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快感じゃがーの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1443] 美しすぎた月
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待ち続けてる
待ち望んでる

痛んでいるけど
まだ聞きたくないと

心が塞いだ
真実の扉の前

あなたが少しだけ
顔を覗かせて

雲に隠された
黄金色の月

気味が悪いほどに
美しすぎた月

突き放すように
空へと投げられた

その鍵は
私の頭上遥か越えて

ぐんぐん遠く
遠く遠く

顔も知らない
少女の手の中に消えた

2010/07/31 (Sat)

[1444] 未来崩壊
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目が覚めたら、夢は現実になって
現実が何もかも、夢であったなら

私は祈りを捨て、この瞼を開けるのに。



痛い痛い世界は、容赦なく私を殺したがり
冷たい冷たいナイフが、迷いなく

彼を殺したがり。



魂は、揺さぶられる毎日-



あの日の私は、無邪気な生き方。

まるで、自分じゃないみたいに

誰かへの恋心と一緒に
切ない微笑みを

カメラに向けているけれど。

2010/08/01 (Sun)

[1445] 季語
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言葉なんて
軽くて重くて

救えるし
傷つけもするし

疎ましいし
愛しすぎるし

どす黒いし
たまに白いし

薄っぺらだし
肉厚だし

狡猾だし
お人好しだし

潜在的に
独裁的

本能的に
慈悲深くもある

誰しにも
権利があって

行使するのは
まあ容易で

でもたまに
はちゃめちゃ

君は好きな物
先に食べるタイプ?

それとも
とっとくタイプ?

あたしは
ちょっとずつ

配分するタイプよ

誤解しないで
減るもんじゃなし

ただ明日までの
足りない時間を

ちょっとだけ
繋いでたいと思った

なんとなくそう
思っただけのことだよ

なんとなくそう
思わせぶりでも

嬉しいよ


2010/08/04 (Wed)

[1446] ブランコ。
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眠れない夜
羊を数えるたび

迷子みたいに
宙ぶらりんになった



あどけなく笑う
あの子が可愛くて

私はどうしようもなく
ただ惨めに思えた



雲のように
漂い流れるなら

世界の端っこまで
いけるかな



だけど

今日はみんなに
平等じゃなくて

明日もみんなに
あるわけじゃなくて



だからもし
このまま

まどろみながら
夢を見るとして



朝の光に目覚めて
また

空がそこにあったら



もう一度
新しい約束をしてよ

遠ざかる世界に
手を振って



涙で黒い
絵の具をぼかしたら

本当の心が
祈りを映す



ねえ、まだやめないで...



2010/08/06 (Fri)

[1447] ネガキャン
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柔らかい刺で
人を殺すことは
結果論として可能

そして、それは罪じゃない、

2010/08/14 (Sat)

[1448] 未消化
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これからはきっと
消化試合で

勝算なんて
何処にもなくて

私を翳らす現実ばかり
私を濁らす幻想ばかり

「確固たる何か」は
何処にあるのかしら?

探しているけど
見つからなくて

見つけられなくて
不安になってしまう

揺らぐ
揺らぐよ

「そば、に、きて」



2010/08/16 (Mon)

[1449] 上書き保存
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新しい色も
そろそろ馴染んで
私らしくなるわ

生活は順調

使い捨ての
消費文化が

時々

君の言葉
思い出させるけど

一人ぼっちでも
二人ぼっちでも

感覚は

まだ
あの日と同じで

鍵穴の位置を
見失うくらい

生きるのに
支障なんてない


2010/08/17 (Tue)

[1450] 誘発剤の逆襲
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透明の空に孤独を吐き出して
自分で自分を傷つけた

なんにもないなら
埋め尽くせばいい



たとえば
君の持ってるかなしみで

あのコを殺すことだって、できる


疎ましいなら消せばいい

ぜんぶ、ぜんぶ。
消えちゃえばいい



ほらね!お望みどおり

きみを壊すものは
なんにもないよ



いま

泪のカクテルに
新月の光は溶けて

飲み干せば
すべて浚われる



「誘発剤の逆襲」



留まるために変化をしてゆく

この世知辛い
憂鬱の波



2010/08/29 (Sun)

[1451] デコレーション!
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ヴァイオレットの空
憂鬱の雲
包帯だらけの

わたしのテディ!

カレンダーは、残酷だわ。
未来を約束しては
くれなくて

何もかもが
過去形のダイアリー

想像は、闇を創造したの

ああ!
誓いの言葉なんて
いらないわ

聞きたくない!

あなたの示す現実は
いつも、
つまらない

だから抜け出すの
今夜

ロリポップの満月が
溶ける前に

"この世界の出口は
ネバーランドへの入り口"

ストライプの背表紙が
目印よ

もう、こわいものなんて
何処にもない

ドロップの雨が
降り注ぐ丘で

ねえ、アリス

みんなで
ティーパーティーをしましょう

ブラッディ・レッドの
リボンを巻いて

カラフルに
今を彩っていたい

センチメンタルさえ
ここではエネルギー

涙の湖に
また

朝陽が沈むわ

ストライプの背表紙が
目印よ

もう、こわいものなんて
何にも

なんにもない!!

メイプルツリーの
木陰に隠れて

ねえ、アリス

薔薇の花を
黒いペンキで塗りましょう

スカイブルーのスカート
はためかせ

グラマラスに
今を彩っていたい

センチメンタルでさえ
ここではエネルギー

涙の湖に
ほら

夕陽が昇るわ



2010/09/07 (Tue)

[1452] 苦虫
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言葉の海に溺れたら
息をするのを忘れてた

何度も出口見失って
堂々巡り

彼の背中は
小さくなってゆくのに

こういう夜を
完璧には嫌いになれない
女の私

2010/09/11 (Sat)
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