桜のはなびらとかあったかい緑の道とか君はそういうのがとっても似合う人だから優しい微笑みにほっとするけれど背負ったせつなさの薄いひとひらそっとたぐりよせてそれは光のなかで踊り始めた赤いゆめ深い瞳だけで言葉をうしなうなみだが出そうな淡い景色のまんなかなにも言えないままただ微笑んで触れたらすべてが消えてしまうようなはかない暖かな笑顔を見つめてた
[前頁] [ユズルの部屋] [次頁]