詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
まだ夜が明けたばかりの
うすぐらい
ピンクの空に
かき消されそうな現実(イマ)を
そっと繋ぎ止めて
きみの温度、思い出した
明日も会えると
云い聞かせて
迎えた朝は
いつだって
こんなふうに
色(イロ)がついてた
生きてることの素晴らしさ
生命(イノチ)あるもののきらめき
うつりゆく雲の表情(カオ)
ひとつ残らず
すべてがぼくを動かした
夢なら覚めないでほしかった
シーツにもぐるたび
繰り返される明日も
保証のない言葉(コトバ)も
見え透いたきみの嘘(ウソ)も
切り裂いてしまいたかった
夢(ユメ)なら覚めてほしかったよ
きみの感触
まだこの手のなか
震える声は
きみの名前(ナマエ)を
何度も呟いてしまうだろう
それでも
日は昇るから
きみはもういないから
ぼくは歌うだけ
カタチのない日々を
信じて愛すだけ
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退屈な午後の
暇つぶしは
決まって
辞書の朗読
勉強になるからと
いつか役に立つからと
そう言って
揃えてくれた
壁一面の本の海
わたしは
新品の本の匂いが
すきで
きれいな
カバーをかけて
しおりをはさむときの
あの感覚が
好きで
不似合いな
分厚すぎるのを
小脇に抱えるのが
すき
だって
まるで博士か
何かに
なったような気分に
なれるから
だから
辞書はちょうどいい
わたしには
ぴったりな書物
今日は
ねの段を読みました
佞姦というのは
誰かに
ぴったりな言葉だと
思いました
佞人というのも
お似合いかなと
思います
それじゃあ
今日の報告
おわり
明日はのの段です
おやすみなさい
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狼煙は
まだか
まだなのか
もう準備は
できている
とっとと突っ込もう
三国に
悠長にしてる
時間なんて
ない
捨て奸
神風
苦肉計
御安い御用
命は
何の為に
ある
みな
喜んで
死にいくさ
もしいま
弱音を吐いて
生を嘆くのがいるなら
救ってあげよう
一緒に戦おう
要らないのなら
他人にくれてやれ
あるものは
最後まで
有効活用
ええい
狼煙はまだか
いつになったら
戦は始まる
独り
鋭気を
研ぎつづけ
はや5年
狼煙はまだか
まだなのか
そろそろ
こっちも
あぐで!
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≪逃げる理由≫
さがして
逃げこんだ
丁度いい
現実に
都合よく
乗っかって
また
被害者面
だって
楽なんだもん
優等生は
疲れたよ
だけど今更
気づいたりしたの
なみだは
しょっぱいと
ゆうこと
こじつけて
虚しさ
押し込めて
好奇の目のなか
抱きしめて
くれさえすれば
君じゃなくても
良かった
なんて
なんで今更
気づいたりしたの
赤々とひかる
空の奥
雲間に隠れた
夕日に
君を重ねて
あのとき
間違えた
選択
どうして
後悔
したりするの
なみだはしょっぱい
かなしいなら
尚更
君の欠片
引き出しに入れた
ままで
気安くは
触れないよ
しょっぱすぎる
なみだが
遅い罪悪感を
溶かしてく
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かなしみを撒く
その姿が
ボクにはとても
愛しくてならない
すぐそこにある
答えを蹴って
見えぬ自分に
期待している様は
なんて痛くて、
みじめで
孤独で
こんなにも
惹かれるんだろう
願いを胸に
絶望をその手に
堕ちてゆく
君の背を
いつまでも
ただずっと
追いかけていた
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言い訳は得意じゃないの
嘘ばかり並べていたら、
どれがあたしの恋人か
わからなくなってしまったんだもの
ぬるま湯のなかで
ふやけてくような
ちいさなプールを
海と錯覚する
金魚のキモチ
こんなに近くにいるのに
まるで圏外で、
凸凹道をひたすらに
直そうとしてるだけ
孤独につけ込む唄ね
この穴を埋めるでも
広げるでもなく
虚勢のなかの自分を
踊らせる唄
このメロディを聴くと
何かが音を立って
崩れ去って
また何かが生まれる
音がするわ
<再生音>
Re:Birth
空を仰いで、
見出すはあたし
ああ、恋多き乙女
あたしはまた
言い訳の始まり
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真っ暗な
キャンバスに
愛してるって
一言呟いて
それだけで
星を輝かせた
君のちからは
無限大
彼は笑えたんだ
何度も
えくぼまで
作って見せた
君は、笑わなかった
笑えなかった
後悔の濤、
あとの祭り
黒くて黒くて
醜くて
暗くて暗くて
何処までも
先が見えない
君が見えない
星はまだ、
輝いていますか?
星はもう、
生まれたのですか?
卑下することしか
思いつかない
嘘の塊は
僕のほうだね
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思い出はいい。
美化すれば、
なんだって
キミを強くする
思い出はいい。
過ぎ去れば、
なんだって
遠い話に褪せてく
大嫌いなものの
渦の中に
なんにも知らず
飛び込んで
馬鹿みたいだ。
こんな風になると
知らなかった僕ぢゃ
ないはずなのに
ああ。面倒だ。
ツマラナイね
大人になるって
こんなに夢のないものなの?
あの頃描いてた
キミの未来は
もっと笑ってたはずだ
なのにどうして?
何処からが間違いだったの?
問いかけても
誰も答えてはくれないけれど
やめよう
迷路に深入りするのは
きみを泣かせるだけ
眠れなくさせるだけ
なんにも考えずに
いられる世界が
あったなら
とっくに旅立ってるのにさ
あーあ。面倒だ。
無い物ねだりの
損な世の中
キミはどうしたい?
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噛み合わぬ歯車
でたらめに弾く
ピアノのよう
歯痒さが
もどかしい
きみが欲すものは
何だって
与えてあげたいのに
果たされない約束
未だ大切に
護ってるきみを
愚かだと
人は言うけど
ぼくは羨ましくて
羨ましくて
きみを
振り向かせたくて
喜ばせたくて
笑わせたくて
泣かせたくて
ほんとは
彼になりたくて
さめない夢で
帰りを待ってる
きみの心を
起こす人は
誰?
ねえ
世界はいつも
ぼくに冷たい
"噛み合わぬ歯車"
ぼくは
きみの一番には
なれないかな
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暗がりで
泣いてる
独りきり
泣いてる
嘘を吐くことに
哀しんでる
ほら
あれはいつかの
君自身
唯の傍観者は
容易い
あのとき
君を
救うことも
できたろう
だけど
99%のギゼンぢゃ
君に勝てやしないのさ
そう
真実は
果てしなく広がる
砂漠
「守ってあげる」
の一言で
もし君が笑うなら
それは倖せなんかぢゃ
ないよ
決して。
倖せなんかじゃない