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ユズルの部屋


[101] リターン
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


朝ふと鏡を覗きこんだ
瞳の色がない怖い顔に
にらみかえされた

ため息は何度目だろう
指折り数えてたら
ドラマのいいとこ見逃した

朝と夜の歯車の
規則正しい音を切り裂いて
悪魔がやってきたなら
僕は喜んで魂を売ろうかな

だけどいつも時計の中に
帰ってきてしまうのは
悪魔の冷たい指先に
飽き飽きしたから

優しい誰かの指先が
触れた気がしたから

2008/12/04 (Thu)

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