詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
−この残酷な世界−
あたしは生まれ、
孤独と向きあい
今日まで生きた。
背負った
深いかなしみは、
あなたに出会うまでの
ほんの序章
そしてまた、
冷たい涙を流すの
覚えています
忘れてないよ
派手な夢ばかり、
謳っていても
心が求めたのは
ほんの些細なこと
傷ついた内側を
かばう嘘に、
痛んだ昨日
刻まれて
「あたしは生きる」
明日からも...
あたしは行きます
「やめられない」
風は、
いつも新しいと
君は云ったね
あたしも、
いつか大切な誰かと
出逢えたとき
もう、
自分を犠牲に
したくはないの
手を振って、
最初に見つけた
新しい朝に乗り込んで
今度こそ
美しい夜を
二人で超えられるよ
ねえ
待っていて
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
劣等感とゆうやつだ
強く見せても、所詮は性分。
今、完璧な悪にさえ
成り切れず
目の前で咲く花に
僕は、嫉妬している
いつしか、
腕の傷も癒え
何事も無かったかのように
月日は過ぎた
けれど、あの罪悪感は
消えないままで
かなしい現実を
映し続けているよ
漂わせるなら、
悲愴感
明日へ繋げる臨場感
羨んでるんだ。
思いだせるのも、
僅かな望みで
さて
如何やって
君に、伝えられるだろう?
劣等感は、鉄の味...
札束扇いでも、所詮は性分。
欲しいものが、
いつもいつも
手に入れられない。
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
有り余っているのは
言葉か
愛か
夢か
絶望か
君か
僕か?
矛盾を極めた
己の台詞が
黒い壁に反響して
空間を歪ませている
君が僕であったなら、
僕が君であったなら、
そんな途方も無いことを
考えてしまうのは
やり切れない虚しさに
心が蝕まれてる
証拠だろ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
「バイバイ。みんな」
昨日のことが もう遠すぎて
遠すぎて
手を振ったのは
いつのこと だっけか
ここまでの 深い悲しみも
ちっぽけな喜びだけでは
埋め立てられない
ああ
辛くて苦しくて切なくて
無意識が言ったんだ
帰ろうって
その後のことは
覚えちゃいないけど
倒れそうな自我を
君は ずっと
手を繋いだまま
励ましてくれたね
ありがとう みんな
取り巻いていた全て
暗い部屋にも
いつかは 光が差すと
信じたけれど
駄目だったよ
永遠より長く 長く 長く
長すぎて
腹を割ったのは
ねえ 君だったっけか
生を受けた日からの
歩いた距離は
思っていたより 短くて
でも 怖かった
糸の上を歩いていた
いつも誰かに支配されてた
[フラッシュバック]
ああ
何だか 余生のようだと
笑っていたけど
本当は まだまだ
半分も過ぎちゃいないよ
何故 一日はこんなにも長く
そして こんなにも 短いんだろう?
言葉に出来なくて
だから もどかしい
当人にしか解らぬ
この痛み
ねえ
どうやったら
人に 分かってもらえるの?
「バイバイ。みんな」
空のオフホワイト に
目が眩んだんだ
それだけ
抱えてゆく 荷物の重さに
心がしぼんだんだ
それだけさ
バイバイ バイバイ
「バイバイ。みんな」
一瞬で 全てが
燃え尽きるなら 本望
カートだって 言ってたでしょう
じわじわ焼かれるのは
もう 後免なんだよ
バイバイ バイバイ
バイバイ バイバイ
痛みは雨 となり
この世界 黒く濡らす
終わらない挽歌 歌い継いでくれ
バイバイ バイバイ バイバイ
バイバイ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
神様
もし 貴方が
神様だというなら
どうか 答えてください
あと どれだけ
傷ついたら
大人になれますか?
何度も 何度も
倒れそうになって
その度に叱られて...
事あるごとに
研ぎ澄まされる
【繊細】
あくまのうた
辺りを照らした ままで
座礁した船 は
しがみついているのに
沈みそうな
明日を
待っているのに...
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
驚くべきことに
君は封をした
あの日の気持ちに封をした
殴られた後の
後遺症
なのかは知らないが..
切手も貼らずに
ポストへと
押し込めてしまった
届かない言葉たち
揺ら揺ら
ゆれて
けれど
もしかして
君は
知っていたのかもしれない
それが
当てもないことで
どうしようもないことで
君が最後に
しなければならなかった
お別れを
君は
頭では
理解していたのかもしれない
だから
その髪にバニラを
漂わせていたのかもしれない
少し瞳が
充血していたのかもしれない
それでも
理性は壊れたまんまで
か細い声で言って
俯いたので
ああ
やっぱり
寂しいんだなって
そんな弱さを
垣間見た気がした
そして
恥ずかしいけど
その時初めて
君を好きだったことに
気がついたんだよ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
痛み、欲しいよ
ブっ刺して
貫いて
完璧を着こなすよ
証拠、欲しいよ
この胸に刻むの
今まだ
生きていると
わからせてよ
変われること
まだ、立ち上がる
時間があること
もう一度、
笑える日が来ること
ねえ、わからせて
早春
そんな独り言に
埋め尽くされ
たんぽぽの逞しさに
君は、私を比べたの
"勇気が足りない"って
それは、
針立てる勇気なんかじゃ
なくって
明日を覗く勇気だって
...わかんないよ。
夜になり、
引っかかった台詞
嫌気が差して
そうっと、鏡を覗いてみた
すっごく怖くて...
「痛かったよ」
貫くより刻むより、
もっともっと
痛かった
逃げてばかりで、
本音逸らしてきた現在
でも、
大切なのは
君が言うように
飾りじゃなくて、
中身なんだとしたら...
今なら、まだ
間に合うかしら
当たり前を怖がらずに
夜の闇から
抜け出せるかしら
"さあ、そこへ立って"
笑って、君は
一眼レフを取り出した
"今、シャッターを切るから"
ぎこちない笑顔で
刻印されたのは、
傷跡
なんかじゃなくて
もっと大切なこと
早春、
たんぽぽのよに
強く
逞しくなりたいと
そう願えた、素敵な門出
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
うまくはゆかない
神様の打算
天使の叫び
悪魔の呻き
「創世」
空の谷間から
こぼれる光
点滅、幻滅
絶滅
破滅
「憎いね」
本能が求める快楽に
隣り合わせ
責任をくっつけて
現実の揺りかご
凄まじく
吹きすさぶ
突風で
何もかもを
剥ぎ取ろうとした
どうせなら、
「殺して欲しかった」
憎いね、神様
目隠しもしたままで
一夜限りの
愛撫
だから、止められん
きっと