詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
"もっと、もっと"で
色んな味付けを試して
けれど結局、
いつも原点へと
引き返してしまうのは
人間だけが繰り返す
贅沢な悩み
"贅沢な回り道"
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ヒトは、
見下したがる
生き物であり
優劣をつけたがる
生き物である。
彼女は私に、
あなたと居ると
何故か
とても安心する
と言ったけれど
その理由は、
きっともう既に
分かっているんだろう
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白い砂に
痛みを誤魔化して
今回のことは
仕様がないよね
なんて 嘲った
いつからか
常識人に
なっちゃってた
あの頃みたいに
絵本を
読んでも
なんにもなんにも
なんにも
ない
自由な絵も
詩も
もう 描けないんだよ
人の肌は
ペールオレンジ
太陽は ずっと赤
空は必ず
水色なんだ
もっと早く
自分で
気づけていたなら
この雨は
優しいものに
なったかも しれない
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半分大人で
半分は子供で
ミッキーの中に
誰かが
居ることは
わかっていたんだけど
見て見ぬ振りでの
密やかな
お遊戯が
私は大好きで
それだけが
砦だった
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足音に敏感になってる
私は
とにかく臆病だ
硝子の心なの。
言って
少し
しをらしく
引き攣り笑って
本当は
物凄く図太い奴だと
また
認識しながら
今日を終えた
世界は
さり気なく
さり気なく
回っている
だけど
私は
現実から遠のき過ぎた
憂き世に
漂う
ただの浪人
言葉を少しだけ
並べるのが好きな
暇人
それは
気づけば伸びてる
前髪だとか
気づけばやって来る
好きな番組の曜日
みたいに
当たり前のように
当たり前のように
とても
とても
当たり前のようで
何の疑問もなく
学校に通って
友達に囲まれて
部活に励んで
恋をして
就職して
結婚して
出産して
当たり前なことが
私には
奇妙な風景でしか
無くなってしまって
本当に本当に
俯瞰が
得意になってしまったんだな
って
嘆いた
傍観者は
もっとも愉しく
そして
つまらない人種
だったよ
何処かにあるはずの
大切な意義
飛び跳ねて
目覚めて
眠れないくらいの
そんな恋がしたい。
なんて。
パズルは
過程と
作り上げた達成感より
壊す瞬間のほうが
美しい気がした
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写真に納まることが
嫌いだった私は
絶対にフレームに
入ろうとはしなくって
修学旅行の
アルバムの中にも
空や風景しか
残ってない
思い出がどうとか
記念だからとか
一秒を
切り取ることに
途轍もない
虚しさを感じたり
目に見えて
後世に残る
自分の姿が
気持ち悪いと思っている
鏡ばかり見てる
女の子
メイクに
精を出す人や
ワックスで
固めた若者の頭
上手く
いえないけど
私は
時代錯誤な
人間なのかも
客観的認識が
酷く
不得手なんだなあと
脱衣所の
隅のほうで
裸になって
そう思った
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もし
美しいままに
死ぬことができて
君が
愛でてくれると
いうなら
それは
無駄なことじゃ
ないんじゃないかって
本気で
考えたり
してる
今日この頃。
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夜が怖くなったのは
いつからだろう
だけど
眠るのは
何故だか
もっと怖くて
罪悪感を感じながらも
あたしは
朝まで
祈り続けるんだ
ひたすらに
夢を思い起こすんだ
こんなに
馬鹿げたこと
ないでしょ?
それでも
殊更
そんな隙間が
愛おしいなって
思ってしまう
あたしは
本当に馬鹿でしょ
あの星の
きらめきが
もう昔の光なんて
センチメンタルで
泣けてきちゃうよ
あたし
本当に
馬鹿なの...
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もう長いこと
ときめきを
感じていないせいで
たまに
過去のほうが
鮮明になる日があるの
だけど
私にはやっぱり
わからないことばかり
もしかしたら
既成事実って
やつなのかもしれない
脳内デートは
本当にお気楽で
相手の言葉も反応も
いつも思い通り
ただ
そこに
リアルが欲しいと
思うとき
目に見える
快楽が
男を憧れの的にさせている