詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
君と出会ってからの
僕は、
こんなにも
逞しくなれたけど
君が
いない日は
とたんに、
臆病に逆戻りさ
いま、すべてが
君次第で
すべてを
君に
預けてる
もし、
これが
愛とかって
やつなんだとしたら
僕は
十年後も、二十年後も
この世界で
君と
生きていたい
そう
思ったんだ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
今振り返れば、
ただの笑い話だけど
あの時、私は
本気で死のうと思っていた
薄れてゆく
記憶の中で
18歳を迎えたら、すぐ
自殺マニュアルを買って
とにかく
早く楽になろう
私は、よく頑張った
それだけを考えて
泣きながら、
冬眠するクマみたいに
悪夢に堕ちた
白状すると、
リストカットなんて
したことはないし
やりたいなんて
思ったこともない
(だって、傷跡残るし)
詩に多く
引用してみたりするのは、
最も分かりやすい
心の弱い人の
代名詞のようだから
更に白状してみると、
首吊りも飛び降りも
オーバードーズも
私はリアルに
考えたことはない
(むしろ、
薬は風邪薬しか
飲んだことない)
だけど、
いつも頭には
死と詩があった
子供の頃からそうだった
なんとなく
死にたいとか
面倒くさいだとか
得体の知れない
その先に、
「逃避できる何か」が
待っている気がして
私は、いつも
そんなことを呟いてた
気づけば、それが
口癖になってた
あの日、
先生が私を
死なせたくないと言って
抱きしめたとき
この両腕を信じても
いいのか、と少し迷った
だけど先生は
所詮、先生
妻子が大事だから
そういうことはできない、
なんて
いきなり突き放された
その時から
何かが大きく変わってしまった
大人って、
身勝手で我が儘な生き者
私も、今じゃあ
その一部に入ってしまうけど
いまだに引きずってる
年上の呪い
私は、いつもいつも
先生を好きになる
人生の先輩で
時々、友達
恋人、父親、お兄ちゃん
そんな気紛れな愛を
ただ、ただ
私は手に入れたくって
同い年の男の子が
ちっとも
素敵には見えない
そんな
みじめな病の途中
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
束縛が
欲しくなったり、
自由がいいと叫んだり
どうしてこうも
私は、
節操が
ないんだろう?
それでも、
明日から
何か始まる気がする
いや
何か始められる
そう、信じていたいから
私は、もう一度
痛みを感じようと思う
もう一度
恐れを
繰り返そうと思う
それは
今度こそ、
ただの通過儀礼じゃなく
進歩へと
繋げる為の
ひとつの試練として
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
もう長いこと
ときめきを
感じていないせいで
たまに
過去のほうが
鮮明になる日があるの
だけど
私にはやっぱり
わからないことばかり
もしかしたら
既成事実って
やつなのかもしれない
脳内デートは
本当にお気楽で
相手の言葉も反応も
いつも思い通り
ただ
そこに
リアルが欲しいと
思うとき
目に見える
快楽が
男を憧れの的にさせている
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
夜が怖くなったのは
いつからだろう
だけど
眠るのは
何故だか
もっと怖くて
罪悪感を感じながらも
あたしは
朝まで
祈り続けるんだ
ひたすらに
夢を思い起こすんだ
こんなに
馬鹿げたこと
ないでしょ?
それでも
殊更
そんな隙間が
愛おしいなって
思ってしまう
あたしは
本当に馬鹿でしょ
あの星の
きらめきが
もう昔の光なんて
センチメンタルで
泣けてきちゃうよ
あたし
本当に
馬鹿なの...
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
もし
美しいままに
死ぬことができて
君が
愛でてくれると
いうなら
それは
無駄なことじゃ
ないんじゃないかって
本気で
考えたり
してる
今日この頃。
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
写真に納まることが
嫌いだった私は
絶対にフレームに
入ろうとはしなくって
修学旅行の
アルバムの中にも
空や風景しか
残ってない
思い出がどうとか
記念だからとか
一秒を
切り取ることに
途轍もない
虚しさを感じたり
目に見えて
後世に残る
自分の姿が
気持ち悪いと思っている
鏡ばかり見てる
女の子
メイクに
精を出す人や
ワックスで
固めた若者の頭
上手く
いえないけど
私は
時代錯誤な
人間なのかも
客観的認識が
酷く
不得手なんだなあと
脱衣所の
隅のほうで
裸になって
そう思った
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
足音に敏感になってる
私は
とにかく臆病だ
硝子の心なの。
言って
少し
しをらしく
引き攣り笑って
本当は
物凄く図太い奴だと
また
認識しながら
今日を終えた
世界は
さり気なく
さり気なく
回っている
だけど
私は
現実から遠のき過ぎた
憂き世に
漂う
ただの浪人
言葉を少しだけ
並べるのが好きな
暇人
それは
気づけば伸びてる
前髪だとか
気づけばやって来る
好きな番組の曜日
みたいに
当たり前のように
当たり前のように
とても
とても
当たり前のようで
何の疑問もなく
学校に通って
友達に囲まれて
部活に励んで
恋をして
就職して
結婚して
出産して
当たり前なことが
私には
奇妙な風景でしか
無くなってしまって
本当に本当に
俯瞰が
得意になってしまったんだな
って
嘆いた
傍観者は
もっとも愉しく
そして
つまらない人種
だったよ
何処かにあるはずの
大切な意義
飛び跳ねて
目覚めて
眠れないくらいの
そんな恋がしたい。
なんて。
パズルは
過程と
作り上げた達成感より
壊す瞬間のほうが
美しい気がした
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
半分大人で
半分は子供で
ミッキーの中に
誰かが
居ることは
わかっていたんだけど
見て見ぬ振りでの
密やかな
お遊戯が
私は大好きで
それだけが
砦だった
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
白い砂に
痛みを誤魔化して
今回のことは
仕様がないよね
なんて 嘲った
いつからか
常識人に
なっちゃってた
あの頃みたいに
絵本を
読んでも
なんにもなんにも
なんにも
ない
自由な絵も
詩も
もう 描けないんだよ
人の肌は
ペールオレンジ
太陽は ずっと赤
空は必ず
水色なんだ
もっと早く
自分で
気づけていたなら
この雨は
優しいものに
なったかも しれない