詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
泣きそう
世界は いま
わたし一人の景色
泣きそう
貴女は 明日
誰かのために 笑う
揺れながら
藻掻きながら
震えたままで
描いたら
寂しくて
もっと 孤独になった
もう少し
あと少し
何か
告げられていたと
したら
今日は
いつもとは
違ってたんだろう
泣けない
世界が ほら
わたし一人の
幻想
背負って
また 走り出す
見えない 闇 のなか
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
スクランブル交差点 を 渡るとき
ちょっとだけ 息を止めて
目を 瞑ってみる
この 途切れることない
雑踏の中 で
どれだけの人が
私の 存在 に
気づいているんだろう
整然と立ち並ぶ
ビルや 街路樹の下
何だか 急に自分を
忘れてしまうときも ある
出会って まだ数分の
見ず知らずの貴女が
一体 私のどんな 本質を
見抜いているというんだろう
"お似合いですよ"
"素敵ですよ"
心ない言葉で
埋め尽くされた 空間に
例えば ちいさな魔法のペンで
私は ハートを
継ぎ足してゆくのに
東京は何もない
色々 有り過ぎて
色々 在り過ぎるから
結局は何もない
狭い空には 電線が交錯
愛しさも 不意に
擦り抜けていってしまうの
私の生まれた町は
とても 小さな町で
東京までは 電車で30分
海も山もない
そんな 片田舎で
だけど
冬の夜の星や春の桜並木
美しい色が ずっと
あそこには揃っていた
都会の生活は寂しいよ
近くて遠くて
淋しいよ
真夜中 一人で泣いていると
本当に
世界に 置き去りに
されてしまったような
気分になる
そんなとき
絶え間なく 響く
電車や 車の音
耳を澄ませたり
ただ 占拠する
色とりどりのネオン
じっと 窓から眺めてる
アパートを出れば
すぐ 誰かとは擦れ違うし
コンビニだって24h営業
深夜の客にも
愛想 をくれる
都会は冷たくて
時々 やさしくて
そんな気紛れが
嬉しいときも あるし
そうして 私は
また 何となく 迷い込んで
この街の片隅で
そっと 眠りに就くんだ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
好きじゃなかったら
こんなにも
かなしくなったり
傷ついたりせずに
済んだけど
好きだから、こそ
喜びや幸福も
大きいね
だから
私は、
嫌いになんてなれない
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
やっつけで どうにか
昼も のたうち回って
やっと暮れて 何とか
模索 し始めた頃
憂鬱が 道を 訊ねてきた
泣きそうな声 で
出口が解らない って
昨日も確か そんなこと
言ってた癖に
進歩のない彼は
自分で
立ち上がること すら
しなくなって
仕舞いには
独り 部屋の隅で
丸くなってた
僕は
追い返すのも 疲れて
酷く 目眩がして
もう眠ろうと
カーテンに手を掛けたら
そこで いきなり
焦燥 が顔を出したんだ
質の悪い 奴は
そこいらじゅうで
暴れて 叫んで
喚きまくって
引き金を引け とか囁いてる
こういうときは
無視するのが 手っ取り早い
もうとっとと寝よう って
ベッドにダイブした
そしたら
今度は 感傷と陶酔
仲よく 手繋いだまま
向こうから
僕の名を呼ぶ
二人は 気づけば
いつも一緒に 居て
やたらと 馴れ馴れしく
僕を 励ましたりも して
だけど 突然
途轍もない裏切り を
くれたりする
一番 手強くて
やっかいな相手だ
耳まで塞いで
捕らわれないように って
神頼み も含めて
ちょっと 重症
後は 右往左往
祈りなんて
最早
「一種の通過儀礼
みたいなもんさ」
少し 気を抜いて
緩んだ
ほんの一瞬
なんだ、あれは
得体の知れない
大きな 黒い竜巻
いきなり
部屋ごと巻き込んだ
呑み込まれそうに なって
這いずって
生命力 とかいう
最終形態で以って
飛び出したら
なんて 恐ろしい顔だ!
その化け物は
トラウマだ って
名乗ったんだよ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
夕暮れの街並みは
私と
よく似てる
時折、
色を変えながら
当てもなく流れてゆく
待ち受ける世界は
いつも
冷たくて
そんな時、
鼓動は
ただ胸を打つ
あなたがくれた勇気
炎の中に
きらめきを映して
ねえ
切なくなる日は
もう少し
側にいてほしい
例えば
くだらない、
と
嘆きたくなるような
そんな
憂鬱な朝でも。
あなたに
もう一度、出会う
その為に
私は、
夜も眠る努力をしてる
それが
生命のリレーを
やめない、
唯一の理由なの
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
覆い隠してく
鮮やかな記憶と
悲しみ
何にも言わずに
目を閉じて
夜の色
思い浮かべて泣いた
もう少しだけ
世界が
正しかったなら
きっと
ふたりは
心を殺さずに
済んだのだろう
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
あしたが
うとましくて
そのあおは
いたましくて
きょうを
こんなふうに
おわらせたくは
なかったけど
かみさまは
いつだって
あくまになれるから
あたしは
きっと
きみをうらぎれない
あなたのように
りんとして
こどくのおとに
みみを
すませてみても
こころは
ずっと
えがいてゆれる
たえまなく
したたかに
つづくいとなみ
そこにもし
ただしいこたえが
あるなら
ふたりは
ただのまちがい
だったね
いのりは
いつも
ゆめをあんじする
ちょっと
もうそうをこえた
とうげのさき
きのうは
いたましくて
そのあかは
ねたましくて
きょうも
こんなふうに
おわらせてしまうんだろう
かみさまは
いつだって
あくまにもなれるから
あなたは
きっと
いまをためせない
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
目が合うだけで
死にそうな
ロマンチックな
朝の始まりは
味気ないメールの
文字の衝動
現実へと還ってく
「話したいこと」
なんて
沢山あるけど
いざとなれば
そう
何にも
出てこないの
きっと
何にも
何にも
出てこないの
きっと
あなたは
ただ強く
私が
ただ弱過ぎる