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ユズルの部屋


[315] ずしり
詩人:ユズル [投票][得票][編集]

この植物は 強くない
ガラスの囲いに 守られてきたから
嵐の夜も 分厚い葉でからだを覆い
ぎゅっと目を 瞑っていたから

ずしり、
と重たい あんまりにも 重たいです
弱いこころとからだでは
真っ直ぐには 生きられない
嘘だって たくさん重ねた
大切な誰かじゃなくて 自らを守るため
ずしり、ずしり
侵されていく 潰れていく
土の中へ 隠れないと
ぐしゃり、
ほらね 簡単に 壊れてしまうから



2015/02/25 (Wed)

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