詩人:ユズル | [投票][編集] |
見えない真ん中のほうで
また光が消えていったようだ
その奥にいる光が
新たに顔を出した
そのような光が
遠くなるにつれて
美しくなり
そしてこの光も
美しく見えているのだろう
たくさんの光が消えていった
たくさんの光が消えていって
はじめて
輪になった
燃ゆる命がつらなる
静かな夜の森
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それは価値がないね
とは よくも まあ 言ったものですね
あなた
言葉が重みを持たないのは どうしてだろう
言葉が胸を打たないのは どうしてだろう
言葉がことのはにならないのは どうして
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君の浅はかさが 愛しい
そう言う 君は
君の世界は 理解できない
君が賢くなかったら
もう少し 優しくなれた
溶けかけた アイスクリーム
古ぼけた家の小さな扉
落ちてきた紙吹雪 一枚
君は気付かない
君は気付かない
光の角度という矛盾
アインシュタインの失敗
人間と人間の真理
僕は気付かない
僕は気付かない
君の浅はかさが愛しいと
君は言う
僕は君を
僕は君を
とまったページ
物語と哲学の出会い
切ないのは
どっち
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優しさから生まれたんだ 僕は
君の心の中で
夢が見せる夢のまた夢が
地獄になった夜に
限りなく 澄んだ 空
粉まみれの可愛い子猫を
笑うような 午後に
帰らないよとつぶやいてみた
壊れかけた 人さ
このままじゃ 枯れていくよ
つないだら
離さないんだ
君に答えを
醒めない夢を
醒まして
君に喜びを
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わたしなんかいらないのです。
人は鏡だと
ある人はいうけれど
わたしは誰か
そのものになりたい
わたしという器はいらないのです。
拒まれることを
異常に恐れ
羊にすらなれない
人の形ひとつ
風にも雨にも
あなたにもなれない
あなたになりたいのに
さみしい心は
さみしいばかりで
さみしさは増すばかりで
おばけのわたしは
あなたを奪いたいばかりで
あなたがわたしの存在でありたい
のに
のに、ね
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すでに輝きをなくした
ひとにはきくけれど
本当にはかない
脆いもの ばかりだ
興奮も喜びも 幸せの感度も
ぐちゃぐちゃにするのは
いつも自分に他ならないけれど
苦しいと胸が叫べば
情が欲しいとささやいた
ただいまと言われたら
おかえりと言う強迫観念
この意味 わかるかな
明日はもう来ない
誰も本気にしない
甘えながら
夕焼けは
どこへ消えたんだろう
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感情のコントロール って
言うんですよ
いや わかるんですよ
釈然としないのも それすらね
感情を大切にしたいとは
ちがうのでしょうが
感情ってそもそもなんでしょうか
感じるものがすべてだと
そう感じてきたからこそ
今こうしていますが
感じるものにまどわされたら
見失うもの
そう その見失うものとは
それがよくわからないために
感じるものがすべてだと
感じるのでしょうか
なにを見失っているのでしょうか
それは見つかりますか
感じることに頼ることに
価値がないのなら
それはなにをもたらすのだろうかと
感じることがあやふやすぎるのなら
人は何を見出すのだろうかと
要は恐れているのですが
踏み出せない足を
無理やりつれだしてほしいだなんて
これこそ感情的な
おはなしだもの
感情的思考の終わりは
構築できるのは
ああ、途切れた、、。
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幕開けを
覚えていますか
少しずつ変わり始めていた
あの胸の高鳴りと
優しいと気づく前の優しさを
どん底ではないと気づく前の
どん底からの再生を
そうして
それから
連鎖と
繰り返しの海で
飛んで
落ちて
泳いで
それから
僕は
人を泣かせ
笑わせ
傷つけて
喜ばせて
それから
ひとつ年を経た
これから
僕は同じ海で
亀の歩みよりも
少しずつ
ほんの少しずつ
ゆく年
すべてのもの
ありがとう さようなら
なんて言わないよ
ありがとう
これからも よろしく
詩人:ユズル | [投票][編集] |
朝が呼び起こす 日常という名前
映画みたいなワンシーンなんて
潜んでやいやしないし
階段を ひとつひとつ上がっていく
この右足も左足も憂鬱を纏って
縋ろうとする自分の醜さから逃げたい
夜が呼び起こす わたしたちの時間
現実のうえに創り上げた空間
虚構でも 愚かでも 自分を許せた
まあまあの日常が
想像を欲して
からだじゅう
光あふれるイメージ
イメージだよ
満ちたりた想像が
創造を欲して
せかいじゅう
本当は 日常が 輝き出して
導き出して 変わりたくて
変えたくて
言葉にしないけど
成長しつづけていくんだよ