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ユズルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[251] 
詩人:ユズル [投票][編集]


星から星へ 旅をして得た哀しみから
深い優しさが 生まれたんだ
望遠鏡で 見つめた世界で
羽が生えない理由を知った
羽を持たない ぼくたちは
今日だってそう
宇宙をめぐる 旅をする

2013/02/05 (Tue)

[252] 非力
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ぎゅう、と目を瞑ってみる
しんとした夢の入り口
音のない白い部屋
そよ風で傷ついていく空間
情熱と憎しみはやがて
静かな幸せと哀しみに
だからわたしは目を開けず
待つこともせず
夢の入り口 音のない白
繊細な空気 さよならの気配
消えていく感情
それでも役に立ちたい
緑の丘で ピンク色の花で
また 出会いたい
降り注ぐ 欠片のなかで
幸せを 君にあげる

2013/02/11 (Mon)

[253] 夢降る街角
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さまざまな槍の夜
それでも空はうごめいて
紫と紅 碧のきらめき
稲穂のような金
流れるマーブルの海

宝石のような言葉たちが
枯れていた木に
瑞々しい果実を実らせる
ぴかぴかと輝くそれが
淡い桃色の頬を呼ぶの

そういったものが愛おしい
その人々は
固いパンを頬張りながら
葉からこぼれる光の下で
あの人にも夢を見せたいと
想いを馳せて
今日もうたをうたうよ

2013/02/18 (Mon)

[254] 「明日も一緒」
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手をつなぎあって
優しさ色に染められた
二人の時間ははかなくて
恐怖の種が落とされる

芽を出すあしたを恐れ
それでも笑顔を持ち寄り
健気に暖めあい
今日を眠ろうとする

どうかそっと
壊さないで

そっと
幸せなままに

2013/02/22 (Fri)

[255] 悲鳴
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脈を刻む
痛みが脳を走る
記憶はぼんやりと
色を等しくする

寒くて 魘される 夢を見る
久しぶりだね
夢の住人 忘れられると思ったら
大間違いだよ と 笑う

くしゃみが 
私の世界を 揺らして
あっという間に
壊れそうだね

2013/02/23 (Sat)

[256] 果て
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身も切れそうな淋しさを
天使の羽で表現したら
暖かくて素敵だね、と
誰かはそんな気持ちを抱く

それはそれは不思議な
たぶん素晴らしいことで
想いが夢を降らすなら
プラネタリウムみたいな優しさ

わたしの咳ひとつ
夜空に放り投げてみる
星に辿り着いたなら
愛を纏って輝く

悲しみも嬉しさも
同じようなものだから
愛おしいこの世界で
愚かな胸を抱きしめるよ

2013/02/24 (Sun)

[257] ごめんね
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不安定なのは君のせい
君を責めるのは君のせい

襲いくる幻想 抱きしめて
ああ 神様
僕は 何を壊したいのだろう
誤解がいやで 投げつけた球
冷めた瞳を見たくないから
先にガラスを砕いている

ころころと転がる
そんな石ころの頭の中は
壮大な プライドと いろんな関係の
ぐちゃぐちゃと 自分愛

滝のように溢れ出せば
それだけで海に還ることができたなら
それでも選べない
僕は 何を期待しているのだろう

2013/02/26 (Tue)

[258] 涙の味
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一晩たったら
歩いていけるような気がする
温もりと景色
一晩たったら
何もかも壊してしまいたいほどの
絶望と暴走

わたしたちは
泣いてばかりだね

2013/02/27 (Wed)

[259] 月を見上げる
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一瞬だけ 夜の光に照らされて
きらりとした 体の輪郭

鬱蒼とした重たい空気を
纏ったまま まだ打ち破れずにいた

なくしたまま 見つからないもの
きっともう 消えたものと同じ
芽を出したことさえ そう
無かったのだろう

瞳を逸らして 朝に迎えられた
優しい手に 委ねるように
忘れようとした 森の風景
見上げる 月
いつもあの月は
空から 私を 見つめている
あの月は
絶望だろうか
救いだろうか

2013/03/02 (Sat)

[260] 尊いもの
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だいじょうぶだよ
何より尊いものが
ぼくにはわかるから
何より優しいものが
そこにあるから
あたたかい旋律が
包んでいるこの部屋で
きみは呼吸をする
だいじょうぶだよ
何よりも尊いものが
ぼくにはわかるから

2013/03/02 (Sat)
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