ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > 投稿順表示

ユズルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[161] last garden
詩人:ユズル [投票][編集]


疲れて 微笑んでる 街
漂いながら 気にしないふり

夢という 中毒に溺れている
足音が たくさん 響いて

無気力な声 マタアシタ

そんな空気と 馴れ合い 振り向く
鏡に触れた キミが映る
ボクはただ 泣きたくなる

ガラスの粒が 傷つけていく
温度のある キミの気持ち
虹色の風を まとって
キミを 守りにいけたら

ボクはただ 泣きながら 夢を見る

ガラスの粒を まとっている
芯を失った ボクの気持ち
触れるだけで じわじわとにじむ
傷は綺麗な 優しさに変わり
すべて やわらかに 溶けて
花を咲かせる 水になれたら

ボクの記憶と ひきかえに
キミを守るものに なれたら

2010/01/23 (Sat)

[162] garden
詩人:ユズル [投票][編集]


世界は広いけれど
わたしの世界は狭い
何にも重ならず
ぼんやりここにある
夕焼けの綺麗な
さみしい場所です

花の声を聞いたら
幻滅してしまいそう
言葉の生き物だから
いつも空を見上げ
雑草に身を隠し
密かな歌をうたいます

境界線がくたびれて
いつでも軋んでいる
尖った爪でひっかくより
いっそむりやり壊してほしい
風穴があいたら
きっと引き寄せられる
朝焼けの綺麗な世界に
それは強い引力で
やっと世界は輝くでしょう

2010/02/16 (Tue)

[163] ゆめおいをゆめみる
詩人:ユズル [投票][編集]

みすぼらしい布をまとう
わたしは 蝶の真似
明日というものを
あまり楽しみにしていない
夜とか 境目とか
羽を広げ 飛び越えたい

薄い幕に守られた部屋
氷の上をすべる音が
きらきらと降り注いで
風みたいな回転が
透明に見える壁の向こう
まぼろしみたいだ

夢を見ることと
夢を追うことは
こんなにも違うもので
光とか闇とか人とか
もうどうでもいいんでしょ
それも嘘ってわかりながら
長い夜がほら 朝を呼ぶよ

2010/02/18 (Thu)

[164] 魔女になりたい人
詩人:ユズル [投票][編集]

心配しなくたって大丈夫
月には不思議な力がある
光を受けて自由になるよ

そう言って魔法みたいに
去っていったあなたは
まるで気ままな黒猫のよう
でもあなたは決して
気ままな黒猫じゃないから
わたしはあなたが心配で

きっと黒い夜にひとり
取り残されている
月だって消えてしまう
あんなに細くなってしまった
あなたの魔法は弱くて
最初からはかなくて
優しくてすぐに傷つく
だからわたしは闇を進み
愛しいあなたに追いつくよ
それそろ触れてもいいかしら

2010/02/23 (Tue)

[165] グルグルーム
詩人:ユズル [投票][編集]


心躍ることなんて そうそうない
人もまばら 電車の暖かさ
目的の駅が 来なければいいのにな

片方の音は 聞こえない
壊れたイヤホンから流れる
控えめな音 真ん中
瞼を閉じた ここにいたいな

何も 生み出さない
変わりながら 変わらない
そんな人間です なんて
開き直ってみたりして

たとえば 君に届ける言葉を
わたしは 知らない

君と一緒に 道に迷いたい のに

2010/02/26 (Fri)

[166] 震える夜
詩人:ユズル [投票][編集]


まるで押しつけるみたいに
音を立てて流れてくる
歪んだ時間に触れるとき
糸はぎりぎりまで張り詰める
少しの風に影を落とされ
おかしなリズムを刻む鼓動
誰にも聞こえない声をあげて
瞼を閉じることしか知らない
愚かなもの
どれだけ蔑めば
消えてくれるのだろう

2010/03/02 (Tue)

[167] 立ち尽くす
詩人:ユズル [投票][編集]


もやもやとした渦が
くすんだ瓶の中を占めていて
でもとりあえずそれを置いておく
そんな方法しかとれないでいる

あまりに弱い光は消えない
きっと世界のごみみたいなもの
わからないのではなくいらないの
夢も明日も 今日でさえも

刹那主義の果て
想いを見失う
終えた時間や記憶から
すべて消えていけばいいのに
消えていけばいいのに

2010/03/09 (Tue)

[168] パレード
詩人:ユズル [投票][編集]

沈むのも簡単なら

浮くのも簡単で

そんな繰り返しに

意味はあるのかなあ

でも

なんだかんだ

愛されたいなあ

世界にも人にも

2010/03/16 (Tue)

[169] 
詩人:ユズル [投票][編集]


少し小さめで 古ぼけて
心をくすぐる 可愛い扉
向こう側は ファンタジーの世界
だったらいいなあ
なんて
楽しい 妄想
等身大で 冷たくて
ただ重たいだけの
現実の扉は キライなので
夢を見せてほしい
でも もうそれもやめて
本当は
夢を描いていかなきゃね
現実の扉の向こうには
希望ってやつがかならずあるみたい
それが不幸のもとなのか
パンドラの箱がどうとか
知らないけど
わたしの行く扉が
可愛くなくても
そそられなくても
その無機質な扉を
勢いで蹴破るくらいの輝き
わたしだって
はなってみたいのよ

2010/03/16 (Tue)

[170] 重ねた間違い
詩人:ユズル [投票][編集]


できそこない という名前を
わざわざ 背負う
そして いつのまにか
できそこない に なっていた

「手遅れ です」
あれ もう ほんとうに?
そうなる前に 警告はあった?
気付けない 鈍感さ いつから?

ああ 空が綺麗で 今日も
雲も 太陽も 雨も 変わらず
考えたって いみがない けど
流されたって いみがない

夢をうばう 悪の団体
何もかも決められた 世界
自由のない 進まない 世界
小説や 演劇 ゲームのなかの 敵
主人公たちを 応援しながら
すこしでも 敵の世界に
憧れたことは ない?

2010/03/20 (Sat)
367件中 (151-160) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >> ... 37
- 詩人の部屋 -