詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
ほんの一瞬の息切れを見抜いて
ああ、君はもう、だめだね
と彼が言った
わたしは
わたしは
捨てられてしまう
明日が来ないと
わかっていながら
笑顔をつくる
このさびしさ。
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奪ってほしいんだ
酸素が足りない
取り乱してゆこう
幸福のまま!
飛び散るエゴが
この世の色を
翳らせるとき
俯いて
泣きそうなあなたを
私は、
擁護したくて
たまらない
君は、まだ
知らないだけ
世界はもっと
もっともっと
美しい
さあ
眼鏡をはずして
枷をなくせば
あなたはだれ?
まるで
迷子のように
生まれ落ちた
ばかりの
あの日のように
添い寝してごらん
心が見えてくる
本当のことは
いつも
雲の向こう側にあるよ
君は、まだ
気づかないけど
蝶々を追って
微笑んだ夏は
確かに
君のものだった
思い出してごらんよ
心が見えてくる
すぐそこに
すぐ、そこに
ほらね。
それは
すぐそこで
待っているんだよ
つづく痕跡は
ただ、ひそやかに
寡黙な君を体現している
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その愛に委ねて
酔っていたかったの
気まぐれも
偶には
誰かを救うわ
ひび割れそうな
空
黙って見てたらね
なぜか
君のこと
思い出しちゃったの
途轍もなく
明日が遠いとき
それは
杞憂とでも
いうべきもので
だけど
確実に思いは
磨り減ってゆくから
あたしは
君の愛を
欲してしまうの
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青い胸を焦がした
あなたの
魔法の言葉
あの日から
私は、
思い出に
しがみついたままで
だけど
黒い雲が
月を覆い隠すから
時々、
虚しくて
泣きそうになる
痛みで、もう一度
確認したら
私の手の中で
護られてきた
愛は
なんてちっぽけで
なんて安っぽくて
くだらないんだろう
って
吐き気がした
それでも、
つづいてゆく
つづいてゆく
まだ
夜明けは
遠いけれど
心臓は
怠けたりなんか、
しない
ほんの一瞬の
憂鬱の隙間
でさえ。
世界は冷たくて
真っ暗な
誰も行き先を知らない
長い
航海のようで
空は赤く燃えながら
あなたの嘘を
融かしていった
私の心を
灰にしたのは
紛れもなく、私自身だ
それでも、
つづいてゆく
つづいてゆく
まだ
夜明けは
遠いけれど
ここには
選択肢なんてない
24色は、綺麗に揃わない
まるで
何にもなかったみたいに
何でもなかったみたいに
そう、初めから
何にもなんにも
なかったみたいにね
あなたは
そっと影を踏む
あの日の私の影を踏む
現実の風は
祈りごと
すべてを
吹き飛ばしてゆく
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誰かの嘘が
現実に
すり替わったり
私の真実が
無視されたり
たまに
本当に
この世界は
虚しくって
ほんの一瞬
影を落とす
あの
孤独
とても
怖ろしくなるの
悲観してばかりな
わたしを叱る
君
行動を起こす前に
諦めるのは
ずるい、
って
だけど
ひとりじゃ
できないことがあって
ひとりじゃ
できないことも
あって
いま
挫けそうで
なんだか
さびしくて。
きっとね
ただ
悲しい
切なくて
死にそうなんだ
多分
それは
少しずつ
崩れているんだ
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触れることさえ
ためらって
空の青を
なるべく
見ないようにしてた
だけど
他人の顔は
していたくなくて
"共有"することに
意味があると
なんとなく
信じてみたかった
ただ
ひたすらに
祈ってた
祈ること
しか
できなかった
ひたすらに
ひたすらに
祈って泣いた
そう
ひたすらに
君を思ってた
わたしは
弱くて臆病で
残酷な羊です
そんな
弱者のふりをして
生きてゆくのが
楽だと知っていた
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すべてが
君へと
繋がってゆくから
わたしは
愛を確信するの
何度も
同じメール
読みながら
また
明日を期待する
ねえ
君が思うほど
この世界は
退屈なんかじゃ、
ないよ?
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さびしい。と
せつない。は
どっちが重いの?
こいしい。と
いとしい。は
どっちが重いの?
わたしの"すき"と
きみの"好き"は
どっちが重いの
届かなくて
なんだか、
不安になる
不安になるから
せめて、
傷痕を
残しておきたいと
思う
それは
とてもとても
不思議な朝のことで
こころは
ざわめいて
嘆き、かなしみ
満たされるため
だけに
すずらんの丘を
目指すの