詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
きこえない日
何もきこえない日
痛みは
ただ
通り過ぎ
現実と夢の境界
溺れる
乱れなく
降り積もった灰
あなたの空から
わたしへと
絶え間なく
降り注ぐ
そのかなしみの声
ただ
傍にいてくれる
それだけで
救いだった夜も
確かに
あったのに
大人に
なればなる程
何故、苦しい?
重い荷物
沈む海の底で
「ここには、酸素がないね」
闘う日常
こんな世界に
日は昇り
罪まで
甘く照らして
他愛ない全てが
残酷に
輝く
自由と
引き換えに
得た
ふたりの居場所
ねえ
もう少しだけ
期待して
試す月
これは
ただ一つの、悪夢
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特別な夜に
取っておきの愛
仄めかす
恋と羞恥心
格別の好待遇 でして
けれど
男なんて
こりゃまた単純で
ど偉く
鈍感な生き物でした
騒がしい隣室
尻目に
飲んだくれ
怒ってるんだよ
あたしゃあ
本能は
女にだって
備わっているのに
時々
使い分けたがる
誤魔化しようのない宴
自棄も
いいとこよ
器に並べたら
さあ
選んで頂戴
亀のレースで
素肌を晒せば
男は単純
ずっと
見つめとき
ほら附いてくる
目配せ
掻い潜り
嗚呼 接待ばかり
こんな乱痴気
上目遣いしとき
確かな奉仕
そうすりゃ
ほら
突いてくる
結果は
ついてくる
今更
逃げるな
腰抜けどもめ
お前らが
好きなのは
そういう行為だろ
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儚さに目を奪われた
その日から
ずっと
ずうっと祈っていた
ねえ
上手くは
言えないけれど
"信じてる"
波間に
見え隠れする想い
それは、
「好き」だよ
天使がくれた夢
「ただ、
そばにいてね
明日も」
そっと
あなたの
寝顔に
囁いて眠る夜
この気持ちの名は・・・
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今日は
まだ
血色もいいほうで
窓が割れんばかりに
叩きつける
雨の音が
ちょうど
明日への
カウントダウンみたい
あんたの台詞
結構
効いたけど
"正直ガール"は
もうちょっと
先の未来
尊敬だとか
畏怖の念とか
酷く
右側に
偏りすぎてた感じ?
それでも
あんたの書いた
論文
ぐちゃぐちゃに
刻んだとき
やっと
何もかもから
解放されるんだって
かなしくて
うれしかった
うれしくて
かなしかったの
共に
沈もうよ
それこそ
無駄死に、
に
終わってしまったと
しても
間合いを
決めたら
ナイフを研いで
最後の歌を
うたおうよ
心の声は
いつも
あんたのものだし
あたしの夢
だって
絶対
あたしが叶えるの
"正直ガール"は
来世が握る
運命
もう
くたびれた
愛
護ること
うんざりなんだよ
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より 残酷な道を選ぶ
選ぶ
より 険しい道を選ぶ
選ぶ
より 難解で不細工な
誰も
選ばぬような 道を選ぶ
選ぶ
隙間なく
文字で埋めた
余白のない 手帳
"これで、満足かい?"
マゾヒストの人生は
案外
気楽だよ
いつも受け身だし。
そう、
愉しんだもん勝ち
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ひとりが
いやだから
だれかによりそって
へいきなかおして
すこし
わらってみたりして
わたし
なんでもないふりは
とくい
なのだけど
ときどき
こんなせいかつは
いやになる
ひとりが
いやだから
だれかをすきになって
あいするゆめ
みて
また
えがおをつくって
わたし
なんでもないふりは
とくい
なのだけど
ときどき
なぜだか
こどくがこいしい
なきたいなきたいわらえない
はなしたいうたいたいこわせない
ぜんぶ
すてたら
ぜんぶ
なかったことになる?
いいえ
けいけんは
しはいを
やめない
いま
おちると
わかりきっている
はしを
えらんで
わたらねばならない
このいたみが
きみにも
わかるでしょうか
なきたい
なきたい
わらえない
はなしたい
うたいたい
こわせない
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ねえ
ポピー
楽しみに待っていて
心が開ける
予感がするの
ねえ
ポピー
憂鬱を吹き飛ばして
素敵な明日の
ビジョンが見えるの
黒い瞳の
あのひとは
デイドリーム・キラー
来るもの拒まず
去るもの追わず
夜の闇に
すべてを隠して...
夢を
切り裂いて
空に架けるのが
好きだった
ねえ
ポピー
だけど悩んでいるわ
この愛しさを
育てるべき?
つまらない恋は
肥やしにも
ならないって
ママが言ってた
臆病な道
ばかり
選んでしまうのは
自分が
いちばん可愛いと
思っているから?
青い瞳の
あのひとは
デイドリーム・ビリーバー
全身全霊で
愛を歌う
ひとつひとつの
言葉に
頷き
微笑んで
わたしを
見つめてくれるひと
あなたのこと
信じてもいいかしら
あなたのこと
愛しても
いいかしら
ねえ
ポピー
教えて
本当のこと
夢は
わたしを
幸せにしてくれる?
そうして
答えのないまま
景色が
変わって
いま
ドアベルの音が
わたしを
現実に引き戻す
ねえ
ポピー
あのひとだよ
きっと
花占いも
伊達じゃないね
笑ったら
大きな花束が
ウインクした
駆け出した
未来の
その先は
ポピーも知らない
秘密の話
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ヘッドフォンから
流れる雑音で
街の吐息を誤魔化した
目を閉じる、口をつぐむ
都合の悪い現実も
闇に変わって
指を鳴らせば
魔法のように
消えてなくなる
消えてなくなれ
後悔したかった訳じゃ、ない
だけど
良い思い出には
ならなかった
素敵だね
なんて
笑い合う日々に
落ちてく影を
見失ったせいかも
近づいた未来が
かなしいのは
その分、
過去も
遠ざかってゆくからで
本当に伝えたかった
言葉さえ
意地っ張りな心が
隠してしまう
それでも
ねえ
何より
見抜いて欲しかったのは
あの日の嘘
なんかじゃなく
塗り重ねた本心
さようならも
ありがとうも
届かないままで
夢の中
振り返る君に
笑顔がなくって
罪悪感は
また
痛みを増して
掴めないよ
確かに
目の前で
君は泣いていたのにね
空回ってく
台詞に埋もれて
いま
どうしようもない
愛しさだけがリアル
いま
どうしようもなく
愛しさだけがリアル
誰より
見抜きたかった
君の孤独
剥がしてしまえるのは
時の流れだけ
掴めないよ
確かに
目の前で
君は泣いていたのにね
指を鳴らして
魔法のように
君に逢いたい
君に逢えない
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憂鬱を 掻き鳴らす夜に
ただ 少し孤独 感じて
透けてく 心
雑踏より 確かなもの
誰かの気配に 夢を委ねた
どうにか したい
如何にかは。
好きな人が出来た と
君に 伝えたいから
恋愛論 上辺の嘘でも
なんとなく選ぶ
それは 気持ち次第で
正しくなるよ
いずれは、いつかは
正しくなるから
きっと いつかは。