詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
あなたは
やさしいから
わたしは
勘違いをした
あなたは
やさしいから
彼女も
勘違いをした
あなたは
やさしいから
みんな
勘違いをした
あなたは
やさしすぎて
いつも
罪なひと
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彼は、泣かないのではなく
泣きかたを知らず
私は、笑わないのではなく
笑いかたを知らず
ふたりは、愛することよりも
愛されることを望んだので
気持ちは行き違ったまま
交差をせずに
ただ、そこにあるのみでした
空は非常に青く
非情に蒼く
雲はやって来て
太陽を隠しました
彼は、手紙の書き方を
知っていましたか?
私は、宛て先を知っていました
お互いに
何かを待ち侘びていました
現実は、
そこにあるのみです
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捩れてく心が
まっさらな
キャンバスに
黒いペンキで
落書きするのよ
わたしは
なんにも
望んでないのに
歪む世界が
無意識を
暴走させるのよ
ああ
また事件
悲しくて嫌になる
蝉みたいに
鳴くだけ鳴いて
とっとと
土に還りたい
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君の右脳の閃きと
左脳の働き、
利き手の動作
ボキャブラリー、
比喩表現、思考回路、、、
心の中に溜めた糸屑たち
私が集めて
ひとつにするよ
私が集めて
ひとつにするよ
何度も解こうとして
そのたびに
未来を縛る
この、赤い糸の先に
君が待つなら
私は、これが
一層
鎖であって欲しいと
思うくらいなんだ
永遠に
離れないように
一繋ぎの
手錠を
永遠に
はぐれないように
もう
離れないように
この赤い糸の先に
君が待つなら
それだけで
絆は、
足枷では
なくなるから
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『お空がさあ、遠いのよね。
あたしは雲のはずなのに、
お空は遠いの。』
逢うたんび
おんなじこと云うのね
そんなこと聞きたくて
きみに
キスするんじゃ
ないのに
背中に
いつだっけか
愚か者とゆう
レッテルを貼られたが
きみは
すぐに剥がしてくれたし
嫌がる
世間の目もくれず
この指を
抱きしめててくれたよね
それが
どうして、
今になって
嘘だったなんて
冗談
言うのさ
見つめる
虚空のなかのモノ
ぼくも見たいと
硝子色になるけど
残念ながら
きみのようには
なれない
1ミリすら
きみに近づけない
嗚呼
嘘がつけたなら
もっと上手に
笑わせられたかな
きみが鍵をくれたなら
もっと
本音を言えたかな
俯く瞳
涙をこらえて
まだ
こんなにも
愛を語りたがるけど
ねえ
そんなに知りたいなら
断言するね
『お空と雲はね、遠い生きものなの』
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知らないことばっかで
嫌になっちゃう
髪一本、癖や仕草まで
君のコレクターでいたいのに
爪が折れてからは
まるでやる気がしないわ
何もやる気がしない
でも、女って多分
そういうものなのよ
化粧がノらないとか
少し太ったとか
どうでもいいことで
死にたくなるのよ
君がやさしいとか
バーゲンの戦利品とか
どうでもいいことで
すぐ機嫌が直っちゃうの
女って面倒なの
女ってややこしいの
だから、君にその気が
全然ないのも
全部、君のせいなの
お生憎様
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色んな人を
ミンナ
同時には
愛せない
ねえ
あたしは
そんなに
器用な奴に見える?
あなたが
信じてくれなきゃ
今日も無意味だよ
ああ
まるで
進展しない恋
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都会の夜に
なくした体温
ただ
優しさが欲しくて
泣いていた
地を這う悲しみは
あなたを
強く
想いつづけて
そうして
切り裂かれてゆくんだろう
それは
君の幻影を
握り締めていた
あの日の
少女の私自身
だけど
何千何万の
この星の中
競って輝き
朽ち果てるなら
それでもいいよ
本当に散る日は
すべてを
あなたに預けて
眠りたい
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レモン色したね、
つぶらな瞳の
マイ・ロップイヤーが
今日も
あたしを
迎えにくるよ
真っ赤な不似合いの
ポルシェで
貴婦人に酔って
いさぎよく
開閉DOORに挟まって
誰かさんには
怒鳴られ、罵られ
その勇気も
見てもらえず
ひっそり咲いてる
野薔薇みたい
黙って
刺を
身につけている
でもね、
周りに
混じらないのは
あんたが素敵だからさ
どんな美しい
コントラストにも
あんたは劣らない
眩しすぎて
目をつむるから
真実を見抜けないのさ
ねえ、
その弱気
あたしが買い取るから
ぜんぶ
ぜんぶ
受け止めるから
はやく迎えにきてよ
はやく
唇をふさいで
息ができないの
マイ・ロップイヤー!