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ユズルの部屋


[18] 願い
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


手を伸ばしたら 届くんだと思う
それでも 手を伸ばさない
そっちのほうが 重症だって
わかっちゃいるんだけれど

胸をうずまく不安が
ただ雲みたいに 暗い夜に
行くあてもなく 消えた頃
涙が一筋 流れたんだ

誰かの声と 飛び交うボールの中
徐々に泥にまみれていった
胸の奥の悲鳴は かわいいもの
助けてあげたいって 言うなら

深い瞳に見つめられたら
涙は いつしか すくわれていった
不器用に伸ばした手が 君を救えたらいい
そんなことを思いながら

2008/04/06 (Sun)

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