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快感じゃがーの部屋  〜 新着順表示 〜


[643] 免疫
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免疫ってこわい



ひとつ吐いた嘘を
守るために

また

クダラナイ
見栄を張って



終わらない
そんな連鎖で

平気で

人も
騙せるようになる






免疫ってこわい



一度深く痛んで
暗闇の色

取り憑かれたなら



信じることすら
しなくなって

平気で

人も
傷つけるようになる










ねえ


あそこにいた頃は

失いたくないもの
ばかりだったけど






こんなに
堕ちてしまった





後は
這い上がるのみで






なくなったとたんに
無敵に思えた






でも



それは
こわいことだよ










だって



イノチすら
棄ててしまえる

なんて


思えるんだから。















夕べの食べ残し



自己逃避の麻酔銃



いつも
乗り切ってきた



それでも



その度に

心は何処か
歪んでいった










麻痺していった










誰かが言ったんだ



きみには
人間として必要な


感情が

欠けているって。






...そうだね






ぼくは
引き換えに

心の自由を

得てしまったよ










現在



痛むのは
魂でも何でもなく






他人と話すときに

見上げる首










それすら疎ましく






何が正しくて
何が

悪なのかを






見失った空には






ただ

竜巻が
渦巻くだけ


2008/04/15 (Tue)

[642] 
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害のない煙草、

なんて
つまんない!





罰のない罪、

なんて
くだんない!










あたしは、

健全な悪が
欲しいわけじゃあ

なくってよ!










ねぇ

もっと素直になって。





笑って!










手すりづたいに
落ちてく

ユメは、



黒い空










正義の為に
いま、

必要とされた










そして、

この存在理由に
異議を唱えた

キミ










「生涯における障害」?










良識、なんて
クソ食らえ!










ねぇ

もっと素直になって。





ホラ、笑って!










螺旋の中の


そこに待つのは、





黒い空










正義の為に
いま、

あたしは





必要とされてるの










レッテル、上等!



2008/04/15 (Tue)

[641] ギムレット
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やがて来る日に
預けても

心は着実に
膨らみゆくのよ



手を取って
其処に見た現実が

「幻」
といふならば



あの日の
全てが

ギムレットの錯覚かしら?



飲み干した愛は


溶けた



認めてください

痛みの色も
嘘も

誘惑も



何もかもが
お遊戯で

そして
じれったく



胸を焦がした
囁きさえも

例えば

あなたの
ほんの気紛れ

だったとしても



あぁ

カーブがこわい



"あなたの子"

云えたら
素敵なのに。



じれったく

センチメンタルな
横顔

夜を起こせないのは
きっと

トラウマ



何にも
無かったことには

ならないわ



明日も
着実に

膨らんでしまう



手を取って
底に見た現実が

「幻」
といふならば



あの日の
全てが

ギムレットの錯覚かしら?



...錯覚であったら
良かったのかも...


2008/04/15 (Tue)

[640] めでたし
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せかいを

ひとりで
たのしむには

けしき
ひろすぎるから

ここに
もうひとりぶんの
きっぷ

そろえておくね

たぶん

それは
もくてきじゃなく

もくひょうだったの

あなたが
いるなら

きっと
おはなしは

いつも

めでたしめでたし

2008/04/13 (Sun)

[639] 林檎売り
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遊びで好かった

その愛も視線も

女としての
外見にしか

注がれて
いなかったとしても



必要だった

必要とされることが
必要だった



ただひとつ
体温が欲しかった



いま

本質を曝け出すより
裸になるほうが

簡単で



上辺の付き合い
なんて

容易くて



あのとき

必要とされることは
必要だった



その為の理由は
問わなかったんだ



ねえ

きっと
あのコも

あたしと同じ



要らぬ経験
身に着けて

汚れてく魂



だけど

孤独は辛いから



自分を
大切にしたいが

故の

行為なんだよ



男の
あなたには

わかんないよね



ああ

ここに売るは
尽きない

欲望の果実



黙って
散る散る

野となる日まで。



遊び
で良いから

微笑んでください



纏って
止めた呼吸



よく熟れた果実の

滴り落ちてく
甘い涙

2008/04/13 (Sun)

[638] 黒い点
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興味本位に 刺しただけ だよ
人差し指の黒い点

シャーペンの芯 は
思いのほか 鋭くってネ

凶器 にもなること
身を以って 知ったよ





連日 世間を賑わす
嫌なニュース

また ガッコのセンセイ
これで何人目?

認識したとき
イキナリ 怖くなるのが

人間の性 って もんだヨネ





耳鳴り 潜って
コンニチワって

知ってる女の声がしたの





まだまだですよ。
これから ですよ。





攻められる
攻められる

なら 守るしか ないじゃんね





刻まなきゃ
やってられなかったよ

ねえ
きみもソウデショウ?





だから よく
目が合ったんだよネ

同じ色の孤独
吐き出したかったんだよネ?





憶測も 飛び火すれば
噂 に変わり始めたりして

奴らの視線も
蔑みになった





同じ自尊心
とやら纏って

同じ経験 身に着けて

足並み 揃えて
コッチへ来るんだ





けど

今思いだせるのも
イタイこと ばっかで

それも もう
現実かどうか
定かじゃない っテのに





大切なことが
他にあると知ってて

人は 悪戯に答えを 描くから

ドウデモイイって
面倒な顔して

振り切りたくも なるんだ な





ホラ

素直になれない
歯痒さ より

痛み 忘れてく 恐怖心





迫った思いの
逃げ場はなくて

破裂 しそうな 日々





黒い点

日増しに
濃くなっていく

嘲るよな顔で
こっちを睨 んでる





黒い点

日増しに
殖えて イってる

いつか
飲み込んでしまうかな

君を





呑み込んでしまうかな





じわじわ
焦げ付く臭いは

鼻をついて

倦怠感 まで
焼き尽くして





明日を道連れ に
灰になったよ





(さようなら も 言わずにネ)



2008/04/13 (Sun)

[637] 月の生態
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女は月に似ている










いつかは
満たされる

けれど

すぐ欠けてゆく










いつも
おんなじに

留まってはいられないんだ















女は月に似ている










醜い生態を
裏に隠して





地球には

決して
すべてを見せない















気づくと目が合う





逃げても
追いかけてくる










傍には

大抵
無数の星を従えて















ねえ





笑っているの?










それとも
泣いているの















その
謎だらけの地帯に

いつの時代も










人類は


思いを馳せた















女は月に似ている





女は月に似ている















もう
21世紀だってのに





探査機は
未だに

浮遊を続けている





2008/04/13 (Sun)

[636] 影絵
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黒い影



毎晩

同じ模様
描くのに





そこにある
想いは

多分



人それぞれで





様々だった





だから

君が
遠かった





輪郭より
その

資質を



見極めるべきだった












ふたりは
何処までも



似ていて





けれど

何処までも
交われず


































霞みそな約束



忘れられない
約束





心配しないで

あなたと死ぬ日は





いつも
手帳で



眺めているから


2008/04/13 (Sun)

[634] ネクタイは卑怯
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ちょっと言いかけた後で..

やっぱりいいやって
咽を鳴らした

諦めが肝心だとか
ナンダカンダ

何処かに免罪符
置いときたかったのかな

でも今更

そうだって言われても
それは仕方ないよ

だって私は
本当に狡賢かった

スカートの裾を
チラつかせる

在り来たりな日で

女を謳歌するには
丁度良かったし

髭とか
ネクタイとか

スーツとか

ボサボサの頭とか。

私にだけは
優しかったり

たまに
微笑みかけてくれたり。

いつもいつも
おんなじことばかり

繰り返される

とても
残酷で新鮮味のない

似通った「不幸」

でも

私は
ずうっと

そんな悲劇で
いいと思った

絶対

誰かが

同情して
来てくれるなら

そんな悲劇でも
いいと思った

本当に
狡賢い奴なんだ

2008/04/13 (Sun)

[633] 夕暮れオレンヂ
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真っ青 だった

一掴みの黒煙 が たなびいていた





存在の気品

とゆう
光を





この キャンバス に描いてた





僕は
祈ること しか しない

だって

それしか
術 は ないもの





星降る夜 に
悲しみの列車 は

停車して





ただ
余所見するな と。





僕は
その silverの鍵 を

白い鳩に
投げてみた





鳩は
ドラマの

one sceneのように

一斉に
飛び立った





その空は
やっぱり 真っ青 だ





次の駅は
なんという名の

悲しみですか





君に見せて
あげたかった





この
在りし日の

夕暮れオレンヂ...。





僕は
泣くこと しか しない

だって

これしか

術 は ないもの





かなしい

かなしい





仏滅の焼き場





君を焼く のは
在りし日の

夕暮れオレンヂ



2008/04/11 (Fri)
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