きれいな世界を使い古した筆で描いてその幻を見ていたひとり揺れていた夢のなかで知ったよ胸に染みる物語それは絵のむこう側ほんとうの世界少しだけほんの少しだけ歩いてみたいと願いを抱いた優しい風が茶色い髪を揺らして新しい靴をはいてゆっくりと今
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