詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
それは突然のことで
本当に、突然のことで
天気予報を無視した
通り雨が降って、
傘のない私は
ただ、濡れるばかり。
心は浸水したよ
溺れるには充分だった
ぼんやりとした世界の中
あんなに鮮明だった君は、
違う誰かのものになっちゃった
どんどん、どんどん
遠ざかってった
やがて雨があがって、
すべての夢を
排水溝に流したなら
私の躰は元通り
だけど、涙だけは
ちっとも乾かないままで
きっと
死ぬまで、ずーっと
乾かないままなの。
鈍い痛みと鉄の味
何故だろう
不思議なくらい
私、君が好きだった
想いがふやけても
こんなに傷ついていても
何故なの
まだ、君に恋してる
私の水面には、いつも君が映る
ずーっとずっと
君が、いる
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君は、ちょっと抜けてて
すごく忘れっぽくて
よく、私の部屋にも
色んな忘れ物をしていったけど
「2人の未来」だけは
置いていってくれなかった
跡形もなく
綺麗に処分されちゃった!
ねえ?
もう、きっと
忘れてるんだろうね
あんなこと、こんなこと。
空が眩しくて
泣きそうにならない?
色々あったよね
あること、ないこと...
変な噂や疑惑が
2人の仲、邪魔したり
あのコが邪魔したり。
それでも
なんとか繋いで
必死に守ってきた
その箱
開けたら
空っぽだったんだ!
まるで
どうでもいいと
言わんばかりの顔で。
やること、なすこと
あの日のすべてのこと
突っかかったり
妙にいじらしかったり
何故か、信じられなかったり。
上手くいかない
不甲斐なさとか
現実の歯痒さとか
ドロドロの感情
いつも、ごちゃ混ぜで
思えば
ぜんぶ君に
行き着いちゃってた
あること、ないこと
君のこと
やること、なすこと
君のこと
あのコと?
どのコと?
君はどこ
色々、あったね
色々あったけど
今は笑えるよ
結果オーライ!
死ぬほど
君を好きだった私も
嫌いになりかけた
あの日の私も
何もかも
私だから
否定したくないの
そして願わくば
君も、どうか
同じ気持ちでいて
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あたしの愛が
君を汚してしまった
でも、醜い夢は
捨てられなかった
漂白させて
もっと
新しい一日を
あと少しだけ
期待してみたいの
ねえ
空に月
海の裏
点と点
繋げるよに
恋が今日を
更新してゆく
名前より
確かに
あたしを誇示する、何か
君のなかに
確かに感じている
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未来への投資
なんて
名ばかりの浪費
今が良ければ
ほんとうに
どうでも、いい。
君が
最後に言った
あの台詞
【痛いほど、効いたよ...】
それからは
現実より
心が先に濁る
前に進む努力より
後退しないための
意地?
そんなの
むなしすぎて
口実にもならない
少しだけ、いつも
夢を描いて眠った
あの朝
ろうそくを吹き消す
瞬間
君の顔が見えた
ねぇ。
そろそろ
気づく頃だよ
お姫様
【王子様は迎えに来ない】
彼は
あなたの居場所
知らないんだから。
あなたが
先に
素直にならなきゃ!
あなたが
王子様を
迎えに行くのよ
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私は呪って、誓う
あなたは否定するだろうけど
でも、自分で始末する
磔にしてよ。
朝は、やってくるの?
私へのそれは何?
さめざめとひとり泣く
涙の湖のなかで
あなたに手紙を送ったわ
緋色の空の下
何て孤独なの
私の価値を教えてよ
さぁ、最後のお遊戯
あなたと何をしよう?
私の妄想の中で笑う
本当のあなたと
あなたはいつも
ここにいた
あなたの愛は
私を素敵にした
ねえ、その少女は
死んでなんかないわ
ただ、眠っているだけ...
ダーリン、ここにいてよ
一人でなんて行きたくない
ねえ、私を壊したのは、一体誰?
風はやみ、私は
あなたの心の罪人に尋ねる
あなたの嘘の中の悪
でも刺ができて、
あなたを隠したの
そして、また
私には解らない
私がやってきた道を
見つけられない
あなたは私の秘密を握った
でも、この感じをどう例えよう?
私は、あなたの
微笑が見たかった
ただ、それだけだったのに
夜までには盗みに来て
雪のように白い、私の愛
あなたなしで
生きていたくなんかない
ダーリン
私は何にも欲しくない
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毎日、痛くてたまらない。
若い日は好かったよ
壊れやすい、儚い
生き物気取って
それでも、少しは
様になってたもの
毎日、痛くてたまらない。
見かけばっかり
大人になったって
心はあの日、
凍ったまんま
成長しない精神性
みんな、付き合いきれないって。
うんざりして消えてった
今すぐ
今すぐ行けるなら
未来のわたしに
会いに行きたい
未来のわたしに
バトンを渡して
今日のわたしは
眠りに就くの
今すぐ
今すぐ言えるなら
君にだけ
ホントのことを言いたい
君になら
見せてもいいよ
どんな傷だって
だけど。
君もそう
望んでくれなきゃ、ね
毎日、痛くてたまらない。
痛すぎて
痛すぎて
たぶん、いろいろ麻痺した
独り相撲ばっかり
独り芝居ばっかり
どんどん
上手になってくんだ
こんな風に
器用になりたかった
わけじゃないのに。
変わることない
脆い生き方
感性の中心で
もうひとりのわたしが
ずっと叫びつづけるよ
誰にもわからない
透明の泣き顔
透明の悲鳴を
透明の明日へ、投げて
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愛するが故に、従順で
私の世界は、いつも狭くて
だけど。
きりのない我が儘が
冴え渡る朝は、
君の色彩にも
勝てそうな気がした
時々、不確かな生き方を好んで
わざと誰かを不安にさせたい
ふたりの揺りかご。...壊す風
切なさ吹き荒れて
明日まで濁す
証拠が欲しいから
たまに、微笑んで
痛いときには俯いて
ああ。これは間違いだよ
"正しい間違い"
そして、今は無意味だ
"価値ある無意味"
そう
謙遜で幸福は
やって来ないから
私は、生意気に生きるつもり
呆れるほど自惚れて
鏡の中の自分を褒めちぎって
美しい飾りを並べて、愛す
もし、想いの強さに比例して
そこに現実が
ついてくるものだとしたら。
君の心も、いつかは私のもの!
今日は、有意義な無意味を
過ごせた記念日
"もっと、高飛車に"
"もっと、高慢に"
空の青さえも
撃ち抜けるような...
そんな、強かな夜を磨く毎日
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その薔薇は
自分が薔薇であることに
気づかなかった
花びらの色や形を
ちっとも知らなかった
それなのに
体の刺ばかりが
目に付くので
自分の醜さを悲観して
泣いたりした
そして
ついには
その刺で自身を刺して
生まれ変わったら
薔薇になろうと
誓って死んだんだ
あぁ
薔薇よ
どうして一度でも
鏡を覗かなかった?
君が知らなかっただけで
君は
確かに確かに美しいのに
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すっかり
大人になった日を
輪廻の渦に流す
よろめいて
ようやく
愛と知った朝
今更
肩まで伸びた髪
...もう、遅いけど。
ちゃんと
好きだったよ
ちゃんと
想ってたよ
届かない声が
ひらひら
私の空、汚してる
焦げ付いた臭いが
焼き尽くす
炎が
初めて
現実の目を
開かせたんだ
もう一度
連れてって
"夢の中で、逢えたなら"
言いそびれた罪を
ふたりで
分け合って
泣けるのに。
あなただけを
責める
雨の音
まやかしだと
言っては、くれまいか
私だけを
攻める
雨の音
我が儘に
泣きたいよ
本当は。
...君みたいに