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ユズルの部屋


[349] 指先の未来
詩人:ユズル [投票][編集]

枕元に散らばった 夢の破片を
ひろいあつめながら 今日も 君は扉開く
それはとても重たい扉 日によって重さは違う


めくるめく日常のリズム
楽しいと 楽しくない
やりたいと やりたくない
その比率はなかなか変わってくれない

君の指先が ステッキで 本当は魔法使い
なのに 閉じ込められて 光れない
閉じ込めて 鍵かけたのは
やっぱり君の指先なんだろう


めぐりめぐる日常の呼吸
触れたいと 触れたくない
生きたいと 生きたくない
その比率は自分でもよくわからない

集まった蝶は 君の光に 導かれて
驚く君は なによりも正しくて
誰よりも君にとって 醜く 尊い


君の指先は 描いてる
いつも 今までも これからも
君の指先が 描く世界
朝と 夜の 比率は変わらない
君の指先だけで それらを塗り替えて 続く


2016/05/12 (Thu)

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