詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
善人が見た黒
悪人が呼んだ白
怠惰にも努力にも
同様に
日は差し、
翳る
自堕落な夜
爪を噛んだら
血液が恋しくなって
牡丹を植えようと
決心
させました。
本当に出来ていたの
知らない顔
あの時
鏡の中では
ちゃんと
笑えていたのに
壁紙
真っ赤に
染め替えた後で
もう、今日はやり尽くしたと
疲れて
独り眠ったよ
埃に塗れた誇りは
要らない
知ってて
欲しいだけ
あたしの隅々までを
記憶に少し
齧らせてみたら
また、冷たい扉
向こうで
誰かの靴音がしてる
刃物の
ぶつかり合う音が
肉を刺す
鋭い
凶器の音が。
今宵
あたしを呻らす
サイレン
累計警告3枚目
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
時々、薬は毒となり
度々、毒は薬になる
昨日、君は
ぼくの味方であり
本日、ぼくは
君と敵対する
それは蝶、花、愛
或いは空の色、
手触り
例えば星、月、海
天を架ける虹の如く
光、祈り、鳥、闇
雲を連れる
風と雨
止め処なく
流れる
運河の一滴
雷を集める避雷針
ああ
絶対と呼べるものが
もし、この世界に在るのなら
どうか
教えて欲しい
いま、見せて欲しい
君が夜になる前に
ぼくが朝になる前に
この羽が
そっと
頬を撫でて
失速してしまう前に
"夏の幻"
信じたままで、
捨て去った日は
いつもより
上手く走れる
そんな気がして。
「せめて、
笑っていて欲しい
今だけは」
ぼくは、
君の薬になろう
そして、
時には
毒にもなろう
味方になろう
敵になろう
花になるよ
虹になるよ
あなたの為に、
生きていきたい
あなたの為に、
散ってゆきたい
どんな理由も、
君がいいから
飲み干してくれるなら
ねえ
きっと
本望だよ。
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何を以って
愛、というのか
誰も教えては
くれなかったけど
"乱されたくない"
だから、きっと
冷たい人ね
なんて
言われるんだろう
心に誰かが張り付いて
監視
四六時中、
気持ちを
盗んでゆくなら
関わりさえも
億劫になる
だから、きっと
冷たい人ね
なんて
言われるんだろう
温かいお茶も
また、すぐ冷めて
繰り返す日に
終わりはないかな
冷たい人ね
って
吐き捨てる君が
本当は、
一番
冷たい人だ
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そこには何もなく
何にも何にもなく
わたしには何もなく
何にも何にもなく
嘆いていたら
誰かがやってきて
何にもなくはないと
そう言ったのです
どうやら彼には
見えるらしいのです
荒野が花畑に
見えるらしいのです
だけどわたしには
それが真実かは
わかりません
そして嘘かどうかも
見抜けません
ただ言えるのは
信じることが
きっかけになる日も
あったんだな
ということ
それぐらいしか
わたしには
わかりません
でも今走り出すには
充分な理由でした
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
その名を呼ばれた日から、今まで
きっと多分
訳も分からず
泳ぎつづけてきたんだけど
いまだ離れずに
浮遊してる
声が
心、掴んだまま
あの頃の夢へと
帰れない
白日に照らされた、
善と悪の
分かれ目で
ナントナク
笑み溢したよ
深い紫の日曜
ピンクへと変わる
朝焼けの
ほんの一瞬とか...
あなたに重ねて、
読んでた小説
後悔の上に
感じた温度
確かめて、
手探りで
啼いていた夜
栞のない人生で
振り返り、
思い出せるのは
記憶とゆう
なんて
曖昧な媒体
だから、忘れたくなくて
忘れたくはなくて
昨日も明日も
不確かな現在に
唯一煌めく
君は流れ星
そう
きっと多分
訳も分からず
泳ぎつづけてゆくんだ
これからも
けれど、
それこそが
定めというならば
この気持ちも
きっと多分、
必然のひとつ
あの頃の夢へと
つづく扉を
拙い愛で
いま、探し当てるから
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経験不問、特別任務
傍に居ることが重要で
君のお役に立つことが
願望で、
有意義に
過ごせるかどうか、なの
清く正しく、敬礼!
愛欲を打ち明けても、
いい?
自分を守って、
生き抜いていくことの
何が馬鹿らしいと
云えるのかしら
時々、
意味もなく
虚しさが
込みあげる時に
無情を知って、
またひとつ
大人になれる気がして
上に立ったまま
見つめ合う
乱雑な静寂の片隅で
「喰われること」
選んでいたい
銃を買うより、
同情を買いたい
だから
いつまでも
買い被んないでネ
傷つけるだけの
凶器なら、
中に出して欲しいの
今くらい
「それだけの利用価値」
が
たまらなく、
嬉しいと思える日だって
多分、あるわ
さあ
吐き出して
すべて
思い残さず、注いで頂戴
後悔?
なんて、
きっとしないよ
「そこに付随する理由」
より
大切なものもある
そう
偶には、
あっても好い筈で
嘘でも、
気紛れに漂う終盤
次に咲く花
待ち侘びてみるの
色や香りや、
鮮烈な夢に
憧れた白昼
ときめいて、
今日
忘れないでよ
そんな生き方が好きだわ
揺れる白百合
虚像、
もうブチ壊して
「密度を重視、なの」