詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
「臆病」なのは
そのほうが
多分
色々、傷つかずにすむからだ
「あたしは、臆病だから」
何処か、
免罪符にも似た
この弱さは
本物なのかな
身に着けて
おきたいだけの、
贋物なのかな
「臆病な自分」に
立ち向かうことをしない
私が、
「臆病そのもの」
なんだろうけど。
「硝子で出来ている」
といえば、
人は深入りしないし
あたしを
無理やりに
咎めることもない。
世界は、
人のせいばっかりで
片付けられる
わけじゃあ
ないのにね。
ねえ、だから
その日を
密かに待ってるよ
「卑怯者」は
とっとと
空になりたい
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
痛いなんて言わない
真理なんて要らない
普通ってどういうこと?
キスのタイミング、わかんない
世界より自分を
世界よりあなたを
大切にしたいと思う
だけなのに
想えば想うほど
ここは、狭くて
上手くはゆかない
様々な私の「真実」
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
窓際で空を見てた
灰色の空だった
だけど
私の目が
濁っているのか
世界のほうが
濁っているのか
そんなこと
どうでもよくて
明日は、
きっと
またくるから
どうってことない
話をしよう
未来に差し障りない
ニッチな、話
連ドラの展開予想、
漫画の発売日、
新しいマスカラ...
どうってことない話
感覚ばかり、鋭くなって
嫌なものばかり
目についてしまうのを
私は、必ずしも
かなしいことだとは
思わない
思想のない言葉
だらだら紡いだり、
君の指先の温度
確かめることに
執着してる
ねえ
結末は、時々
おかしな方向に
転がるよね?
真っ青な
あの日の愛、
受け止められなかった
鳥籠のからす
どうあがいても
何と名づけても
プロセスは
多分、おんなじなんだ
鍵はその手にある
まだ、
見えないだけ。
この先に待つ人を
今度こそ
大切にしたい
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
ピンボケなぼくは
風船を放したら
もう何もかも
台無しになるって
思ってた
手のひらを隠して
伏し目がちに
泣いて
ねえ
理由を言わなきゃ
わからないのに。
ときめきの種は、どこ?
勇気の生まれる朝
祈りに甲斐性がないよ
それでも
爪は伸びるから。
どうしようもなく
誰かが愛しいとき
心臓は確かに、
痛い
ねえ
片想いなんて
性に合わないのに。
切なさ抱いて
降り積もる
透明の雪
ただ、
気持ちは重なって
みるみるうちに
現実。と溶けた
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
確かめたくて
でも訊けなくて
知らぬ素振りが
精一杯なんだ
満月だから
特別な夜にしたいけど
夢は夢だから
美しい気がする
溜まった膿を
また掻き出して
ギターケースに
心を隠した
黒で塗り潰す?
白で巻き戻す?
色鉛筆は
いつも揃わないね
消耗品ばっかり
模造品ばっかり
疲れちゃう前に
何かを積み上げたいのに
あなたが
黙って去った朝のこと
まだ忘れられなくて
ときどきくるしい
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
怖がりだから
外れた螺子を
拾い集めることすら
できなくて
自分に価値があるって
思っていたくて
鏡は見ないように
努めて生きた
与えられることだけ
ひたすらに望んで
捨てられたら
惨めな顔をする
そうしてまた
私を甘やかしてくれる
別の誰かに
寄生する
そういうことは
大得意で
そういう嘘には
弁解もできない
若い今だから
まだ様になるけど
未来のことは
君も知らない
「このままじゃあ
何にも変わらないね」
私はそう言って
耳を塞いだ
このままじゃあ
私は擦り切れる
でも一層
そのほうがいいかも。
とも思った
平坦なあの道を
選ぶことに
どれほどの意味があるのか
まだ見出せず
愛する行為は
上手くならない
踏み出す一歩の
幅は広がるばかりで
あの子の生き方
大嫌いなのに
こんなに羨ましいの
なんでだろ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
次にするなら
ノーリスク・ハイリターンの恋
何かを賭けなきゃ
多分、
始まらないんだよ
お手軽な愛でも
ひとりぼっちよりは
いい
って
いまは
本気で思ってる
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
すべての現実と
まともに向かい合ってちゃ
生きてなんてゆけないよ
休息をくれ
捻じ曲がってく、
この主観
私は死ぬまで
「自分」だけに
支配されてたい
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
一瞬の気まぐれ
声をなくしたい
呼吸困難なこの時代
傷ついて泣くのは
目に見えていた
だから
先に
私が裏切りました
"妥協しなよ"
"理想を棄てなよ"
"現実を見てみろよ"
「背中に翼
なんて
生えてない」
そんな
無責任なこと
言わないで
これでも
充分、
妥協して
生きてるつもり
ビターな思い
隠した蜂蜜
それでも
まだまだ
キャラメルが欲しくて
追い風
待ってる暇はないし
誰にも
こころ
見せてやんない
私は
最高級に
なりたいんじゃないの
ただ
少しだけ
様になる
生態を見つけたいんです