詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
知らばっくれないでよ、もう。
見え透いた嘘
かなしくて
切り貼りで埋めた
いつかの隙間
また、疼いてるんだ
『ここが、そうだよ』
ねぇ。
心臓に手を当てて
生きてること
思い出して、
そのたびに辛かったの
いつまで経っても、
夜が明けない
どこまで行っても、
先が見えない
螺旋の恐怖...
あなた、知らないでしょう?
続いてく、この虚無感
あなた、
知らないでしょう。
孤独の花が
咲き乱れるのよ
止むことを知らない
涙の雨のせい
躍動と静寂と、願望と
はみ出した欲望が
うなりをあげて...
知らばっくれないでほしいの、もう。
挑発に慄くくらいなら
試される自信もないのなら
確かにあった声を
見落とすフリで、いい
振り向かずに
早く
この鍵を棄ててよ
そうしたら、明日
わたしは
君の居ない事実を
そっと
屋上から突き落として
泣いてあげるね
この、遥か螺旋
突き進んだ先には
何にもなかった朝が
待っているから...
流れるプール
痛んで、霞む
何にもなかった朝を
もう一度、ください
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
何かが始まり、何かが終わる
誰かがやってきて、誰かが去る
私は積み上げ、あなたが崩す
空は明けても、暮れることを忘れない
嵐はいつか消えるけれど
また別の場所で、新たな風が生まれ
月は満ち、そして欠けてゆく
太陽は昇った後には、沈むだけ
どんなに美しい花も、やがては枯れて
誰しもの今日は明日、過去になってしまう
波は、ただそこで絶え間なく
ひたすらに波でありつづける
何かが始まり、何かが終わる
誰かがやってきて、誰かが去る
私は積み上げ、あなたが崩す
空は明けても、暮れることを忘れない
だけど
あるがままに、そのままに
生きてゆくことは
そんなに怖いことじゃ、ないから
発想の転換
角度を変えてみるだけで
きっと、違う景色になる
世界は、やさしくなる
だから
何かが終わって、何かは始まる
誰かは去るけど、別の誰かがやってくる
あなたが崩したら、私は積み直す
ほらね。空はもう一度、朝を始めた
古い種が落ちて、新しい花が芽吹き
誰しもの明日がまた、今日になり
波は、ただそこで絶え間なく
穏やかに波でありつづける
何かが終わっても、何かは始まるし
誰かが去っても、誰かはやってくる
あなたが崩しても、私は積み直すよ
ほらね。空が明けてゆく
「新しい風は、気持ちいい?」
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
・・・赤い嘘、溶けた・・・
麻酔で酔わせてよ
小鳥のさえずり
みたいな
君の泣き言
濡れた睫毛と
走る稲妻
みるみる溶けた、赤い嘘
知りたくないことばかり
終わらせたくないもの
ばかり
夢になじられ
君は、行くんだ
・・・絶望の先の色彩に、手を伸ばす・・・
きっと、それは中毒
誰にもわからぬ果て
痛みすら甘く
眠るよに
闇へと堕ちてゆく
けれど
朝は、やってきて
その声が地を這って、
探しているわ
あたしの腕を
・・・見えない今の愚かしさ・・・
こわいこわいと
いたいいたいと
泣きわめく、哀れな少女
さぁ。
ゆるゆる溶けてく、赤い嘘
赤い空・赤い雲
黄金の日に待っててよ
罪悪感も一緒に
塗り固めたなら
ここで、祝って!
負け犬の宴
赤い嘘の記念日は
シニカルな笑顔と
色眼鏡
深く刺した
はらわたの鮮血より
その唇で早く
塞いで、ちょうだい!
ねぇ。
赤い嘘、何度でも
何度でも繰り返して
何度でも
何度でも
ここで溶かして
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「愛してる」って
言えたなら、とても素敵
だけど。
現実はドラマみたいに
上手くはいかないの...
泣けるほど刺激的な
恋がしたいってわけじゃ、
ないのに。
きみの言葉は
嘘ばかり孕むから
わたしの心は、濁ってく...
毎日、愛が生まれているの
この胸の奥
今にも弾けそうなの
目を逸らさないで!
溺れてしまう...
息が出来ない...
切なすぎるの...
とても、苦しい...
「あなたを想って、死んでしまうわ!」
それをくれたなら、ねぇ。
わたしは、きっと
無敵になれるのに...
現実はドラマみたいに
上手くはいかないの...
どうして?
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超過勤務明け
妄信をなぞりつつ
まだ生きる意味も
何処かには、あると
言い聞かせて
声を無くしてみる
夢の中で兎に会えたら
追いかけてみよう
そして、奴の時計を
ぶっ壊してやる!!!
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
ぼくは硝子で
きみはダイヤモンド
ぼくにはすぐに
傷がつくけど
きみには
ひびひとつ入らない
ぼくは硝子で
きみはダイヤモンド
ぼくはすぐに
粉々になるけど
きみは
誰にも壊せない
ああ
眩しすぎるきみ!
曇りゆくぼく...
磨けばみがくほどに
もっと、きらめいて
ぼくはますます
不似合いになる
ねえ、いっそ
どこか
遠いところへ
行ってくれないか
きみをただの
石になんか
したくないのに。
ぼくはきみに
恋をしてしまってる
手に入れたいとさえ
願ってる
ぼくは硝子で
きみはダイヤモンド
ぼくは硝子で
きみは、ダイヤモンド
ねえ、いっそ
どこか
遠いところへ
行ってくれないか?
ダイヤモンドが似合う
どこか、遠いところへ。
そうしたら、いつか
そこにきっと
「ダイヤモンド」に
びくともしない
勇ましく立派な
男がやってきて、
きみを欲しいと
言うだろうから
ねえ、いっそ
どこか遠いところへ...
早く
はやく
行ってくれないか
ぼくなら、平気さ。
心配ないよ
ボロボロの硝子に
いまさら、傷がついても
それは
何にもなかったことと
ちっとも
ちっとも
変わらないから
『...さようなら、ダイヤモンド』
ずっと、
きらめいていて!
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素っ気ないよね
呆気ないよね
どうしてこんなに
私の人生は急ぎ足
今だけの夢なのに
甘くない空の色
研ぎ澄まされ
想いは、また轍を踏む
素っ気ないよね
呆気ないよね
どうしてこんなに
私の人生は遠回り
今だけの夢なのに
途切れそうな、この歌
だけどどうして
こんなに愛しい
君の全て
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恋に溺れたふりして、
泣いてみたの。
だって、
これが運命なら
あなたは辿って
ちゃあんと、ここへ
駆けつけてきて
くれるはずでしょ?
その日は
人生のなかで一番の
とてもとても
長い夜だったけれど
終わらない歌は
いくらでも、あるから
「あたしは、だいじょうぶ。」
霞んでく夢に
バイバイをして
振り返ったら
これからが、ひどく頼りない
心許ない
ぜんぜん、足りない
「突風が何もかも
吹き飛ばしちゃえば、いいのに!」
カーテンを閉めて
ひとり、眠りにつくとき
あなたの顔が、もう
思い出せなくなってて
あぁ。本当にさよならねって
そのとき、やっと
すべてを
見つけた気がした
ねぇ、恋人ごっこも
愉しかったよ
でも。
本当は、遊びの
つもりじゃなかった
あなたのそばも
悪くはなかったよ
でも...
本当はぜんぶ、ぜんぶ
ただの強がり。
その月は
揺らめく、涙の水面で
ひっそりと泣くから
誰も気づかない
きっと、気づかない
いつもと同じ月
だけど。
とてもとても
悲しい月
いつもとは違う月
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「正解」のない道で答えを選ぶのは
そんなに簡単なことじゃ、ないけど
たくさんの人の中
忘れないでほしいのは
確かに刻んできた、その鼓動
どれだけ君が、君を見失っても
僕は君を見失ったりは、しないから
気が済むまで泣けばいいよ。
本当に、かなしい夜は