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ユズルの部屋


[61] ドリームトレイン
詩人:ユズル [投票][編集]


透明な列車が夜を走る
ぼんやり光る月をあてにして
いつだって遠いね
すぐに潰れちゃいそうだね

やわな心を乗せたまま
闇を切り裂くというよりは
暗い暗い中にまじって
消えそうなこの列車

君のもとへ行けばいいのにな
ううん やっぱり君は
気付かないほうがいいな

星なら溢れてるけど
都会の光が恋しいなんて
壊れた扉とがたがたの窓
どこまでも降りられない

君のもとへ行けばいいのにな
ううん やっぱり君は
気付かないほうがいいな

愛しい君とは関係のない世界を
永遠を信じそうになるくらい
深い長いやさしい闇を
列車は走るよ

2008/06/29 (Sun)

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