海のなかに落ちた

海のなかに堕ちた










「息継ぎのない
潜水は、



疲れるよ」










水の中は濁ってて



冷たくて

つめたくて。










誰一人いなくて



さびしいの。










屈折した
水面



外の景色も歪んでる










頭に
酸素がいかないよ










「ここには、
酸素が


足りないよ」










海の底に落ちた

海の底に、堕ちた










心が呼吸を忘れたら

あとは
明日を待つばかり。










君の生を悼む功罪

私の死を願う冤罪










明日、
晴れたらね


地上に這うの










そして
お月さまに

言うわ










逢えるのは、これで最後


と

未来なんて、幾らだって壊せるけど
これから好きなだけ愛せるよ。

何処にでもある色
何処にでもある風景

君がここに居るから
あたしは

あたしになれるの

まったく馬鹿げてるわ
洋服が恋をするの?
血液型で恋をするの?

あたしはここにいるのに!

無意識のうちに
先入観は蔓延って

鏡を見ても

ちっとも
驚かなくなる



飛び切りの
自分と

生活と未来

イメージするなら
常識を捨てよう



当たり前が

世界を
狭くするのよ

私は

外野の声を
聞かない



私は

私だけを
信じているの



空が
赤く染まったり

時には

臆面もなく
黒い雲を

連れてくる日のように

何も、
特別なことじゃあ

ないわ



あたしは
あなたに

選ばれたいだけ



ねえ、

あたしを
あなたの部屋に

飾ってよ



そして

時々、触れたり
気にかけて



気まぐれでいいから
たまに

遊んで

愛の言葉を
ささやいて



そうしたら
あたしは、

たったそれだけで

明日も
生きてみようと

思えるの



あなたに
他に

何人の女の子が
いようと

そんなこと
ちっとも

重要じゃないわ



大切なのは
あたしが

ちゃんと

あなたの世界に
参加してる

ってことなのよ

ただいまと言うとき
胸があったかくなる

わたしには
帰る家がある

おかえりと言うときは
もっと嬉しくなる

わたしは
一人じゃないんだ

苦手な日こそ
前のめりになるのさ

望む未来は
そこに

待っているから

今日 絶望は 私そのもの





喩えば
これが悪夢 でも

信じないふりが
できた



あの時までは










濡れるように
泣いて

眠るように



死ぬ





些細な愛に
ただ 浮かれてた

昨日の必然










どうせ
二人は傷つけあって

見下しあって



心を 壊した





感触は
まだ

この手に
残って

いるけど










止まれない道を
選んだ私は

夢 という現実で

現実の夢を
見てる



それだけのこと










大切な 花だから
つぼみごと

燃やして





朝を待って
光の なかで

今は



世界を 敵に回して










痛み ばかりで
つまらない

価値のない恋だった





まるで
映画みたいに

あぁ





呆気ない結末










大切な花 だから
つぼみごと

踏みつけて





朝は
待ってくれないの

どんな



瞬間でも










痛み ばかりの
つまらない

意味もない恋だった





だけど










映画みたいに
美しく ない

映画のようには



あぁ





終われない

ひらめきは
神様からの
ご褒美だと思うよ

あの瞬間は
絶対

未知と
繋がってる
気がする