詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
大嫌いと云えなくて
伸びる影
黙って見つめた
みじめで孤独な
そんな
憂鬱の日
羨ましいとは云えなくて
あたし
誇りを捨てたなら
きっと、上手くやれたのに...。
傘を忘れた雨の日は
濡れる世界
置いてきぼりで
後ろめたさも
ついて回った
きみが
厭だと泣いたから
何にも出来ずに
潜り込んだ、
昨日の感傷論
切ないね
誰もいない景色
衝動で頷いた、
否定も心地よく
響いてたはずの
空
あんなに飾ってた心は
何処へ
いってしまったの?
水色の胸
空洞を埋める
きみが
記念にくれた
ちっぽけな痛みと宇宙。
背中に書いておいて
あたしがしたこと、
言ったこと
傷つけた総てのもの
今更、
かなしいと言えたら
楽になれる?
でも、きっと無理だよ
海の音
切り裂いて
灰色の霧
何もかも隠したら
弾ませる唄
それは膨張色
あんなに飾ってた心も
嵐の夜には
勝てないの
紫の胸
嫉妬を焦がす
きみが
記念にくれた
ちっぽけな悩みと宇宙。
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夜が遠くて
吐きそうになった
きっと
朝が笑っても
あたしは笑えずに
電車を見過ごして
何回か
試みるんだと思う
様々な側面から
あらゆる正攻法
多分
あたしは
笑いたいんじゃなく
笑顔を知りたい
それだけのことで
あなたの
景色に辿り着く為に
永遠に終わらない
詩を書き続けます
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
走り出す日に
何が遭っても
もう、驚きはしないよと
違わない
1ミリさえ。
浸かって溢した、冷笑
拳骨しまったら
夜空を
いとも容易く
汚しゆく貴方
寛大な今日の絶望
泣いている
ほら
ふたり
羨望が見つめている
昨日から
言葉もなくて
伝えたい気持ちは、
いつも霞んだ
劣等と呼ばれても
あの頃は
まだ
赦せていた
白けた思い出も
ここらで、
如何にかしよう
逼迫してる
知らぬ間に、
時間は
過ぎてゆく
絶対、譲れないの
色は
決めているの
あたしが、
この手で、
この指で君を選んだ
いいでしょ
快進撃
何か遭ってからじゃ、
もう
取り返せないよと
僻んでる
一寸した、番狂わせ
演じ切る哄笑
足りない疾走感
君が、
補ってくれた
孤独と彼方
等身大で
泳ぎ出す幻想
泣いている
ほら
みんな
羨望で見つめている
恥らわないで
最後から
数えたほうが早い朝
透明になる
透明になる
何億年も先、
何億年も
昔、
難解な大人の、
難解な応答
それだって、
今なら
理解出来るよ
今なら、ね
(嘲笑)
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あたしのためだけに
歌って
死ぬまで
左胸に
手を当てて
心臓の音がする!
って
とぼけた後で
気怠い夢を見てたのかも..
尽きない
愛に呆れるわ。
唇塞いで
強引に
溜め息を忘れさせて
あたしを奪って
生温い夜
後悔したら
戻れないよ
重症の中毒
林檎を食べたらね
この眼には
あなただけしか
映らないの
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今ならば、世界は明瞭
鍵穴の向こうで
あなたは
待ってくれているかしら
空が赤く染まる前に、
迎えに来てほしい
逃避行しようよ
何もかも
捨てる準備は、もう
出来てる
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昼下がり
白い薔薇の蕾を
躊躇なく
踏み潰した、貴方
誰かを
思うがままに
傷つけて
思春期のよな
鋭さを
身につけていた
張り詰めた世界
声にならない、
痛みは
己を
護るが為の
凶器に変わって
きっと、
君は
その刺で
心の迷いを
隠したかったんだね
けれど
今、
大輪に咲き誇るは
黒赤の薔薇で
君は
臆病な現在を
受け止められずに
いた
だから、
狂ったふりを
したんだろ?
だから、
蕾を
汚そうとしたんだろ?
「若さ、故の過ちよ」
後悔より
泳いで欲しい
泳ぎ切った
その先には、
君の刺を恐れぬ
海が在るから
涙は枯れゆく
でも、
着実に
明日を潤して
やがて
望めるだろう
果てしない空の下で
次に出逢うときには
きっと
ほら
燃えるよに
濡れた
生命の赤
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言い訳は
したくないから
本当のこと
だけ、
言うね
そんな言葉で
始まって
あんまり
覚えてないけど
何時間も
君の背中を
引き止め続けてた
気がする
幸せになる権利
皆に、
等しく有るから
"まだまだ、これからだよ"
誰かが言って
まるで、
あたしが
悪いみたいじゃない?
みじめで
悲しくって
何にも言えなかった。
だけど、
今日が終わりなら
きっと
明日は始まり
神様は
近頃、
やっつけ仕事だった
ねえ
メールの返事、
待つの
もう
やめにするから
今は
黙って、
肩だけ貸してよ
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街行く男女が
羨ましいんだ
手を繋いで
時々、見つめあって
言葉は
なくとも
わかるよ
"ちゃんと、
愛し合ってる"
ああやって
何にもせず
ただ、傍にいた日が
あたしにも
あったっけ...?
ぼんやりしながら
気づけば、
考えているの
知らぬ間に
右手は
名刺を握ってた。
くしゃくしゃになった
少し、
古びた名刺
あのとき
全ては
決まっていたのかも?
この紙切れが
あたしの
一生を握ってる...!
もう
今度は
絶対、
正直に言わなきゃね
早く来て
早く来て
今度は
絶対!
正直に、
すべてを
伝えたいから
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光を集めたら
星になるって、
本当に信じてた
あの頃は。
ただ、
現実は重すぎて
容赦なく
あたしは脱がされて
能面みたいな
誰かの顔
ほんの少しだけ
緩んだの
見逃せないよ
一瞬の動きだって
世界は
時々、
針山のように
そこで
何かを
待っているだけ
先生が
今日は
帰りなさいと言った
笑えない
だって、
愉しいことがない
泣けない
だって、
かなしいこともない
漂い流れ着いた
その先に
きっと
救いなんて
"..."
お前は道具だと
鋭く
尖った一瞥をくれる
そんな程度の
お話
嘆いているのは
昨日の続きよ
あたしは、
死にたい訳じゃ
ないけど
先生が
今日は
黙っていい子にしててね
って
頭撫でた後で
そっと
剣を引き抜いた
教室が
いつもと違うのは
気のせい
なんかじゃないの
教卓が汚れてる
その床が汚れてる
あたしの机が汚れてる
あたしの心は、汚れてる
こんなことが
したい訳じゃ
なかった
でも
大人になるって
こういうことなんだと
言い聞かせたら、
夜に
なったんだよ
人間は
いつまでも
欲望を
卒業できない