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ユズルの部屋


[338] イチョウ並木
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


穏やかな陽が 黄金の葉を
煌めくしあわせみたいに 照らし
緩やかな風が 旅立つ一枚を
海を越えた手紙みたいに 舞い散らせる

ぎゅ と 踏み締めた 暖かい地は
踵から 爪先から 全身へ
そのままの暖かさを 巡らせた
此処へ 来ることができてよかった
瞳を閉じないでいて よかった

キラキラした 黄金の中で 踊る
いつも重い ブーツが 軽やかな魔法の靴
今だけは この景色の一部になれる
優しい ぬくもりを 思い出したみたい


2015/11/21 (Sat)

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