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ユズルの部屋


[73] 夢の蝶
詩人:ユズル [投票][編集]


夢のかけら
躊躇せずに踏んでいた
きっと そうだ
明るい扉なんてない

とまどいの真ん中で
見透かした振りして
ずっと待っていた

優しさを知っている
悲しみなんてもう
ひとりでは耐えられないほどに

どうか幸せに
それを難しくしたのは
誰だか気付いていても
ファンタジーから逃れて

とまどいの真ん中で
雨の中で晒し投げ
ずっと待っていた

優しさを知っている
あなたのためでも
わたしは決して蝶にはなれない

夢を見ていたのはだれ?

2008/09/10 (Wed)

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