ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > 無

ユズルの部屋


[107] 
詩人:ユズル [投票][編集]


約束を破るための 安い嘘
そういうのをつくるのは得意
休日につくったクッキーは
パサついていて まずい

そして 絶望の夕暮れ
机の木目と 同調しかけた
哀れな人のかたち ひとつ

顧みない態度に 憧れた
紛れてしまう 色ではなくて
行進の列が 今乱れたけど
曖昧なうちに 逃げただけ

そして 絶望の夕暮れ
天井の傷と 同調しかけた
哀れな人のかたち ひとつ

2008/12/26 (Fri)

前頁] [ユズルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -