな習性が いや
そんな毎日が いや
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この白い靄の向こう側に
あなたがいるとしても
小さな私は 息を潜めて
ほんの少し 触れるくらいよ
あなたの言葉や仕草は
月から 零れ落ちた雫みたい
私は 地面から見上げるのか
それとも空をただようのか
さらさら流れた時間は
迷子のひつじを運んでいて
船のへりに腰掛けたあなたは
遠く 輝いて 消えちゃうみたいだ
消えちゃうみたいな
あなたに 私は
息を潜めて
ほんの少し
触れるくらいよ