憂いの匂いを含んで吹き抜けていた 午後そばにいるのにいないみたいだ ととても小さな声 つぶやいた君は 寂しく 笑った緑の世界で 手を繋いだ旅に出る前の場所とあまりにはなれてよくわからないけど きっと二人 うずまく 真ん中揺らぎ 揺らいで風は まだ 吹いている
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