詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
安っぽい小説を読んだら、
眩暈がしたよ
気持ちを何処かに
置き忘れてきた模様
単語を並べて
言葉の切り売り、量り売り
手のひらに食い込む
爪だけが今
なんとなく
生を実感させる
私は一枚の絵が欲しい
真っ白な画
まだ何にも
描かれていない絵
それから
君の黒い手帳を
強請ってもいい?
あなたが確かに
歩いてきた道
そして
私と確かに歩んでゆく道
白紙でいいよ
白紙がいいよ
行き当たりばったり
酔ったり
私は、そういう色が好き
白紙でいいの
白紙が、いいの
すれ違ったり
痛んだり
私は、そういう色でいたい
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世間を渡る上での
障害
なんて
誰にだって
幾らだって
何処にだって
あるよ
上手く
笑えないこと
上手く
泣けないこと
上手く
怒れないこと
上手く
喜べないこと
上手く
歌えないこと
上手く
こなせないこと
上手く
生きれないこと
上手く
死ねないこと
でも
そんなのは
上手くなんか
なくたっていいし
全部
下手でいい
寧ろ
どうでもよくて
君が
君で居る
君が
君に成る
それが
ただひとつの
僕の関心事
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レモン色したね、
つぶらな瞳の
マイ・ロップイヤーが
今日も
あたしを
迎えにくるよ
真っ赤な不似合いの
ポルシェで
貴婦人に酔って
いさぎよく
開閉DOORに挟まって
誰かさんには
怒鳴られ、罵られ
その勇気も
見てもらえず
ひっそり咲いてる
野薔薇みたい
黙って
刺を
身につけている
でもね、
周りに
混じらないのは
あんたが素敵だからさ
どんな美しい
コントラストにも
あんたは劣らない
眩しすぎて
目をつむるから
真実を見抜けないのさ
ねえ、
その弱気
あたしが買い取るから
ぜんぶ
ぜんぶ
受け止めるから
はやく迎えにきてよ
はやく
唇をふさいで
息ができないの
マイ・ロップイヤー!
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都会の夜に
なくした体温
ただ
優しさが欲しくて
泣いていた
地を這う悲しみは
あなたを
強く
想いつづけて
そうして
切り裂かれてゆくんだろう
それは
君の幻影を
握り締めていた
あの日の
少女の私自身
だけど
何千何万の
この星の中
競って輝き
朽ち果てるなら
それでもいいよ
本当に散る日は
すべてを
あなたに預けて
眠りたい
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色んな人を
ミンナ
同時には
愛せない
ねえ
あたしは
そんなに
器用な奴に見える?
あなたが
信じてくれなきゃ
今日も無意味だよ
ああ
まるで
進展しない恋
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知らないことばっかで
嫌になっちゃう
髪一本、癖や仕草まで
君のコレクターでいたいのに
爪が折れてからは
まるでやる気がしないわ
何もやる気がしない
でも、女って多分
そういうものなのよ
化粧がノらないとか
少し太ったとか
どうでもいいことで
死にたくなるのよ
君がやさしいとか
バーゲンの戦利品とか
どうでもいいことで
すぐ機嫌が直っちゃうの
女って面倒なの
女ってややこしいの
だから、君にその気が
全然ないのも
全部、君のせいなの
お生憎様
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『お空がさあ、遠いのよね。
あたしは雲のはずなのに、
お空は遠いの。』
逢うたんび
おんなじこと云うのね
そんなこと聞きたくて
きみに
キスするんじゃ
ないのに
背中に
いつだっけか
愚か者とゆう
レッテルを貼られたが
きみは
すぐに剥がしてくれたし
嫌がる
世間の目もくれず
この指を
抱きしめててくれたよね
それが
どうして、
今になって
嘘だったなんて
冗談
言うのさ
見つめる
虚空のなかのモノ
ぼくも見たいと
硝子色になるけど
残念ながら
きみのようには
なれない
1ミリすら
きみに近づけない
嗚呼
嘘がつけたなら
もっと上手に
笑わせられたかな
きみが鍵をくれたなら
もっと
本音を言えたかな
俯く瞳
涙をこらえて
まだ
こんなにも
愛を語りたがるけど
ねえ
そんなに知りたいなら
断言するね
『お空と雲はね、遠い生きものなの』
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君の右脳の閃きと
左脳の働き、
利き手の動作
ボキャブラリー、
比喩表現、思考回路、、、
心の中に溜めた糸屑たち
私が集めて
ひとつにするよ
私が集めて
ひとつにするよ
何度も解こうとして
そのたびに
未来を縛る
この、赤い糸の先に
君が待つなら
私は、これが
一層
鎖であって欲しいと
思うくらいなんだ
永遠に
離れないように
一繋ぎの
手錠を
永遠に
はぐれないように
もう
離れないように
この赤い糸の先に
君が待つなら
それだけで
絆は、
足枷では
なくなるから