詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
ひ弱な恋をして
気弱に夢を見て
勝気なあの娘が来て
律儀に宣誓された
理知的な彼の前
透ける本性と誘惑
剥がれた仮面を
慌てて取り繕うの
ひ弱な恋をして
気弱に夢を見て
勝気なあの娘が去る
律儀に私は笑う
干乾びた部屋の隅
書き置きのメモの下
いつもの鍵があれば
それだけで
今夜眠れる
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眠れない朝に
まっさらなノート
答えは、あるの?
涙の染みがついた枕
確かに、ここで
信じようとするけど
嘘みたい。
幸せの種
溜め息に変わる
世界の入り口は冷たくて
花も枯れたなら、
散るだけの
淋しい日に
言葉もなく
鍵は、閉められた
鏡の中の私は
泣いていた
このまま漂い、彷徨って
風に流されてゆくのも
いいけど
それなら
藻掻くのもいいじゃない
どうにでもなれって。
気まぐれの星を見に行こう
昨日の君が
手を振る丘で
青白く、光り輝く
あの空の
見えない場所に
見えない夢が笑う
気まぐれな世界だけど
たまには微笑むよ
それが、偶然でも。
勇気なんてさ、
毎日生まれる
知らない場所で
知らない愛が疼いた
心の奥に吐き溜めた
不安も不満も
ないものねだりな
自分の幻影を
映した顔だった
隙間からこぼれる光は
とても温かくて
それは、君に似てる
晴れの日の
シャツの間
通り抜ける風の
優しさ、みたいに。
思わず、もう一度
坂道を走りたくなる
見上げれば、空がある
このまま戸惑い、躊躇って
嵐が去るのを待つのも
いいけど
それなら
探しに行くのもいいじゃない
どうにでもなれって。
気まぐれの星を見に行こう
明日の君は
すぐ、目の前
したたかな夜の闇の中
見えない場所に
見えない色が眠る
気まぐれな世界だけど
幸福は、ここにあるよ
たとえ、幻でも。
勇気なんてさ、
毎日生まれる
知らない場所で
知らない花は咲いた
君の知らない場所で
君の知らない愛が
君の知らない花が
君の知らない夢が
気まぐれな世界だから
ときには、うれしいよ
幸福が雨に濡れて
新しい芽を出すなら
それは、きっと
君の中にあるから
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「果てしない」
と形容した
ここそこに
限りがあると
知った日は
君を殴りたかった
壊し損ねたふりをして
蕾摘み取る
卑怯な朝
少しずつ
少しずつ
メッキは剥がれて
理想は
「完璧な夢」
になってしまったの
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舞うような
軽々しい言葉たち
あたしを刻む言葉たち
素通りしてゆく
素知らぬ顔で
何でもないとでも
言うように
舞うような
痛々しい言葉たち
あたしを刻む言葉たち
素通りしてゆく
素知らぬ顔で
また、
何でもないとでも
言うように
それは昨日の晩の出来事で
あたしはナイフを
抱きしめて眠った
みんながあたしを
見つめて笑った
その視線は
心だけを
見事に貫いていた
言葉が醜くなるのは
言葉のせいじゃない
そこに
本心があるからだ
だから
あたしは
その度に傷つく
誰かがあたしには
価値がないと言う
舞うように
舞うように
さり気なく
さり気なく
降るように
降るように
何気なく
何気なく
それとなく
誰かが
本音を言った
どうして
あたしの雨は
すべてを掻き消さない?
舞うように
舞うように
意味もなく
意味もなく
這うように
這うように
今日も泣く
今日も泣く
あたしは
あたしの
言葉で汚す
みんなと同じ
悪魔を飼ってる
そして
もう一度
自分で
自分を撫でる
波の真似事
川は海には
なれないのに。
舞うように
舞うように
自分を癒すよ
今も誰かは
何処かで
泣いているのだと
思いながら
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ときめいてたあの朝
きらめくよなあの歌
閃いたわ、ほら見て
世界は収縮する
知らんぷり
日増しに上手になったり
嘘つきの眼差し
身に着いたり
だから、お願い
心配してみせて
ひとりきりじゃ
取り戻す理由がないわ
精一杯の高い声と
膝上20cm。翻り
本当はね
ちょっとだけ
体温を偽ったの
今日、いつもより
やさしく笑うあなたが
私は怖くて仕方ない
明日の予定をキャンセルするの?
空のほうが
やっと
雨を諦めたのに
また、逆上がり!
ずうっと行方不明な2人
ねえ見て
絶対、世界が可笑しい
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排卵日チェックが日課になってから
もう何年も経つのに。
君との距離はまだ遠い
天文学的な数字で愛を測っても
即席の夢でしかないね
ただ、虚しさを呼ぶだけ
黒猫みたいに、しなやかで艶やかな
そんな生き方をしたいけど
こんなにも傍で抱きしめられたら
危うく現実を忘れそうだよ
リスクを恐れて護り続けるのは
妥当で正常で、軟弱なこと
だけど。心臓は本音を
語ったりはしないから
早く君にもこの景色を
ちゃんと見つけて欲しいのに
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愛することより
嫌い憎みつづけることのほうが
面倒で苦しくて
そして、、、疲れる
めげそうな夜を叱ってくれる、
励ましてくれる誰かが
ここに欲しいよ
私を認め、存在を許し、
時には背中を押して
見守ってくれる誰か。
明らんだ空はまた、光を放つから
私は、ほらね。置いてゆかれる
だけど、鏡の中の現実は
すぐそこにあって
・・・打ち砕かれた朝・・・
再び、悪夢に
変わってしまう世界
死に損いの自堕落な幻影は
救われたい私が、見る夢で
それは、時に残酷に飼い主を殺す
溶けるように
今日は今日を犠牲にしてく
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途轍もない嫌悪感、襲う。
この苛立ち、誰に撃とうかな
向き合ってしまえば
意外に眩しいんだな、なんて
明け方のやさしい薄紅色・・・
侵食してく
真新しいカーテンが
眼に刺さって
なんにも見えなくて
明日の真っ暗な道
考えるたびにね、
この輝き閉じ込めて
しまいたいと想ふの
自由と不安は
交互にやってきて
強がりを求めるのはそのせい
でも、ゆっくりと眼を開けて
あなたの言葉、
ただ、呟いて。
それだけで、此処に
意味が生まれるのよ
ボクを肯定する声が聞こえるのよ
たった一瞬の哀しさに
弱さすり替えて
昨日に堕ちてゆきそうでも
臆病を逃げ道に仕立てても
ひたすらに思い出す、その声が。
それだけで、此処に
意味を生んでくれるのよ
通過点は、まだ見えない
ひとり気後れ・・・焦ってばかり
だけど、また思い出すよ
此処に。
この道のはかない歴史
幾度となく思い出すよ
穢れなきその心
眼に刺さるやわらかな光は
ほら、ぜんぶ
抱きしめられるから
この手は
抱きしめられるから
あなたを
抱きしめられるから
だから、もうちょっとだけ・・・
明日を期待してみようか
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君の声
はっとして
見上げた空
涙の雨と
痛みばかりのダイアリー
振り返る日は
まだ遠くて
選択肢を
描いていたら
急に心細くなってしまった
わたしは
自分の答えを持ってない
過去も後悔も憂鬱も
あのときふたりは
望んで選んで
一緒になったはずだった
すれ違う毎日に
何かが足りないまま
いま
嘆きのキスで
心を揺り起こして
いつも
いつだって
理解っていてほしい
大切な誰かには
いつも
いつだって
声は届かない
寂しさで死ねるなら
切なさで死ねるなら
きっと
今日は
愛の終わりを告げる
いつも
いつだって
傍にいてほしい
大切な誰かには
いつも
いつだって
想いは届かない
泣きつづけて
腫らしたまぶたの
"奥には何があるの"
たった一言
訊いてくれたら
よかったのに。
いつも
いつだって届かない
大切な誰かには
あなたには。
痛みばかりのダイアリー
もう捨てるから
振り返らないって
決めたから
降り積もる雪の中
今日を
愛の終わりにするよ
そして
それは
もうひとつの始まり
新しい日を
書き綴ってゆくの。
これから、
これから、
大切な誰かと
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閉じ込めてほしい
何にもなかった日のように
私には振舞えそうにない
冷たい言葉は
明日を悲観するのに
君を嫌う理由にするのに
ちょうど、いい
ドキドキして
ドキドキして
時々、して
『何かが欲しい』
わくわくして
わくわくして
そうして、つまずく
知りもしなかった
見えない嘘
病みそうになったわ・・・
未来なんて
『どうして、いまさら期待できるの』
閉じ込めてほしい
今すぐに
何もなかった日のようには
こなせない
冷たい言葉は
明日を悲観するのに
君を嫌う理由にするのに
ちょうど、いい