詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
「捨てられちゃった...。」
そんな生温い表現が
似合うほど
可愛くは、なれないの
「付け込んでよ。」
今なら君のこと
何もかも許せる
身体だって、そのつもり。
今更なことが
今更に疼く
今更な夢は
今更に弾け飛ぶ
今更だね
今更だよね
今更だから
かなしいね。
可哀想でしょ
慰めてみて
世界で一番の不幸気取り
でも。
そんなことは
言えないの
「付け込んでよ!」
私の意思を無視して
誰か。強引に。来て
心を早く溺死させて
夢の続きが
知りたくて
たまらない
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止まらない血で
その唇を赤く染めて
回答を得たなら、
君は笑うだろうか
泣くだろうか
それとも...怒るだろうか?
どす黒い血だ
薄汚れた指だ
ごらん
燃える山に
ヨハネの手紙が
葬られている
その孤独の受け皿は
女に、行き着くのですか?
ねえ
死姦が復活の儀式だなんて。
馬鹿げてるよ!
かなしすぎて
涙も出ないよ
けれど
血液はひとりでに
流れ出るんだね
ああ。これが女の七不思議
一つ言いたい
私は灰皿じゃないから
熱かったら叫ぶよ
厭になったら逃げるよ
低い低い精一杯の声で
弓を射るよ
それでもよかったら
出させてあげる
笑いもせず
泣きもせず。
無を味方につけて
どす黒い血で
君を、汚染してあげる
そして
その種に
絶望とゆう
イノチを吹き込んで
ほら。
十月十日
待っていてあげるから
あの便利な道具を
持っておいで
止血より
戦闘
君を食いたい
追伸:
真の恐ろしさを
知りたいのなら
子宮の奥に問いかけてごらんよ
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乱してく
誰かの切なげな音楽
西日35°
祈り
今日もただ遠く
漂って
まだ、知らない顔
喧騒の隅に
何もかも隠して
私を安心させてよ
あのとき
お互いが傷つけあった
すべて
なかったことにしたいのに
既成事実
振りかざす君と
臆病に俯くだけの私
構図は酷く杜撰で
責められるばかりじゃ
割に合わないよ
ご都合主義に
吐き気がする
時々、
どうでもいいって振る舞い
中毒にでもなれたら
一層
楽だけど
哀れみが
欲しいわけじゃないから
仰向けで
寝られるように
相応しい生き方を。
置き忘れたふりして
捨ててきた
時計
わざとらしく
見つめた唇の奥に
その二枚舌
いったい
何を侍らすというの
回り道で
また、出会い
二人はいまだに
憎みあってる
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今日、心の中はぐちゃぐちゃで
ぜんぶ。きみのせい。
川は溢れました
昨日、あの愛がばらばらで
ぜんぶ。きみのせい。
夢もなくなりました
ぜんぶ。きみのせい。
ぜんぶ。きみのせい。
あんなに好きを、くれたひと
ぜんぶ。きみのせい。
ああ。ぜんぶ。きみのせい。
少し期待したわたし、
馬鹿みたい!
いま、わたしは、ただぺらぺらの。
なんにもない。
なんにもない。
川は干上がった
本当の色なんて
もう、わかんない
濁った涙が明日を汚染する
ぜんぶ。きみのせい。
ぜんぶ。きみのせい。
あんなに好きを、あげたひと
ぜんぶ。きみのせい。
ああ。ぜんぶ。きみのせい。
君の生。君の性。
ばいばい。。。
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どうしようもないね。
好き過ぎる今日を
隙間なく塞いでほしいのに
あなたはやさしいね
足音を待つばかり
待つ夢ばかり
あぁ...!
きっとそう。
出会った瞬間から
何かは始まっていたの
ふたりの知らない場所で
赤いボタン
弾け飛んで笑う
夜空を指差し
新しい星を
教えてくれたあなた
零した涙の
透き通るその先に
本当は、見えてたよ
愛し合う色が!
広がる世界に
あなたと、わたし
それだけで
たぶん幸福に成る
酔い尽くしたはずの
様々な恋
あの日
ちいさな心は
恥じらいを忘れた
どうしようもないの
好き過ぎる
今日も
鈍い背中
この目で追うから
いつか気づいて
はやく気づいて!
足音を待ちつづけるわたし
どうしようもないのよ
好き過ぎた今日は
早くも、気持ちが雲の上
あなたはやさしすぎるから
足音もないままで
ねぇ
静かに扉を閉めるのかな
P.S
どうしようもないね
どうしようも、ない。
だけど
あなたはやさしすぎるから...
やっぱり残酷だわ。
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注ぐ愛に
少し
傾き
背いて
どうでもいい
夢とか
並べてみるの
こういうとき
世界は
ナントナク
ゆるやか。
わたしは
ナントナク
また
坂を転げ落ちる
けれど
あなたが
あなたで
いるためには、ね
わたしは
わたしを
削る必要があった
病院の
片隅で
声、押し殺し
死を恐れて
笑いあった
あの日はいずこへ?
返事がない手紙
投函しつづける
返答のない
心は
傷つくのを嫌がる
あなたは
私の
魔法使いで
時には
麗しの
満月のようで
誰の輪郭にも
触れてほしくないの
そっと
祈って
溶けてゆく朝
わたしは
ナントナク
何と無く
また
坂を転げ落ちる
角のない世界を
創るため...
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この道の先に、もし
水たまりがあったら
私は、よけるけど
あなたは軽々と
飛び越えてゆくだろうね
この道の先に、もし
湖があったら
私は、ボートに乗るけど
あなたは裸足で
突き進むだろうね
この道の先に、もし
海があったら
私は、すぐに身投げするけど
あなたはとにかく
とにかく。泳ぐんだろうね
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好きなのは春の朝の海
冬の夜の星
秋の夕暮れの空
日々、何かは形を変えながら
そっと私の心を
ノックしているのに
それはちいさな音
微かすぎて
きっと届かずに
そこで朽ち果てて
忘れたことさえ忘れているの
知らない人の波に
飲まれてく...。
今日は風が強く窓を叩き
また、私は
大切なものを
掴み損ねた気がして
春の朝の海や
冬の夜の星
秋の夕暮れの空に
探しにゆくの
忘れたことさえ忘れてしまった
忘れ物を探しに
忘れ物を探しに
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こころが、ときどき
不甲斐ない
引きずる
あの日からの
私の後悔
季節外れの
雪は冷たくて
誰かの温もり
恋しくて
窓越しに
ずっと
恋人たちを見てた
気づいたら
涙が
心まで曇らせた
みんな
みんな
何処へゆくのだろう
みんな
みんな
何処へゆくのだろう
あの列車は
何処へ
ゆくのだろう
私の列車は
何処へ
ゆくのだろう
恋人たち
どうか、私の分まで。
今夜
愛しあって
どうか
泣かないで
恋人たち
どうか、抱きしめあって
その愛しさを
たった一瞬でも
永遠だと信じて
"どうか
どうか、泣かないで。"
意味もなく
私は
知らない誰かに
祈っていたの
恋人たちは
振り向くこともなく
新しい駅へ向かう
私は...
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今日、
何か証拠が
欲しいです
昨日までの
感覚が
足りません
観葉植物は
枯れそうです
水やりの係は
貴方だったのに。
空が
割れそうで
怖いです
音が
消えそうで
怖いです
私は
私が
煩わしいです
だから、
愛してたって
留守電に一言
入れておいてほしいのです。
貴方の
今をくれ、だなんて
決して
決して
強請らないから
決して
決して。
強請らないから
もう、これで
最後にするから
最後に
なるから...。
愛してたって
留守電に
一言
あなたの声で
入れてほしいの。