詩人:ユズル | [投票][編集] |
暖かい風が吹いてきたら
季節が変わるって
気付いてしまう
生温い光に 影が襲う
でもその影が
本当なら素敵な光
避けるのはもうおしまい
今ならそんな気分
ほんのささいなきっかけ
それを掴むか掴まないか
それがすべてだ
綺麗事だとか思っていた言葉の
本当の意味を今になって知った
まだまだ終わっていなかった
この新しい風に慣れてしまう前に
気付かないほど小さな芽を
どうにか育てよう
すぐにしおれてしまわぬよう
育てようともがこう
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からっぽになって
空に 浮かびたい
ただ明るいだけの光も
青く愛しい時間も
優しい夢も
終わってしまった 僕だから
とまっている 時計と
薄れていく 未来
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あああ うまくいかないなあ
夢を見てる みたいな
気持ちで いたいのに
つらい つらいけど 言えない
みんなそう 誰かのせいに
したいけど それもつらい
やさしい 人に やさしくしてもらえる
そんな人に なりたい
やさしい 人を かなしませる
わたしが いるから つらい
がんばろう ね
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あの頃は できていたのにな
小さな幸せさがし
今じゃ そんなひまもなく
追いつかない心で
やらなきゃいけないことに
追われる日々で
生活に支障をきたすほど
自信ってやつがない
頑張りたいから悩むのね
暖かな色の午後は
しばらくはさよならで
色にまみれて
擦り切れるまで
駆けてみるつもり
大丈夫 まだまだ 大丈夫
君も いるからね
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空が青く とても綺麗で
長い間 空を見ていなかったことに
僕たちは 気付いた
熱が触れた
うまくめぐらない言の葉
それでも 触れた
ぐらぐら橋を ぎりぎりで渡り
少しだけ ごほうびの景色
まだ 完全ではないけれど
ゆらりゆらめく炎
僕の名前
散りばめられたきらめき
支えるてのひら
君の謎
深くなっていく瞳
僕たちの日々
たまに 美しい空を 見るために
ふらふら 前を見て 僕は歩こう
詩人:ユズル | [投票][編集] |
わたしの王子さまは
こんな不自然な世界で
とても自然で
けれど世界にちょうどよく染まり
ふわりと軽く 重みを持って
そして優しい
いやしいわたしの魂は
触れたくて 切なくて
おとなになれない心のまま
あなたに惹かれていく
うまく伝えられず
何も 捧げられないのに
ごめんね 甘えてしまう いつも
こわくなって 遠ざかる
ばくはつしそうで 近づく
不器用に 距離をつなぐ
王子さまに愛されるには
どうしたらいいんだろう
詩人:ユズル | [投票][編集] |
つまさきだちの足が
朱くそまって 痛い
届かないのに 無理をして
髪の毛は 乱れてしまう
密かに覗きこむ 長い穴から
そのやわらかな 手を見ている
僕に 触れてくれたなら
嬉しくて 空も飛べるのに
光の雨が降る 眩しい夢を見る
君に 響きたい いつか
詩人:ユズル | [投票][編集] |
連鎖するんだ
いつだって
ぽんぽんと可愛い音をたてて
光の玉がつぎつぎ
生まれていく 感じている
連鎖するんだ
ふうわりとした優しさが
あたたかな心配が
さりげないひとことが
大切に紡いだ玉の首飾り
それぞれ違う だけどおそろい
悲しみの連鎖を
しあわせに変えられますように
ひとりではできないけど
君となら きっと
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なんでこんなに苦しいんだろう
それは欲張りになっていくから
触れたい 掴みたい 求め求めて
心を 制御できずに
風の真ん中で 狭間で 揺れるよ
こんなわがままなわたしを
わたしは 知らなかった
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あほくさいなあ
苦労したことが 今苦しいことが
そんなに自慢したいですか
体調が悪いことを 心が弱いことを
そんなにアピールしたいですか
だけどそんな君がわたしで
わたしが君で みんなで 人間で
構ってちゃんで 悔しくて
ぎすぎすしながら わたし
人を傷つけながら 生きている
正しくない諦めと
間違いだらけの言葉と
いつだって足りない努力
救ってもらうことばかり考えて
耳に痛い言葉 自分に降らせる
それはひどく簡単なのに
目の前の光射す扉を開けるのは
開けようと手をのばすのは
すべて捨てたくなるくらい
恐ろしいね