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ユズルの部屋


[308] スノードームの内側
詩人:ユズル [投票][編集]


薄い桃色が この街を包む頃
ほわほわと 金平糖が降ってきて
右側に 触れそうな体温がある

あまりに 美しくて 胸の真ん中が
きゅうと鳴く 涙が出そうになった

この瞬間を 閉じ込めたくて
ここは スノードームの内側で
偽りなく それは永遠であればいい

もう 濃い藍が この街を包む頃
ひとり 涙に濡れた頬に 触れたのは
人知れず降りゆく 白い雪だった

2015/01/01 (Thu)

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