詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
俯けば 強風も
いつになく 凍み渡り
空が鳴き ただ喚き
色もなく 孤独の深淵
誰かには きっと
届かなかったんだ
想いは ひとりでに
息絶えて
はらり 砕け落ちて
言葉では 伝えきれぬ
そんな気持ち も
あるのだと 知った
あの日の 私が そうだった
穿うようにして
覗いた 悪夢の手前
ほんの少し 嘆いて
また 窘めたなら
宵の中で 本当は
何よりも 誰よりも
傍に 居たかったの
愛される前に
堕ちた 最果て
言い訳を飾り
私は そっと
微笑むんだろう
乗り越える術を
知らぬが 故の
とても とても愚かな夢
そして 刺は抜けずに
腐って溶けた
忘れないわ 潮騒
二人 確かに歩いた
永遠に近い夜
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さしづめ、
あたしは
ダッチワイフか?
この程度でしか、ないのかな
だけど
向こうは
いつだって安全日だから
かなしいかな
やっぱ負けてるわ...
抱かれるしかない
才能だって
ねぇ
君が
開花させるなら
素晴らしいことだよ
素晴らしいことでしょ?
そう思えば
しつこい電話も
3コール以内で
取りたくなるから、不思議
いくら
無垢を叫んだって
だあれも信じやしないから
じゃあ潔く
汚れてみようってんで
選んだだけの今日でした
君が
開花させるなら
素晴らしいことだよ
素晴らしいことでしょ
きっとそう
そう思えば
馬鹿といわれても
嬉しくなっちゃうから
不思議だね
体温があることが
有り難く、
アドレス変えても
ついつい
教えちゃう!
これが堕落ってやつね
だから
馬鹿だって、
云われるんだけどなあ
どん底まで
落ちるだけ落ちたら、
なんにも
怖くなくなるから
不思議です
あとは上がるだけ
上がるだけ!
早く、来い来い
早く来い
ダッチワイフは
愛を、囁けないし
貢ぐことだって
出来ないから
その分、
あたしも
捨てたもんじゃあないわ
まだ、
利用価値も
「ある」ってとこよ!
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嘘吐きのパラドックス、みたい
ちょっと
不思議な感じ!
何だか、
居心地が悪くて
歩み寄って
その眼の
中の好きを
何度も
読み返してみた
君は、
溶けそうになりながら
ゆらゆら
心保って
フリスクを
噛み砕く音で
時計の進行、邪魔してた
ただの友達、
で終わるなら
それでも構わないけど
恋人未満は、すごく困る
なんか困る!
気持ちに
歯止め、
効きそうにないんだあ
それでも
構わないなら
望んでほしいなあ
ぼくのこと
≦は困る
やっぱ困る
すごく困る
絶対困る!
なんとなく、
でいいから
恋したい
その箱から
そっと、
出ておいでよ
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思い出せないのは
現実じゃなく、
真実
私が
したことは
人として最低な、
だけど、
自分の為には
最高の
ご褒美だった
夜が怖い、
なんて
まだ言ってるの?
瞬きばかりで
知らないんでしょう
本当の世界の美しさ
君は知らないだけ
私は、
いつだって
あなたを想いながら
眠りに就くのよ
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目を閉じて もし
このあいだのこと
なかったことに なるんなら
どうせ いつかは
溶けちゃうんだから
下半身は切り離して
考えてあげても いいよ
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1000回の『嫌い』が
1001回目の『好き』に
転じることも
あるんだとしたら
無意味なことにだって
価値があると思わない?
少なくとも
私は私の為に悪びれる
雷の夜にわざと
『怖くない』って
電話するみたいに
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素知らぬ顔 で
あなたが なぞった
台詞は
無性に
あたしを 悲しくさせた
とにかく
吐きそうになるのを
堪えて
彷徨いながら
夢のなか へと
堕ちたの
降り注ぐ
冷たい光と
無機質な部屋
膝を抱いて
一人
泣き叫ぶ あたし
愛は やがて
壊れゆくことを学び
永遠の約束も
何処にもない と知った
大きすぎる
ダブルベッドの違和感 は
どうにか
やり過ごせたけれど
あなた が いない
それだけのことで
心だけが
どうしようもなく
ただ ただ
不自由な抜け殻に
なってしまったよ
ここ に あたしを
取り戻すとき
それは
本当に
あなたを 乗り越えるとき
だけど
今は まだ
信じられそうにない
月は
太陽なし では
輝けないのよ
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枯れるまで
鳴いたけど、
遂にそれは
限界を知らなかった
どうしたらよいものか
ずっと考えて
考えて考えて
考えていたら
生きたい訳でも
死にたい訳でも
ないことに
気がついたんだよ
ひび割れた
アスファルトの上
脆い影を
踏んで歩いた
歩いて歩いて
歩いたら
思い通りのセカイ
期待すべし未来?
願っても
祈っても
それは
僕の頭の中だけで
保証も
なんにもなくて
刹那
苦しい
こんなとき
君の顔がよぎる
あの頃と変わらぬ
えくぼや
八重歯に
明日が震えて
逃げ出すんだ
それでも
まだ取りとめてる
拙い命
だあれも
気づいてはくれないけど
僕は多分
生きてしまうんだろう
生き抜いてゆくんだろう
意気地なしと
あの娘に叱られても
指を差されて
笑われても
ちいさな望み
持ったまま
中途半端に
乱れてくんだろう
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闇夜に浮かんだ満月を
ひとり
眺めていた
私の居場所は
きっと
何処にもない
物足りなさを埋める朝
蒸かした煙草で
絵を描いて
どうってことないと
笑って見せた
いい加減
こんな
日々にも
飽き飽きしてる
本当は
まだ
願ってるんだ
信じてたいと
願ってるんだ
それでも
神様は
何にも教えてくれない
なら
自分で作るしか
ないじゃない
思い出は
いつも
ただ美しくて
肯定で生んだ
現実の隙間
誰かに見抜いて欲しい
弱さを
時々
ほんの少しだけ
身に着けておくの
見えない
傷跡の烙印に
君を思い起こす日
切なさの瀬戸際で
振り絞る勇気を
世界は
認めずに
ぱりんと
今日は
ひび割れて
すべてがもう終わる
すべてがもう
終わる