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ユズルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[120] だめなわたし
詩人:ユズル [投票][編集]


ゆらゆらとした もやが
目の前にずっとあるから
そうして世界を見ることに
慣れているから

君が 手を 引っ張っても
まだまだ足は重すぎて
三日月に笑われて
夜になりたいと願った

帰りたいな どこに?
所在のなさに 振り回されて
居心地の悪い 君のとなり
いっそ 空に放り出されたい

2009/02/08 (Sun)

[121] 夢の橋
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たとえば 森へ続く散歩道を
可愛い花を 髪にかざって
アイボリーのワンピースで
弾むように 歩いていく
そんなふうな 憧れ

でもね 汚い空気の中を
時計の音に追われながら
冷たいまち 窮屈な服で
疲れ果ててうつむいてる
くだらないなあ 現実

夢みがちなわたしを
つないでいるのは
かすかな期待と迷い
夢に橋をわたしても
とどまるのはなぜかしら

空気を切り裂いて
その衝撃で
進んでいくようなひとには
なれなくても

夢に橋をわたしても
まだ まだ 渡れないのよ

2009/02/09 (Mon)

[122] 36.5℃
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ゆらり ゆらいだ湯気の中
視界はつねに ぼやけてる
胸をくすぐる 甘い夢
君は優しい 光 みたいだ

こんな想いは どう表せば
適切に 伝えられるだろうか
触れたところから 広がる
せつない熱の 愛しさは

2009/02/22 (Sun)

[123] 日常に堕ちる
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綺麗な嘘を 今日もついた
柔らかなピンクがぼやける
風の動きが変わるから
なにもかもが知らない世界

足を一歩ずつ 踏み出すのが
ひどくおっくうで 怖くて
抱え込みすぎて潰れた悩み
消えてしまう 自分が…

ああ 君は 感じないだろうか
こんな重苦しい 心を
否定しないで消化してくれよ
君の優しさが 必要なんです

2009/03/03 (Tue)

[124] 悲しい夜をかきわけて
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月明かりが消えて
真っ暗に飲まれて

小さな声で呪文となえても
猫が駆けていっても
うまく 魔法がかからない夜

悲しい夢を見る 魂が眠る
夢の中でくらい
幸せでいたらいいのに

夢の中でくらい
幸せでいたらいいのに

2009/03/04 (Wed)

[125] 夕闇に紛れるSOS
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光をまとった日々の隅っこ
相も変わらずどろどろしている
わたしはほこりの真ん中で
ため息で綿毛を飛ばそうとする

きっと芽なんて出ない
黄色い花びらは生まれない
ひらひらと舞う蝶の中で
行く末を悲しんで

優しい場所ばかり探していて
漂っている羽のような綿毛
行く先がこの生の世界に
ついになくなったとしたら

2009/03/06 (Fri)

[126] とくん
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あぁ 今日も 柔らかな布で
心を覆うけど 足りないな

あぁ くすぐるんだ 風
はやい時計 君の優しい笑顔

陽の光が強く 眠たい列車にそそぐ
イヤホンを外したら 眩しくて
俯いてる ほら また

らんらららん
誰かが 歌ってる

幼いこどもの列が
緑を 目指してる

あぁ 心が 小さく 震えるんだ

あたたかい夢 醒めて
新しいときが 刻まれて

君は笑って 笑いかけるから
目を逸らす ほら また

2009/03/10 (Tue)

[127] いりぐち
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わたし ちゃんと 歩けるかしら

ゆううつな空に 言葉を零した
浮かんだまま 曖昧に消えた


未来って あんまり響きが
好きになれないの おかしいかな

晴れ渡るのは もう少し待って
まだまだ薄暗い 空の下でいさせてほしい

時間のバスに 乗り遅れてばかり
これが最後のだったら どうしようか

ありえないのは 変わらないもの
ときを越えて 理解したつもり?


わたし ちゃんと 歩けるかしら

ゆううつな空に 言葉を零した
浮かんだまま 曖昧に消えた

2009/03/14 (Sat)

[128] 夢であれ
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せつない思いが ばくはつしそう
だから触れないで 甘い指先
許されないこと 受け入れたのに
いつも半端に 振り返るよわさ

おびえが 伝わらないといいな
ほっておけない 優しさは
森の中に しまっておこうよ
なみだだって 真夜中の魔法

思いをとげるとき それが
どういうときになるのか
予感はしている そして私は
それを望んで たぐりよせるの

2009/03/16 (Mon)

[129] まどろみに沈む
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いつしか寒さは薄れていて
どうやら春が来たようだ
色づく景色
暖かな匂い
ぼくのところには訪れない
舞う蝶々に
願いを叶えてもらおうか
ばかばかしくって
泣いた
こんなんなら瞳を
開けなければよかった
だけど花は咲くのだ
美しいピンク
誇らしげな愛らしさ
ぼくの涙は
とどまるところをしらない

2009/04/08 (Wed)
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