強がりなふたりは
侵食を嫌って

月よりも遠い
遠くへいこうと

トランクに夢を詰めて
鍵をかけたところで

本当は痛がりだから

世界を
信じるのをやめた

わたしの知らない場所で
世界は回っていて

わたしの知らない時に
昨日が過去になって

わたしの知らない顔に
みんなは変っていて

わたしも知らないうちに
わたしは「大人」だった

どうせ、

これが
最後だと知ってて

のこのこ
体を貸すんだから

あたしは
とんだ馬鹿女だ。

愚痴に
塗れたあの日々と

なんにも変わらない

でも

逢いたいなんて
言われたら、

逢えないなんて
言えないよ

好きだなんて
言われたら、

嫌いだなんて
言えないよ。

今すぐ、今すぐ
答えが欲しい

あなたは
何度も焦らして笑う

言えないよ、
嫌いだなんて

そんなこと言えないよ

本気で
愛してたなんて。

言えないよ

嘘でも
言えないよ

あぁあ。とんだ馬鹿女

今夜、夢のなか
逢いにきて

夢でなら
ちゃんと
言える気がするから

今夜、夢のなか
逢いにきて

夢でなら
きっと
見つめ返せるから

今夜、夢のなか
逢いにきて

夢くらい
せめて、せめて
私の願い叶えてよ

苦しいことも
傷つくことも
多すぎて
倒れそうな毎日だから

今夜、夢のなか
逢いにきて。

届きそうで届かない、、、

だけど
届く気が、する
夢のなかでなら

なんでもない日も
君の言動ひとつで
記念日になったりするから

毎日、油断はできないの。

気まぐれが
魅せる夢

翻弄されたいの。

そう

あたしは
片想いがスキ。

満員電車のなか
窮屈な席を奪い取って
魂まで丸め込んで

心を鬼にするわ

誰にもやらない
譲ってやんない

私は精一杯なんだ。。。
自分を護ることに

降りるとき、
ドアに映った自分を見逃して

知らない男の靴を踏んだ

そうしてまた、
世界は繰り返す

・・・そうして
また、私は罪深くなるの

まどろみの朝／残酷な夜
痛みで、私は生を繋いだ

ちっぽけな愛は
吹き飛ばされそうに
まだぶら下がって、ひとり泣く

誘惑の春／崩壊の夏
それは、季節外れの寒い日で

想いは溢れて、空をかき消し
私の心は流れ星を呼んだ

靡かない
靡かない

翻らない。君の胸

届かない
届かない

伝わらないことばかり

世界は、一瞬で冷たく凍り
誰の言葉も跳ね返すように

ただ、願いを呟く人形の私は
ここで何かを待ち続けるだけ

靡かない
靡かない

振り返らない。君の夢

届かない
届かない

虚しい祈りは潰えて

忌々しい
忌々しい

狂気を運ぶ彼女の顔・・・

ただ、願いを呟く人形の私は
ここで誰かを待ち続けるだけ

傷つきたくない
悲しみたくない

もう、痛い思い
なんてしたくない。

昨日と良く似た
鋭い生き方で

また

地面を蹴って
離陸に失敗する鳥

泣き叫ぶように
強がるように

それは、私を動かす
心臓の音

暇潰しにも似た
くだらぬ愛の中

きっと

それでも、孤独よりかは
君を選ぶんだ

甘いミルクティーに
マシュマロを溶かして

一緒に愛まで、融かしてあげる

バニラビーンズ
、みたいな素敵な恋

あなたが望めば
すべては正しくて。

知っているでしょ？

今夜、
鍵を開けておくわ

窓辺で歌う
ラプンツェル。みたい

ああ、なんて切ないメロディー！

伸ばした黒髪も
垂らしておくから

ここまで
辿り着いてね

待ってるわ、王子様！

曖昧にしておきたいんだよ
かさぶた、剥がれそうで。

毎日、ときどき、色々
確認してみるの

境界を暈かすよな
あの狂気じみた夜に

お星様がひとつ、ぴかり！
光って消えたわ

「愛してる」？

そんな言葉
幾らだってくれてやる

恋してただけの
あの朝に帰りたいの

「帰らせて！」

連絡船は、まだ来ない。

青空の向こうで
虹が融けたら、

なんでもない日を
やり直すつもり

だって

今度こそ上手に
乗りこなせる気がするの！

さざなみに揺れる、この心