詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
海のなかに落ちた
海のなかに堕ちた
「息継ぎのない
潜水は、
疲れるよ」
水の中は濁ってて
冷たくて
つめたくて。
誰一人いなくて
さびしいの。
屈折した
水面
外の景色も歪んでる
頭に
酸素がいかないよ
「ここには、
酸素が
足りないよ」
海の底に落ちた
海の底に、堕ちた
心が呼吸を忘れたら
あとは
明日を待つばかり。
君の生を悼む功罪
私の死を願う冤罪
明日、
晴れたらね
地上に這うの
そして
お月さまに
言うわ
逢えるのは、これで最後
と
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どんなに逃げても
現実は、くっついてきて
どんなに壊しても
鏡は、割れなかった
生きてる限り
生まれつづける
夢と欲と孤独と、
絶望を
あなたに
理解してほしい
わけじゃ、ないの
ただ、
ほんの少し
そばにいて
それとなく微笑んで
ねえ。
ここで
愛してるふりをしてみせて
「思い出」
なんて
頼りない媒体じゃ
あたしは
心細くて
死んでしまうわ
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なぜ
きみは
死にたいというの?
ときどき
ふしぎなんだ
のぞんでも
のぞまなくても
けんこうでも
ふけんこうでも
うまれたときから
わたしたちは
死にむかって
生きてるじゃない
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
すきのふたもじが
きゅうにこわくて
きゅうにさびしくて
ふあんになったの
すきのふたもじで
きゅうによわって
きゅうにいたくて
ひとりを
しったの
あたしは
たぶん
いえないわ
いえないわ
たぶん
ほんとのこと
なんて
あなたも
たぶん
いわないよ
いわないの
ふたり
ほんとのこと
なんて
だって
そこに
たいせつなものは
かんじんなものは
なにひとつ
なくて
いまさら
わかりきってるの
かくにんしあう
こどく
壊す
これは
じゆうじゃない
あたしが
じゆうとよぶだけ
だけど
いまはつよがらせて
いちばんの
かなしみ
せおった
にもつを
さきに
だれかが
もつと
いってくれる
まで。
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今日だけ
時間を止めて
なんにも
したくない
本当は
きみにも
逢いたくなかった
非合理的で
とても
不条理
残酷で哀れな
わたしの物語
付属品はね
きっと
この体だよ
君の愛が
なけりゃ
世界なんて
死んだも
おんなじ
心は
絶望を
避けたがる
今日の温さを
また
わたしは
忘れて
明日
笑うのかな
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息を止めることに
何の意味も、ない
瞬きをやめることに
何の意味も、ない
私を殺すことに
何の意味も、ない
だって
世界は変わらない
私が、
私を変えるまでは。