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快感じゃがーの部屋  〜 新着順表示 〜


[591] 冷たい人
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何を以って
愛、というのか


誰も教えては
くれなかったけど










"乱されたくない"










だから、きっと





冷たい人ね
なんて

言われるんだろう









心に誰かが張り付いて
監視





四六時中、

気持ちを
盗んでゆくなら










関わりさえも
億劫になる










だから、きっと





冷たい人ね
なんて

言われるんだろう










温かいお茶も
また、すぐ冷めて


繰り返す日に





終わりはないかな










冷たい人ね
って

吐き捨てる君が





本当は、
一番

冷たい人だ


2008/04/05 (Sat)

[590] 毒薬
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時々、薬は毒となり
度々、毒は薬になる





昨日、君は
ぼくの味方であり


本日、ぼくは
君と敵対する












それは蝶、花、愛

或いは空の色、
手触り





例えば星、月、海

天を架ける虹の如く





光、祈り、鳥、闇
雲を連れる

風と雨





止め処なく
流れる

運河の一滴





雷を集める避雷針














ああ

絶対と呼べるものが
もし、この世界に在るのなら


どうか
教えて欲しい





いま、見せて欲しい










君が夜になる前に
ぼくが朝になる前に

この羽が
そっと

頬を撫でて




失速してしまう前に















"夏の幻"




信じたままで、

捨て去った日は
いつもより

上手く走れる




そんな気がして。











「せめて、
笑っていて欲しい


今だけは」














ぼくは、
君の薬になろう





そして、

時には
毒にもなろう









味方になろう
敵になろう




花になるよ










虹になるよ













あなたの為に、
生きていきたい





あなたの為に、

散ってゆきたい









どんな理由も、
君がいいから



飲み干してくれるなら






ねえ



きっと
本望だよ。

2008/04/05 (Sat)

[589] 壮観図
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善人が見た黒
悪人が呼んだ白



怠惰にも努力にも

同様に
日は差し、





翳る












自堕落な夜

爪を噛んだら
血液が恋しくなって





牡丹を植えようと
決心

させました。












本当に出来ていたの

知らない顔





あの時

鏡の中では
ちゃんと

笑えていたのに





壁紙

真っ赤に
染め替えた後で

もう、今日はやり尽くしたと



疲れて
独り眠ったよ












埃に塗れた誇りは
要らない





知ってて
欲しいだけ

あたしの隅々までを












記憶に少し
齧らせてみたら

また、冷たい扉












向こうで

誰かの靴音がしてる



刃物の
ぶつかり合う音が





肉を刺す
鋭い

凶器の音が。












今宵

あたしを呻らす
サイレン





累計警告3枚目



2010/02/07 (Sun)

[588] NOAH
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うまくはゆかない

神様の打算



天使の叫び
悪魔の呻き



「創世」



空の谷間から
こぼれる光



点滅、幻滅

絶滅



破滅



「憎いね」



本能が求める快楽に
隣り合わせ



責任をくっつけて



現実の揺りかご
凄まじく



吹きすさぶ
突風で

何もかもを



剥ぎ取ろうとした



どうせなら、

「殺して欲しかった」



憎いね、神様



目隠しもしたままで

一夜限りの
愛撫



だから、止められん



きっと



2012/04/20 (Fri)

[587] 門出の春
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痛み、欲しいよ

ブっ刺して
貫いて

完璧を着こなすよ




証拠、欲しいよ

この胸に刻むの

今まだ
生きていると












わからせてよ

変われること



まだ、立ち上がる
時間があること




もう一度、
笑える日が来ること


ねえ、わからせて
















早春

そんな独り言に
埋め尽くされ



たんぽぽの逞しさに

君は、私を比べたの








"勇気が足りない"って



それは、
針立てる勇気なんかじゃ

なくって



明日を覗く勇気だって












...わかんないよ。


















夜になり、
引っかかった台詞

嫌気が差して



そうっと、鏡を覗いてみた










すっごく怖くて...



「痛かったよ」








貫くより刻むより、

もっともっと
痛かった













逃げてばかりで、
本音逸らしてきた現在

でも、



大切なのは
君が言うように

飾りじゃなくて、
中身なんだとしたら...












今なら、まだ
間に合うかしら


当たり前を怖がらずに

夜の闇から
抜け出せるかしら










"さあ、そこへ立って"







笑って、君は
一眼レフを取り出した








"今、シャッターを切るから"








ぎこちない笑顔で
刻印されたのは、

傷跡

なんかじゃなくて



もっと大切なこと







早春、

たんぽぽのよに
強く

逞しくなりたいと



そう願えた、素敵な門出

2008/04/05 (Sat)

[586] ほほえむエンゼル
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無駄なモノ。
じゃなくって、

これは贅沢なんだって

思うことにした


2008/04/05 (Sat)

[585] バニラ
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驚くべきことに
君は封をした

あの日の気持ちに封をした



殴られた後の
後遺症

なのかは知らないが..



切手も貼らずに
ポストへと

押し込めてしまった



届かない言葉たち
揺ら揺ら

ゆれて



けれど

もしかして
君は

知っていたのかもしれない



それが
当てもないことで

どうしようもないことで



君が最後に
しなければならなかった

お別れを



君は
頭では

理解していたのかもしれない



だから
その髪にバニラを
漂わせていたのかもしれない



少し瞳が
充血していたのかもしれない



それでも
理性は壊れたまんまで

か細い声で言って

俯いたので



ああ
やっぱり

寂しいんだなって



そんな弱さを
垣間見た気がした



そして



恥ずかしいけど
その時初めて

君を好きだったことに

気がついたんだよ

2008/04/04 (Fri)

[584] Tear's River
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神様



もし 貴方が
神様だというなら

どうか 答えてください





あと どれだけ
傷ついたら

大人になれますか?





何度も 何度も
倒れそうになって

その度に叱られて...





事あるごとに
研ぎ澄まされる

【繊細】





あくまのうた
辺りを照らした ままで





座礁した船 は
しがみついているのに





沈みそうな
明日を

待っているのに...


2012/04/20 (Fri)

[583] 右隣
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目覚ましないと、
起きられない

目覚ましかけると、
眠れない

一人暮らしは僕にはムリです

というわけで、
早く帰ってきてください。

2008/04/04 (Fri)

[582] バイバイ
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「バイバイ。みんな」



昨日のことが もう遠すぎて
遠すぎて

手を振ったのは
いつのこと だっけか



ここまでの 深い悲しみも
ちっぽけな喜びだけでは

埋め立てられない





ああ
辛くて苦しくて切なくて

無意識が言ったんだ



帰ろうって



その後のことは
覚えちゃいないけど





倒れそうな自我を
君は ずっと

手を繋いだまま
励ましてくれたね





ありがとう みんな
取り巻いていた全て





暗い部屋にも
いつかは 光が差すと

信じたけれど
駄目だったよ





永遠より長く 長く 長く
長すぎて



腹を割ったのは
ねえ 君だったっけか





生を受けた日からの
歩いた距離は

思っていたより 短くて



でも 怖かった
糸の上を歩いていた



いつも誰かに支配されてた

[フラッシュバック]





ああ

何だか 余生のようだと
笑っていたけど

本当は まだまだ
半分も過ぎちゃいないよ





何故 一日はこんなにも長く
そして こんなにも 短いんだろう?





言葉に出来なくて
だから もどかしい





当人にしか解らぬ
この痛み

ねえ

どうやったら
人に 分かってもらえるの?





「バイバイ。みんな」


空のオフホワイト に
目が眩んだんだ

それだけ



抱えてゆく 荷物の重さに
心がしぼんだんだ

それだけさ





バイバイ バイバイ

「バイバイ。みんな」





一瞬で 全てが
燃え尽きるなら 本望


カートだって 言ってたでしょう



じわじわ焼かれるのは
もう 後免なんだよ





バイバイ バイバイ
バイバイ バイバイ


痛みは雨 となり
この世界 黒く濡らす





終わらない挽歌 歌い継いでくれ





バイバイ バイバイ バイバイ

バイバイ

2008/04/04 (Fri)
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