詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
乱してく
誰かの切なげな音楽
西日35°
祈り
今日もただ遠く
漂って
まだ、知らない顔
喧騒の隅に
何もかも隠して
私を安心させてよ
あのとき
お互いが傷つけあった
すべて
なかったことにしたいのに
既成事実
振りかざす君と
臆病に俯くだけの私
構図は酷く杜撰で
責められるばかりじゃ
割に合わないよ
ご都合主義に
吐き気がする
時々、
どうでもいいって振る舞い
中毒にでもなれたら
一層
楽だけど
哀れみが
欲しいわけじゃないから
仰向けで
寝られるように
相応しい生き方を。
置き忘れたふりして
捨ててきた
時計
わざとらしく
見つめた唇の奥に
その二枚舌
いったい
何を侍らすというの
回り道で
また、出会い
二人はいまだに
憎みあってる
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止まらない血で
その唇を赤く染めて
回答を得たなら、
君は笑うだろうか
泣くだろうか
それとも...怒るだろうか?
どす黒い血だ
薄汚れた指だ
ごらん
燃える山に
ヨハネの手紙が
葬られている
その孤独の受け皿は
女に、行き着くのですか?
ねえ
死姦が復活の儀式だなんて。
馬鹿げてるよ!
かなしすぎて
涙も出ないよ
けれど
血液はひとりでに
流れ出るんだね
ああ。これが女の七不思議
一つ言いたい
私は灰皿じゃないから
熱かったら叫ぶよ
厭になったら逃げるよ
低い低い精一杯の声で
弓を射るよ
それでもよかったら
出させてあげる
笑いもせず
泣きもせず。
無を味方につけて
どす黒い血で
君を、汚染してあげる
そして
その種に
絶望とゆう
イノチを吹き込んで
ほら。
十月十日
待っていてあげるから
あの便利な道具を
持っておいで
止血より
戦闘
君を食いたい
追伸:
真の恐ろしさを
知りたいのなら
子宮の奥に問いかけてごらんよ
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「捨てられちゃった...。」
そんな生温い表現が
似合うほど
可愛くは、なれないの
「付け込んでよ。」
今なら君のこと
何もかも許せる
身体だって、そのつもり。
今更なことが
今更に疼く
今更な夢は
今更に弾け飛ぶ
今更だね
今更だよね
今更だから
かなしいね。
可哀想でしょ
慰めてみて
世界で一番の不幸気取り
でも。
そんなことは
言えないの
「付け込んでよ!」
私の意思を無視して
誰か。強引に。来て
心を早く溺死させて
夢の続きが
知りたくて
たまらない
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あの頃へ
連れて行って
素直に
泣いてた時代
あの頃へ
連れ戻して
ふたりが
笑ってた時代
ここに君が居る
たった
それだけで
幸福を計れた
そんな日も
あったから
それ以上
言わないで
結論は
誰の眼にも
明らかで
私ばっかり
責めてくる
言葉の雨の下
ここは
痛がりなひとが
居たがる
ちいさな箱
あの頃へ
連れて行って
素直に
泣いてた時代
あの頃へ
連れ戻して
ふたりが
笑ってた時代
その先へ
連れて行って
素直に
また泣ける時代
あの頃へ
さあ、早送りで
ふたりが
また笑えるように
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無言の別れが
さよならの合図だとは
思いもしなかった
一週間前の私
もし、そこに
今の私がいたなら
頬っぺたを思いっきり
叩いてやったのに...
頭から大雨を
被ったみたいに
心まで何もかも
冷たくなった朝
君がくしゃくしゃに汚した
理性のお荷物
もう一度、広げて
またアイロンをかけて
皺だらけのそれを
何気なく身につけ
相手のない電話で
芝居を続けるのよ
全部ポーズ
全部、ぜんぶポーズ
生きるってなあに?
愛することしか
私にはなかったのに
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数値なんて
単なる記号だし
すべては
現実の一部でしか
ないし
所詮、私は私だし
君も君以外の
何かには成れない...。
憧憬は
放り捨てられて
あの日の夢が儚く散った
何度描いても
理想を裏切ってゆく
この空
「私は重みに
耐え切れそうにないよ」
だって
私は私でしか
いられないんだから。
選択肢は
今をやめることだけ
藻掻いても
宙を彷徨う両手が
切なすぎて
明日を
また遠ざけてしまう
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ねえ!
どうしてあなたは
あたしがいるのに、
他の女の子の
ところにゆくの?
今度、同じことしたら
嫌いになっちゃうから!
「覚悟してよね、ダーリン」
鏡の中で
呟いてみたあとで、
でも...。
こんな台詞
効き目なんてないって思った
だって、
あなたはあたしが
あなたのことを
嫌いになんか
なれないってこと
もう、ちゃんと見抜いてる!
あーあ
好きなのは、あたし
ずるいのは、あなた
追いかけて、ばかり。
「愛するって疲れる」
あーあ
好きすぎる、あなた
憎めない
...憎めない!
ねえ。
疲れちゃう前にキスをして!
ご褒美がなきゃ、
恋なんて
やってらんないわ
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私は今日も
今日を生きてる
あの日の分まで
今を生きてる
この浮遊はいつか
着地をするため
この挫折はいつか
成功を知るため
穢れた皮を剥いで
部屋の片隅
抜け殻の自分を
見つけたら
大声で指差して
笑ってやるの
"上書き保存"で
人生は好くなる
本当の再生は
まだまだこれから
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雨上がりの道
すすり泣くよに
引きずる重たい心
降り注ぐ声は
もう、あの日とは違う
想いなんて
突き進むなら
邪魔でしかなくて
現実の夢は醒め
世界がモノクロになる
運命を信じたわけじゃない
ただ、今夜の君は
わたしの知らない君だった
まだ黒い空
明けるまでが遠くて
怖くて顔をあげられない
震えたまま、
うずくまる日に
何が大切で
何が本当だったか。
さまよう気持ちは
君なしじゃ、救えないのに
軋む音
今を引き裂いて
空想で微笑む君、嫌い。
天井に浮かべた
流星が虚しすぎた
奇跡を信じるわけじゃない
ただ、これからのことは
わたしにさえ分からない
まだ向かい風
灰色に染まる部屋で
悪魔のささやきを聞いた
君の影は
容赦なく
何処までが嘘で
何処からが愛なのか。
誰がわたしで
誰が君だったのか。
不鮮明な未来
抱きしめて
祈るように
また、明日を迎えるだけ
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勝敗がつくのは
仕方のないことだよ
みんな
必死で
生きてるんだから。
だけど
失くしたものを
数えるよりは
ここにあるもの
集めてみない?
すべては
紙の上で踊るだけの
ただの数字
大切なのは
こころの声なんだから