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ユズルの部屋


[38] いとしい
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


桜のはなびらとか
あったかい緑の道とか
君はそういうのが
とっても似合う人だから

優しい微笑みに
ほっとするけれど
背負ったせつなさの
薄いひとひら
そっとたぐりよせて

それは光のなかで
踊り始めた赤いゆめ
深い瞳だけで
言葉をうしなう

なみだが出そうな
淡い景色のまんなか
なにも言えないまま
ただ微笑んで

触れたらすべてが
消えてしまうような
はかない暖かな
笑顔を見つめてた

2008/04/28 (Mon)

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