詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
境界線を
越えた先では
様々な愛を目にしたよ
誰かは
私を高く買ってやる
と言い
別の誰かは
跪いて
愛を誓うとキスした
ここら辺にある
傷は全部
あいつのせいで
その剣が
自分の心をも
貫いていたことを
いつになったら
彼は気づけるかな
(...多分、一生気づけないだろうね)
ただ思う
これは罰なんだと
ただ思う
私は求めすぎたんだと
長いこと
闇ばかりの場所に
居たせいで
久々の光は眩しくて
今度こそ本当に
溶けてしまうんじゃないかって
怖くて
シーツを引きずって
歩いた
与えられるものに
甘んじて
掴み取ることを
忘れてた感じ
だけど
大好きな人と
愛し合える
ということは
決して
当たり前な風景
なんかじゃなくて
尊く幸福に満ちた
行為だったと
気づいた頃には遅すぎたの
私は
あんなこと
したくはなかった
まるで
一気に汚れたみたいだった
それでも
抱き締めてくれたら
それで好かった
心の孤独は
最後まで
埋められず終い
だったけど
彼らの度量の大きさや
慈悲深さには
感謝してるよ
あの日の私は
若くて愚かで
だけど
一番正直な
自分で居られた
だから
後悔
なんて言葉は
砕いて星屑にするね
きっとまた
何処かの境界線を
跨いだときに
私は
もうひとつ
大人になるのだろうから
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降りしきる黒い雨の中を
なんにも構わずに
全速力で走るように
濡れる肢体や制服や冷たい靴
明日のことさえも忘れ
あらゆることを忘れ
ただ一心に走り抜けるように
いま選びたい夢を選び
欲しい物を求め
そしてあの花を
美しいと思えたら
咲き乱れる朝を
待ち望めたら
なんにも構わず
待ち望めたならいいのに
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辛酸を舐めたら最期
これで、今日も終い
あたしが
今なお
張り続けているのは
正義の声じゃなく
虚勢なんだ
不意に抜け落ちた記憶は
辺りに散らばり
まあるい夢を食い潰す
だけど、それも終いさ
堂々巡りなら
愛が尽きることも
ないだろう
罷めないで
痛みなら幾らでも
請け負って
悪と呼ばれるからには、
救いようのない現実も
好きなだけ
遊ばせてあげるから。
だけど
ねえ
あたしに出来るのは
そんな、
遊戯でしかなくって
虚言も虚飾も
魂に染み付いて
影を落として離れない
もし許されるなら
疑うことを止めないで
すべてを望まれることが
如何仕様もなく
切なくて
刹那過ぎるから
もし、願いが叶うなら
どうかその時は
浮き世の果てで
待っていて欲しい
はらり
落ちてゆく桜は
どんな色をしているか
ふらり
訪れる四季は
崖の紅葉も赤く染めるのか
この眼で
心で、
確かめたいんだ
さすれば
今度こそ終いさ
本当の、本当に終いさ
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百面相な恋愛ごっこ
こういうのも
偶には
偶には悪くないと
思ってる
雷鳴が美しい夜
君の名を叫び
また明日も笑えるよう
そっと
鍵を開けておくね
ただ
待つだけの恋が
随分と
世界を様変わりさせ
真価を濁らせた
だけど
それも偶にだったら
偶になら
悪くはないと思うよ
気持ちを
大切にする為に
私は温度を届けよう
鍵なんて
きっと最初から
二人には必要のないもので
あなたが
辿り着く瞬間に
すべてが
本当の色を
取り戻す予感がしてる
選択肢を
並べておくね
空の顔を覚えていて
私は
君がくれた不幸なら
何もかも
愛するつもりだよ
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選んだ道
選んで買った同情
あの頃よりはマシだと言える
けれど
何もかもが
消えてしまったの
この手に残ったのは
ちっぽけな虚飾癖
人目を引く手首の傷が
何故だろう
今更痛み出して
ねえ
現実は言葉通りになったね
あの日の夢も
「台無し」だ
寂しいとき
抱き締めてくれる人がいるの
でもあなたじゃない
悲しいとき
一緒に泣いてくれる人がいるの
でもあなたじゃない
煌々と照らす裸電球が
包み隠さず
私を剥いだ
その瞬間
如何仕様もなく
今の全てが嫌になったよ
私は
嘘を吐いて
近道したけれど
結局は遠回りで
でも
それは正しい道で
狡賢く生きた
己への罰だった
悪巧み
悪巧み
厭な音ばかり
正義心で以って
この醜き女を
ぶってほしいのに
いつも
甘やかしてくれる
その両腕を
私は
もう一度
裏切るのだろう
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まだ心喚いたまんまで、一人きり
退屈な、とても退屈な日常に
何気ないメールの送受信
こんなことが、堪らなく愛おしいのよ
きっとそう、愛はいつも
知らぬ間に世界を2人分に変えてる
冷たい態度も嬉しいと思えるのは
確かに、君を認識していられるから
そうしていつか、3人分、4人分に
景色が増えたときの為に、もう少し
まともに生きなくちゃあ。なんてね
"捕らぬ狸の何とやら"
自炊も始めた今日この頃なのよ
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別に、金持ちになりたい訳じゃないし
(なれたら嬉しいけど)
美人になれなくても構わない
(そりゃあ、美人のがいいに決まってるけど)
ずうっと一人で居るのもいいし
(ちょっと寂しいけど)
今、腹を切ってもまあ未練はない
(いや、あるかもしんない)
ただ、重要なのは
それで本当に
幸せだって言えるかってこと
(当然よ)
だから、
あたしは頑張って稼ぐし
(うん。当然よね)
少しでも可愛くなろうって
努力もするし
(やめたら廃れるしね)
友達作ったり、
出逢い求めたり
"自分の為に"生きようとしてるの
(いや、本当に当たり前だわ)
ボタン一つで世界と繋がれる時代
(便利だわね)
何にも知らなかった頃には、戻れない
(贅沢な人種ね)
あなたが、
もっとたくさんの景色に触れたら
あなたは、
もっとやさしい人になれると
思うのに
(鏡、見てごらんなさい!)
迷わずに迷えよ
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杯、溢した
愛、燃え尽きた
滴に映せない
真実の色彩
透明だからこそ
薄れ消えゆくの?
あたしが
望んだ世界が
是だ
杯、倒れた
愛、燃え過ぎた
萌え過ぎた
色々
様々
萌えすぎた
否認して欲しかった
尤もらしい言い訳
飾るだけなら
今更
大人ぶったヒールも
要らない
杯、注いだ
愛、燃え去った
避妊して欲しかったよ
何が愛なのか
何が優しさなのか
聞きたかったのは
責任論じゃなく
心からの言葉
飲み干していれば
こんな過ち
きっと
知らずに済んだのだろう
だとすれば
あたしが悪くて
君は賢くって
世界が正しくて
弱者に冷たい
無知の最中
萌え過ぎたんだね
色々
多種多様の恋
ひとつとして
同じものはないなら
温めてたかった
いつか
本物になる気がしてた
何より
自分が傷つきたくは
なかった
結局
解り切ってた現在
あたしが
望んだ世界が
是だから
萌え尽きた
色々
様々
燃え尽きたね
これまでが
上手く
行きすぎてたんだ
挫折も
こんなに
痛いと識った
迷っても
変わらないと
認めた今は
少しだけ
ほんの少しだけ
空が青いから
次に逢うときには
どうか
本当の大人になっていたい
次に逢うときには
どうか
君も
背伸びなどせずに
向かい合っていて
欲しい
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そんな感じで 暈してく
作業は 実に単調
昨日もまた 曖昧で
写真は燃やさずに
取っておこうと決めた
時々は 強がらせて
嘘でもいいから
寂しいと
素直に言えたなら
愛しいと 素直に言えたなら
空想で誤魔化され
傷痕が 少し痛んでる
多分
今がそんな季節
見落とせば
何にもなかった と
錯覚で笑うことも 出来るけど
気づいたら虚しくて
階段が 怖かった
屋上への入り口
孤独とか自由 とか
繰り返す言葉に
かぶれた後の心酔
何気なく触れた
君の一言が
刺を増やしてた 最後の夜
唇噛んで
"容易な気持ち"
じゃあ さようなら
総てが壊れた
それが
「君の優しさ」だとしたら
残酷な空だね
残り物
なんて要らないよ
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ちょうど
体温が
重なる頃は絶頂
もう少し
あなたの
そばにいたいと
思った
スタンダードは
シンプルで
美しい
けれど
必ずしも
ベストだとは
いえないはずよ
わたしは
大人しい
だけの恋より
心を
曲げない
生き方がしたい