わたしなんかいらないのです。人は鏡だとある人はいうけれどわたしは誰かそのものになりたいわたしという器はいらないのです。拒まれることを異常に恐れ羊にすらなれない人の形ひとつ風にも雨にもあなたにもなれないあなたになりたいのにさみしい心はさみしいばかりでさみしさは増すばかりでおばけのわたしはあなたを奪いたいばかりであなたがわたしの存在でありたいのにのに、ね
[前頁] [ユズルの部屋] [次頁]