詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
やがて来る日に
預けても
心は着実に
膨らみゆくのよ
手を取って
其処に見た現実が
「幻」
といふならば
あの日の
全てが
ギムレットの錯覚かしら?
飲み干した愛は
今
溶けた
認めてください
痛みの色も
嘘も
誘惑も
何もかもが
お遊戯で
そして
じれったく
胸を焦がした
囁きさえも
例えば
あなたの
ほんの気紛れ
だったとしても
あぁ
カーブがこわい
"あなたの子"
云えたら
素敵なのに。
じれったく
センチメンタルな
横顔
夜を起こせないのは
きっと
トラウマ
何にも
無かったことには
ならないわ
明日も
着実に
膨らんでしまう
手を取って
底に見た現実が
「幻」
といふならば
あの日の
全てが
ギムレットの錯覚かしら?
...錯覚であったら
良かったのかも...
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害のない煙草、
なんて
つまんない!
罰のない罪、
なんて
くだんない!
あたしは、
健全な悪が
欲しいわけじゃあ
なくってよ!
ねぇ
もっと素直になって。
笑って!
手すりづたいに
落ちてく
ユメは、
黒い空
正義の為に
いま、
必要とされた
そして、
この存在理由に
異議を唱えた
キミ
「生涯における障害」?
良識、なんて
クソ食らえ!
ねぇ
もっと素直になって。
ホラ、笑って!
螺旋の中の
幻
そこに待つのは、
黒い空
正義の為に
いま、
あたしは
必要とされてるの
レッテル、上等!
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免疫ってこわい
ひとつ吐いた嘘を
守るために
また
クダラナイ
見栄を張って
終わらない
そんな連鎖で
平気で
人も
騙せるようになる
免疫ってこわい
一度深く痛んで
暗闇の色
取り憑かれたなら
信じることすら
しなくなって
平気で
人も
傷つけるようになる
ねえ
あそこにいた頃は
失いたくないもの
ばかりだったけど
こんなに
堕ちてしまった
今
後は
這い上がるのみで
なくなったとたんに
無敵に思えた
でも
それは
こわいことだよ
だって
イノチすら
棄ててしまえる
なんて
思えるんだから。
夕べの食べ残し
自己逃避の麻酔銃
いつも
乗り切ってきた
それでも
その度に
心は何処か
歪んでいった
麻痺していった
誰かが言ったんだ
きみには
人間として必要な
感情が
欠けているって。
...そうだね
ぼくは
引き換えに
心の自由を
得てしまったよ
現在
痛むのは
魂でも何でもなく
他人と話すときに
見上げる首
それすら疎ましく
何が正しくて
何が
悪なのかを
見失った空には
ただ
竜巻が
渦巻くだけ
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低血圧
を
乗り越えて
保留
の
言葉たち
ちょっと
舞って
ざわめく
死ぬ
ほど
好き
なんて
もし
言えたと
したら
ねえ
君は
笑うかな
時々
後悔してる
傷つく
前に
逃げ出した
自分
を
時々
夢
をなぞる
二人は
きっと
幸せが
欲しかった
それだけ
与えて
もらうこと
強請って
ばかりの
身勝手
だった
私を
甘やかしていたのは
多分
君も
同じで
だけど
初めて
気づく
気持ち
も
あったよ
他の
誰でもなく
君
だけを
愛
してた
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こういうのも悪くないよね
携帯電話で愛を繋いだり
誰かの為という曖昧さ
それでも自分一人で
終わらない夢が此処に在ったね
これはきっと良い事だよね
こういう夜も悪くないよね
合図じゃなくて相槌が
ちょっと欲しいなと思ったの
蒸かすそのキャメルの
臭いに汚染されたいよ
シャンプーで洗い流したら
手を添えて少しだけ
愛してる振りをしてみてよ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
例えば
この視界が
閉ざされたとして
目の前が
真っ暗になって
何にも
見えなくなったとしても
君という人が
僕の傍で
愛を囁いてくれるたび
生きている
実感に
幾度となく巡り合うだろう
明日に
失望することも
ないだろう
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
涙なんて
もう
乾き切っちゃったみたいだね
ねぇ
そうして
君は
大人になってくのかなぁ
僕の知らない場所で
僕の知らない
顔で
いつか
『愛してる』なんて
囁いたりするのかなぁ...?
さびしいなぁ
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嘘、みたいな
昨日が過ぎて
甘い涙確かめてた
センチメンタル
感傷癖の終わり
それは
二人の空気に
ひびを入れました
現実で生きてるの
夢なんかじゃあ
食べてはゆけない
ふわふわ綿飴
風船みたいに
後は
「しぼんでゆくだけ」
レモンを絞り忘れた
あの時
声は届かず
初めて、あなた
遠く感じて
そんなことの積み重ね
空に色を重ね
「特別な何か」
は、なかったけれど
何にもなくは、
なかったんだ
言えるのは
それくらい
たった、それくらいのこと
ひりひり
少し心が痛む頃に
また逆撫でる風
煽るばかりの
途轍もなく
愚かな夜
月が出るのを待ち続け
そして
誰かが言うの
「今晩は新月さ」
"ツイてない"
その一言で済むのなら
どうして
こんなにも寂しい
多分、なんとなく
間違えてる
今日も明日も
1mmずつ
ずれてく羅針盤
浮遊の時、だとしたら
せめて
「あなたのせい」
にさせてよ
ロックで飲み干す
愛の果て
でも、
鍵の要らない
金庫の中身も
決して、悪くはなかったでしょう?