ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > 風

ユズルの部屋


[205] 
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


憂いの匂いを含んで
吹き抜けていた 午後
そばにいるのに
いないみたいだ と
とても小さな声 つぶやいた
君は 寂しく 笑った

緑の世界で 手を繋いだ
旅に出る前の場所と
あまりにはなれて
よくわからないけど きっと
二人 うずまく 真ん中
揺らぎ 揺らいで

風は まだ 吹いている

2011/08/07 (Sun)

前頁] [ユズルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -