詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
聞こえないの?
助けに来てよ
非常ベル、
ずっと
鳴らしてるじゃない
ワインレッドの空
憂鬱が
重すぎて
はちきれそうだよ
聞こえないの?
助けに来てよ
君にだけは
聴こえるはずだよ
君にしか、
聴こえないはずだよ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
届かないものばかり
欲しくなる
届かないものだから
欲しくなる
ないものねだりが
見させた、悪夢
あぁ
はやく
この現実を捨てなきゃ!
はやく
あの理想を
身に着けたい
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うわべのデコレーションに
騙されていたかも
やっとありついたなら
苦すぎてびっくりした
キラキラピカピカ
あんなにトキメいてたのに
苺だって甘くなかった
この壁を壊して!
今すぐ壊して!
ホールごと食べるのが
夢だったのに
こんなの要らない!
不味いのは耐えられない!
ああ、馬鹿だわあたし
ナイフとフォークばかり
磨いてここで
試食を待ってた
素敵な未来期待して...
あなたの背中
もう見飽きたし
みんなの不幸話
もう、どうでもいい
ほんと馬鹿だわ、あたし
涙も出ない
でも何故かしら
ミントの淡いグリーンと
散らばるピンクの
キャンディ・スター
う、撃ち抜かれた!
不味いのは耐えられない!
美味しい死を
探しにゆきたいの、ねぇ
甘くない人生
ぜんぶリセット
ダストボックスへ
ぜんぶリセット!
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どうしようもないの、
もう
青いままでいたいけど
重力がやってきて
ああほら
落ちる落ちる
ねえ、落ちちゃうよ!
どうしようもないの、
もう
熟してゆく日が
怖いだけ
誰かはやってきて
隣の別の実
やさしくもぎ取って
去ってゆく
良いことなんて
ひとつもない
安心できない
空ばかり見てる
本当は
羨ましくて
ちいさな声で鳴く
どうにか
魅せたい
わたしのらしさ
どうしようもないよ、
もう
どうしようもないの。
でも
たまには
乱れて弾けたい
あのね、
本当は
甘く甘くなりたいの
だから
青い果実は卒業
どうしようもないね、
これ
腐りかけの
現実逃避?
ああほら
落ちる落ちる
ねえ、落ちちゃうよ!
きみの手のなか
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限界 を決めたのは
わたしだったのに
いま 許しを乞うのも
わたしが先で
びっくりしてる
世界の狭さに
堂々巡りで
また君のこと
結局 愛しちゃうんだ
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留まってなんかいられない
動きつづけなきゃ
変わりつづけなきゃ
術があるなら
ゼロになるまで
曝けだして藻掻いて
ねえ、早く行かなくちゃ!
長い道草だった
とても長い道草
無駄ではなかった
君が少し
やさしすぎただけ
月明かりの下で
荷物をおろして
ハートを撫でたの
"今まで、ありがとう
これからも、よろしく"
想いが
確信になってゆくわ
留まってなんか、
いられないよ
ほら
不確かなものでも
積み重ねたなら
明日は
この手に
届くはずなの
動きつづけなきゃ
変わりつづけなきゃ!
この痛みも弱さも
知っている私だから
いまの私だから
きっと
強くなれるはずなの
涙をこぼして
悲観する夜も
すべて放り投げたい
葛藤のなかでも
何かは絶対
そこにあるはずよ
気づいているんでしょ
幸福
ためらわないで
もう、手をかけているよ
その
ドアノブの先
誰かが
待っているはずなの
何かが
待っているはずなの
私を待っているはずなの!
自信をくれた
真っ赤なエナメル
留まってなんか、いられない!